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元死神は異世界を旅行中  作者: 佐藤優馬
第1章 異世界転生編
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自分の魔法

 鍛錬中、今朝のことを思い出してるとふと気付く。


(そういや、昨日ほどつっかえながらじゃなかったな)


 もしかしたら、ニーナが話すときつっかえてしまうのは緊張してるからなのかもしれない。


(そうだとしたら、少しずつでもいいから慣れさせないとな)


 同年代のやつらともちゃんと話せた方がいいだろうし。そう考えてると、当の本人が来た。


「はぁ、はぁ、は、早いんですね、鍛錬を始めるの」

「まあ、毎日この時間にやってるしな。別に急がなくてもよかったんだぞ?」

「いえ、私が勝手に急いでいただけなので気にしないでください」

「一通り鍛錬は終わったし、魔法の練習するか。自分の魔法がどんなやつか知りたいし」


 息を切らしたニーナを休ませる。流石にこんな状態の女の子を放置するほど、悪人じゃないつもりだし。そんなことを考えながら、朝早くに先生の所に行き、聞いてきたことを思い出す。


※     ※     ※

「魔法を使う時は何を意識しているか……ですか?」

「はい。魔力を感じるコツとか、何かを想像して魔法を使うとか。そういったことを教えて欲しいんです」


 飯を食いに行く前に先生の部屋に寄った。食い終わったら小休憩を入れて、すぐに鍛錬開始だ。その頃には先生も忙しいだろう。そう考えての行動だった。


「そうですね……これは私独自の感覚なので、役に立てるかわかりませんよ?」

「それでも構いません。そのときは別のやり方を考えます」

「わかりました。では、私個人の見解としては魔力は体中を循環しているといった様な感じがします。少し難しい言い方ですが、体の各部分を流れてる感じですね。一方で、魔法を使うときに考えることは魔法を使った後のことでしょうか。分かりやすく言うと、例えば誰かの傷を治す魔法を使うときは、治った後の状態を想像するといった感じですね」


 ふむ。要は魔力は血液が循環している感じで、魔法を使う時はイメージが大事ということかな?先生の話を聞きながら、頭の中で自分なりに考えをまとめてみた。


「ありがとうございます。参考になりました」

「そうですか、それはよかった。またわからないことがあったら、遠慮せずに聞きに来てください」

「はい」


 そう言って、先生の部屋を出て行こうとする。だが、その前に声がかかった。


「そういえばレオン君。なぜ、そこまで熱心に魔法のことを学ぶのですか?」

「そうですね、それは………」


※     ※     ※

(取りあえず魔法を使うにしても、どういう効果の魔法か知る必要があるんだよな)


 それを知らないと話にならない。まず、魔力を掌に集中させる。これは割とすぐにできた。次にイメージをする。最初は体を強化するイメージ。だが、うまくいかなかった。


(身体強化ではないか……)


 ちょっと残念だ。使い道も多そうだから、重宝できると思ったのに。

 次々に試していくが、やはりうまくいかない。


(参ったな………)


 俺の魔法は一体どんな魔法なんだ?

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