能力研究所(その他)4
「ちくしょう!何でこんなに遅いんだよ。」
ヘリはいま沿岸部にある高層ビルをめがけて飛んでいるなか、操縦が自動操縦なので一人しかいない空間で真は叫んでいた。
その速さは戦闘用のヘリのような速さはないが、それでも十分に速い速度を出しながらビルに向かっているが、ほかの奴に経験地を取られると思い、焦っていた真にとっては遅く感じていた。
「何でこんなに遅いんだよ!あぁ~まじやってらんねぇ~」
ヘリの中にいても近くなら聞こえるくらいこのように散々叫んでいた。
しかし回りは建設途中のビルが4個程度あり、地面がコンクリートで舗装されてるだけの簡素な場所なので聞かれることはなかった。叫んだ甲斐があったのか、自動操縦が意思を汲み取ったのかどうかは知らないが予定よりも早く高層ビルが見えてきた。
「よし、もうすぐか。待ってろよメタルスライム共よ、私が狩りに言ってやる....」
叫びすぎて若干変なテンションに、真はなっていた。だからだろう、視線の隅から飛んでくる口紅のようなライフル弾が飛んできたのに反応が遅れたのは。
「ッ!?」
パリンという憎たらしいほどに子気味のいい音を鳴らしながら、突っ込んできた。普通なら視界に入れた瞬間に、ひどいミンチのようなものが、出来上がってしまうだろう。
しかし一学年の生徒会候補は伊達じゃない、真は飛んできたライフル弾が窓ガラスを割った瞬間に、一瞬で聖剣を呼び出し弾に対応し、衝撃に耐えながら何とか弾き飛ばした。相手はおそらく対物ライフルでどこかから狙いをつけてる狙撃主だとあたりをつけながら周囲を見ようとヘリにつけられている高感度カメラを使おうと思ったが、次は数が二つに増えて飛んできた弾を見てあきらめた。
「よくもせっかくの移動道具に向けてこんな仕打ちを.....」
悪態をたれつつすぐに向かってきた弾をまた弾き飛ばし、またカメラを見ようとするが、そこで信じられない光景が見えた。
「はぁ!?なんだよあの弾は!?」
そう、弾き飛ばしたはずの弾が空中で方向転換をし、またこっちに向かって飛んできていた、しかも3発に増量されて。
その様子を見るや否や、真はヘリの扉を蹴り飛ばしながら飛び降りた。その先は開発途中のビルの中だった。
すると目標を失った3発の弾たちは、まっすぐ飛ぶのではなくヘリの壁を突き破ったりしながら縦横無尽にヘリの周辺で暴れまわり、ヘリのエンジン部分を突き破り、その衝撃でヘリを墜落させた。
真は自分を襲ってきた相手が、狙撃手ではなく、操作系の能力者だと確信すると同時にさっきもし逃げずに正面から行ったらどうなってたかを予想して冷や汗をかいていた。
そのように考え一段楽しているように見えているが、それどころか相手がこっちを徹底的に殺しにかかってきている。
自分の対応できないレベルの超遠距離から、触れただけでアウトなレベルの弾を惜しみなく使ってきている。しかも相手の顔どころかなにもなにもわからないといった状況だ、だがあくまで攻撃手段がまったくないだけだ。
「さぁこいお前ら、仕事の時間だ。」
そういいながら手のひらを地面に向けると突如発光し始め、その場所に魔方陣が描かれ、そのなかから、30匹くらいの頭に紋章の入ったねずみが、わらわらとは出でてきた。
「よしお前ら、気づかれないように周囲を捜索しろ。気づかれそうになったら即消えろ、いいか?今回はお前らが見つかり捜索していることがばれて警戒された時点でこっちは詰む。だからたのんだぞ。」
そうネズミたちに手早く指示した後散開させ、捜索に当たらせた。
そのあと真はビルの中でも頑丈そうな壁を背にしつつ考えた。まず操作系は一言で言っても操作方法はいろいろとある。たとえばターゲットを指定したら叩き落されたりされない限り追い続ける自動追跡型や目視した範囲で動かす手動操作型など、能力によって操作方法は違う。今回のは、離脱後のヘリの中で暴れまわってるのを見る限り手動操作型だろう。
そして、今弾が飛んでこないのは、ヘリの中から逃げられずに死んだものだと勘違いしているのだろう。そしてそれを確認するだろうから、すぐに死んでないのに気づき、あっちも探すだろう。
そうなったら事前に観測道具を持ってきてるであろう相手よりもこっちは圧倒的に不利だ。
「この状況....勝てんのか?」
おもわず泣き言をぼやく、そしてその瞬間自分よりも10cmほど離れた壁が貫通した。聖剣を出していたとしても、完全に不意をつかれた一撃で、回避するのも迎撃するのも不可能で、そのとき死を覚悟した。
(ごめん、負けた。)
しかし弾は真にかすることもなくまた近くの壁をえぐった。
その結果を見ておもわず安堵のため息を上げそうになるが必死に耐える。おそらく相手は性能のいい集音機器で大まかな場所を把握しただけだろう、なのでここで声を上げたら次こそ確実に死ぬ。そう思いつつ音を出さないように速やかに離れた。
ーーーーー
その後、真はその場所とは別の階層の中に潜んでいた。そこはまだ外壁が作ってる途中だったのか壁の変わりに布で覆われていた。
前の場所より離れた場所で、今度は音を立てずにこれたからまだ多少は猶予があったが、現状詰みかけてるのをしっかり思い出し、楽観的にならないように自分に向けて注意した。
そしてまた考え始める。相手には優れた観測機器や、明らかに人にぶっ放すような代物でないものや、そして何よりもどこにいるのかわからないと言う状況だ。
これは暗殺がメインスタイルであろう相手側にはこれ以上にない最高の状態だろう。
それに比べてこちらは、相手にはビルの場所がわかられ、能力も断片的には理解され始めている。こちらはかなり不利だ。しかしこちらには聖剣ぶっぱという最終兵器が残されてる。相手がどこにいるのかさえわかれば最低でも同士討ち以上の結果にはなる、そう確信していた。
まだ自分にも勝機は十分にある、そのように思っていると下のほうから不吉な音が聞こえた。その音はガキンやドカ!といった何かを削ったり突き抜けたりするような音だった。
その音を聴いた瞬間真は窓の外に向かって走り出した。そして、ビルが倒壊する前に出れたが、倒壊するよりも前に出てしまったので、相手に走る音や、飛び降りたときの音が聞かれ、弾が追ってきた。そしてその瞬間にねずみのほうから連絡が来た、どうやら相手さんは自分から一番近いビルの3階にいたらしい。
そんな知らせを聞いて喜んでいると、後ろを見たら時速400km程度で、鉄製の口紅が飛んできていた。
それを弾き飛ばし、すぐに聖剣を解放する準備に取り掛かる。
「さぁ、いままで散々やってくれたなぁ!ここで死にさらせぇ!!」
とても女子高生が言うではないだろう言葉を叫びながら、剣を瞬く間に輝かせていった。いまから相手が弾を飛ばしたところでもう間に合わないだろう。そう確信しながら聖剣開放の準備を終了させた。
そして
「潰れろぉおおおおおお!?」
渾身の叫びとともに聖剣を解放し、ぶじ150程度の女を叩き潰すことには成功したが、相手も最後の抵抗のつもりか、おそらく頭を狙っていたのであろう軽機関銃などで使う弾の一撃が、痛みでずれたのか、首筋をえぐった。
傷自体は聖剣の身体強化のおかげで生命に影響のある怪我にはならないよう超反射で軌道から逃げたが、受けたときの衝撃で気絶する寸前だった。
いつもなら耐えられるであろう衝撃も、常に死と隣り合わせな中で磨り減った精神では耐え切れず意識がブラックアウトした。
「ざまぁみろ、陰険狙撃女。」
最後の意地で中指を立てながら、気絶して聞いてるはずのない相手を罵声して沈んでいった。
キャラ紹介
名前:アンダル=グローラス
コードネーム=ファウダー
性別:女
年齢:20
所属:能力研究所
能力:置換、サイコキネシス
能力内容:置換:自分の持ち物にある固体を同質量の別の固体に変換することができる。しかし同時に変換できるのは2つまで。生物には使えない
サイコキネシス:周りのものを見るだけで動かせる。最高時速は500km出すことができるがその場合そのひとつ以外操れない。合計で3個まで、重量は合計で50kgまでしか無理
容姿:身長150幼児体系 見た目は一見すると中学2から3年程度 目つきが鋭い
性格:短気
武装:銃弾30発 対物ライフル用の弾8発 ナイフ5本
目つきが鋭く喧嘩っ早い。能力は元からサイコキネシスをもっていて置換の能力は後付で手に入れた。
子供呼ばわりされると切れる




