能力者狩り(早坂ver)5
「覚悟しやがれ黒城ォ!」
「ハッ!それはてめぇだ早坂ァ!音響地雷原!!」
黒城の攻撃で、脆くなった体育館は瓦礫を降らしながら形を変えていく。
「おい黒城!!いい加減こっちこいやぁ!!!」
「うるせぇ、だれがいくか!」
黒城は、発動が比較的早い音響地雷原を連発しつつ距離をとろうとするが、早坂が被弾覚悟で突っ込んでくるので十分な距離がとれずあせっていた。
早坂はそれを理解しているが、相手の攻撃をもろに食らうのはさすがにきついので中途半端にしか近づけずあせっていた。
そうお互いが攻めあぐねていることを自覚し、ほかの手段に手を出さざる得ない状況だった。
そんな中途半端な状況で先に動いたのが黒城だった。
黒城はクラリネットではなくギターを取り出した。
「そんなに近づいてほしけりゃあお望みどうりに近づいてやるよぉ!!響音」
黒城が、ギターからまるで壊れたかのような高音を鳴らすと体があのチンピラたちのように変化していった、そしてチンピラたちの1.5倍程肉体が強化されているように見えた。
「おいおい、近づけとは言ったがソリャなしだろ....」
「ヒャッハァ!!今更そんなになしだぜぇ!しねぇ早坂ァ!!」
黒城は殴りかかる、それに反応し早坂も拳をぶつけようとする。しかしぶつかる瞬間に飛び込むように早坂の横をかけていった。
「なっ!?」
「残念今のはフェイクだ!!雷音」
早坂は筋力を集めることに力を使いすぎて体を絶縁体にすることが中途半端にしか間に合わなかった。
その結果こげるとまでは行かないが強い衝撃と高い電圧で壁まで吹き飛ばされた。
「ようやく終わったか、まさかここまで手札を切ることになるとは....まぁ仕方ないさっさと哀原とやらも叩き潰しにいガハァ!?」
「あめぇんだよ!!」
黒城は終わったと思い踵を返したとこで、早坂に背中を思いっきり膝蹴りされた。その蹴りの威力は油断していたこともあってかなりの威力だった。
しかしこれで終わりではない。
「このままおわらせてやる!!」
早坂は筋力を足に集めたまま軽く飛び上がり全力で頭を蹴り飛ばす!!
その威力は普通の人なら首から先が無くなるか、骨が折れるが強化されていた黒城はそのままかろうじて無事なまま体を床にたたき付けた。
「ざまぁみろ、人めがけて雷落とすからそうなるんだ。」
普通なら生きていたとしても脳震盪で動けなくなるような怪我でもう動けないと油断していた。
しかし認識が甘かった。
早坂は多少ふらつきながら終わったと思い愚痴っていた。
「ちっ、やっぱり一瞬だけでも全力で使って治すのはつらいな、でも歩いているうちにこの程度なら治るか....さっさと哀原のほうも片付けてこの事件にけりをつけよう。」
確かに常人どころか能力者でも基本的に戦闘不能になるような怪我だった。
しかし黒城はその基本的の中に納まらなかった。
早坂がその場を去ろうとしたときに突然音楽が流れた。
その音楽はとてもテンポが速く不気味さを感じさせた。
「魔王の音色」
その瞬間黒城が飛ばされ、たたきつけられたほうから今まで以上に強烈な殺気が流れてきた。
「まだ起き上がるのかあのやろう!?」
黒城は早坂の驚愕のまなざしの中悠々と歩いてくる。見たところさっきの不気味な音で今までの傷をすべて治癒できたようだ。
「当たり前だ、あいつが倒れてねぇのに兄貴である俺が倒れるなんてそんなことあっていいことじゃねぇだろう?」
早坂は相手にも譲れないものがあることを確認しつつ叫ぶ。
「ハッ、まったくだ!それに俺もなぁ、雪が倒れてねぇのに倒れるわけにはいかねぇんだよ!!」
お互いが動物のような獰猛な笑みを浮かべていた。
「さぁ最終ラウンド、やってやろうじゃねぇか!!」




