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Efectors-エフェクターズ  作者: STTT
多重能力者編
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能力研究所 エピローグ


あの胸糞悪い事件が終わってから1週間後、俺は今までどおりの生活をしていた。学校側も事件で破壊されたものなどの修復も終わり、表向きはすべて解決して今までの日常に戻ろうとしていた。


だがそれはあくまで学校内だけでの話である。


こんな大規模な誘拐、傷害事件すべてを封じ込められるわけがない。事件収束後学校側は、学校に戒厳令を集会で言い渡した。それによって生徒からの流出は抑えることができた。当たり前だろう、なんたって一言でも言えば即退学という重い罰があったのだから。それにより生徒たちの大部分は事件の内容自体を知らない人のほうが圧倒的に多かった。

だがそんな規則のないマスコミには無意味だった。

誰かが漏らしたであろう情報を元にマスコミは見事今回の事件の詳細を調べることに成功した。

そこからはもうとんとん拍子である。こんな大規模な事件、能力者が出てからの世界でも表には早々出てこないものなのは当たり前。ならばその事件の情報にさまざまな人が群がってくるのは当たり前である。

そして、


「早坂君!君はあの施設の中で何があったのか知ってるんだろう!?ならばそれを私たちに教える義務がある!!」

「彼は私の学園の生徒です。用があるのなら私を通してからにしてください。」

「なにが私を通してだ!だいたいあなたは一介の生徒だ、生徒会長だからといって生徒の私事の関与するのはやめろ!!」

「「そーだそーだ」」


このように事件に関与した自分たちに矛先が向けられるのもまた、当たり前である。


「ほんとうに....本当に申し訳ありません....!!」


脳裏にこの記者会見が始める前の廊下で俺に頭を下げながら会長が俺に言ったこと思い出す。

会長は本当に俺たち生徒のことを考えているのだろう。


今回の事件のことについてマスコミ側から説明がほしい、と学校に数えられないほどの電話が来たらしい。当たり前だろうなんたって世界有数の製薬会社の地下では非人道的な実験が昼夜問わずおこなわれてきたのだから。ちなみに製薬会社側の会見は行われてない。人がいなければ会見なんてできるはずもない。

学校側としては無視する気でいたらしいが、世論がそれを許してくれなかったのだろう。

それにその内捕まるであろう研究所の上層部の連中にすべて話させよう。とも思っていたのだろう。

しかし全員見つからず雲隠れしたままだ。

それで白羽の矢が立ったのは今回の事件で真相まで関わっており、かつ今出ても問題ないと判断された俺らしい。

その連絡を受けた俺は、今まで絶対安静中で家にいて状況を知らなかったので、 ほかのみんなの事もついでに聞いてみた。

会長の話によると、今のところその事件に関与していると思われる生徒がほかにもいるはずなのになぜか俺だけが正確に関与していたと判明しているらしい。おそらく体のいいスケープゴートにでもされたのだろう。

だがそのことを聞いて憤りもしたが、哀原にはこのうっとうしい集団が行ってないのを確認できて安心できた。


「本日はここまでとさせていただきます。記者の皆様は速やかにご退場を願います。」


考え込んでいたら、司会をしていた人の声が聞こえた。その声は心なしか冷たい声だった。


「!?なんでですか!もう終わりにするなんてとんでもない!まだ早坂君は何も私たちに話してくれてないんですよ!!」

「そうだ!さあ早坂君、君が体験したことを私たちに話してくれ!そして悪を裁こうじゃないか。」

「さぁ!!」

「早く!!]

「一体何があったのかを!!」


ナニがあったか....

―生暖かい右腕

―首のない人型の氷像

―そして俺の好きな人

そして....そして..


「うっぷ!」

「言う気になってくれたのかい!さぁ教えてくれ!さぁ!」

「今日の会見は終了します!!それでは!!」

「ふざけるな!そんなこと許してたまるか!」

「逃がすな!話を聞きだすんだ!!」

「やめてください、これ以上先には行かないでください!」

「えぇい、能力持ちはいないのか!!」


会長に肩を支えられて会見室から遠ざかり、トイレに連れて行かれる。

早く連れて行ってくれ、もう限界だ.....


----------


「がはっ」

「吐き出したあとは落ち着いて息をしなさい。」

「ひゅーひゅー」

「そうそう、落ち着いて....落ち着いて。」


俺は会場の裏にあるトイレで胃の中の物を吐き出していた。

すべて吐き出しきったのか、今まであった不快感がなくなり多少気が楽になった。


「けほ、ありがとう。もう大丈夫だ。」

「わかりました。それでは一刻も早くここを出ましょう。」


そういわれるとまた会長に肩を支えられる。

どうも最近は調子がよくなくふらついてばかりだった。誰かに支えてもらうとここまで楽になるのかと、再確認した。


「さぁ、早く車に乗って。」

「早坂君!一言!一言でいいから何かコメントを!」

「早坂君!」

「お願いだよ!」

「おめえらいい加減にしろ!こんな状態の奴に寄って集って....はじをしらねぇのか!」

「いいからその毒腕を解除しなさい!早坂君に近寄れないじゃないか!」

「ふざけんな!!」

「この状態じゃ時間がかかるでしょうから、少し寝ていたほうがいいですよ?」


毒島が巨大な腕を展開してロープ代わりになってくれてる間に、俺は車に乗りことができた。会長が言うには少し時間がかかるらしい。なら今は言葉に甘えて寝よう。

少し疲れた。




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