能力研究所(早坂ver)2
俺は一体何をした?
俺の頭の中はその言葉でいっぱいになっていた。俺は生徒会のやつに捕まり、変な研究所の檻の中に入れられ、そして利用された。
そしてその後....今より少し前、その時俺は一体何をしたんだ?
俺は一体何をした?した?した?した?した?した?した?した?した?した?した?した?した?した?した?した?
・・・いや、やめよう。こんなことをしている間にも、哀原はどんどん人ではなくなって行っているのだから。
そう、俺は雪の事をこ◯しかけた。こんな俺のことを思ってくれていたこいつを、俺が◯きだと思っていた、そんな大事なやつを俺は、俺は....!!
俺は、必死に雪の命を、生命力を散らされていく中で集めていた。
今までの状態ならまだしも、今の自分の能力の状態なら雪のことを死なせないようにするくらいならある程度の時間できる。
俺の能力は、自分の求めたものを集めて、邪魔なものを散らす事が出来る。
この能力をもっと使いこなせれば、こんな傷だろうとすぐに完治できるだろう。しかし、今の俺じゃ相手の臓器には干渉することができない。
だが、それは臓器だけの話だ。
そう、臓器がダメだとしても生きてるのなら必ず《生命力》という生きていくために必ず欠かすことのできない概念を《集める》事は出来る。
俺の能力はあくまで周りにあるものを《集める》だけで、増やすことなんてできっこないし、消失したものを戻すこともできない。
なら、どうやって《生命力》を集める?
その答えは単純だ。
俺の《生命力》を集めればいいだけだ。
「集まれ、集まれ、集まれ....!」
俺は集中するためにそう口ずさみながら自分の能力で自分の生命力を抜いていっていた。
しかし、人一人分の生命力を全て移し替えたところで、生命力が同時に減っていっている訳だから、すぐに尽きてしまうだろう。
俺は哀原の太ももと首に手を回して抱きながら考えていた。
だから、こうやって自分の生命力を与えながら、治癒系能力者もいる最先端医療施設に運んでいる。
「グッ!?」
しかし現実は、そううまくいくものではないらしい。
俺は生命力を与え続けながら、人1人を抱えて歩くことができなかった。当然といえば当然だろう。しかし、今起きていいことではなかった。
うまく雪に衝撃がいかないようにはできはしたが、それが限界。もう歩くことすらできない。ならば全てを雪に与えて誰かが来ることにかける。
「ねぇねぇ、その人助けたい?」
そのように考えていると後ろから幼い声で話しかけられた。
今まで聞き覚えのない声だった。しかしその声の内容はいま一番願っていたものだった。しかし普通に考えたらそれはどんなデメリットがつくかわからない。自分で言うのもおかしなものだが、俺の能力は割と珍しい能力だ。だからどんなことを要求されるかわかったもんじゃない。それこそその対価に一生実験動物として生かされるだけになるかもしれない。
しかしそんなことどうでもいい、雪を助けられるんだったら何でもしてやる。
そんなおもいで、声の方向に対してなるべく聞きやすいように返答した。
「ああ、助けたい。俺がどんなことになってもいい、だからどうか雪を助けてくれたのむ....!」
その声の主は、俺の必死さに若干驚いたのか少し間がおかれた後に、返答してきた。
「うんいいよ、今回はなんかうまくいきそうだから、こっちから何か対価を要求することはないよ?」
「じゃあ頼む、いやお願いします....!」
その言葉に満足したのかその声の主は満足そうに、いいだろう、といいながら俺の頭に手を置いてきた。いままで後ろから話しかけられていたのでどんな奴か声以外わからなかったが、触られた頭に置かれる手の感触から、声相応の年なんだろうと思えた。
「じゃあがんばってね?といってもすべてが終わったころには、何も覚えてないだろうけどね。」
体が書き換えられる感覚とともに意識が消えていった。
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「ふぁっ!?いったいどうなって.....ておまえか。」
「えへへ、ごめんねお兄ちゃん。」
「まあいいけどさ、てかこの状況なんぞ?」
「ん?見てわかるとおりだから治療よろしくー。」
「たく....ほらよ、これでいいか?」
「うん、おーけーおーけーありがとー!」
「はいはい、で?ほかになんかあるか?」
「ないし邪魔だからもう帰って。」
「へ?ちょっ!?」
「ばいばーい」
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目が覚めたときには目の前には完治した雪と今まであったナノ爆弾や疲労感が取り除かれた自分がいた。ほかには何もいなかった。
作者陣では、この幼女を幼女様と呼んでたり……




