能力者狩り(早坂ver)1.5
「さてどうしたものか...」
早坂は一人屋上で悩んでいた。昨日の夜に散歩をしていたら、何やら危なそうだったから哀原を助けた。そこまでは何も問題はない、しかし黒城とか言うなかなかに強そうな能力者に目をつけられてしまった。
「あんなに強そうなやつに目をつけられるとは思ってもいなかったぞ。」
しかし今回の喧嘩で得られるものもあった。
「しかし能力が前よりも使いやすくなってるなぁ」
おそらくレオンと戦ったときに久しぶりに全力で使ったからだろうと思う、それ自体はとても嬉しいことだ、たとえ本人がわかるかわからないか程度の進歩であっても、強くなってはいるのだから。
だが、「俺はあいつには勝てないだろうなぁ」
そう目先の問題である黒城はきつかったとしても全力解放すれば勝てるだろう。
しかしこの程度では前回戦ったレオンの分身体ですら勝つことは難しいだろう。そう早坂が考えているとドアがギィと鳴り開いた、
「早坂君、こんなところにいたんですか?」
いったい誰が来たかと思えば哀原だった。見た所スタンガンによる後遺症もないようだった。
「あぁ、しかし俺を探すなんていったい何の用だ?」
「昨日のことについてお礼を言ってなかったので....」
なんだそんなことか、随分と律儀なことで。
「別にいらねぇよ、帰ってる途中に襲われてるお前を見て、見ないふりするのも後味が悪いから助けただけだ。」
そう言うと、哀原はこっちに軽く微笑んだ.
「ふふ、そうでしたか?でも私にとってはとても嬉しいことだったのでしっかりお礼しますよ?
...早坂君、私を助けてくれてありがとうございました。」
「全く....あいよ、確かにお礼は受け取ったぜ、あんな都合のいいことはそうなんども起きることはないから次囲まれたらしっかり逃げろよ?」
「はい、でもまた危なくなったら助けてくれますよね?」
全く図々しいもんで....
「はぁ....そんときにいたらな、じゃあな俺はもう帰る。」
そう俺が言うと哀原はこっちを見て若干苦笑気味に見送った。
「えぇまた明日。」
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その日の夜家にいたら突然携帯に電話がかかってきた。
「まったく誰だこんな時間に?」
そうぼやきながら画面を見ると不明と書いてあった。いたずら電話か?と思いながら電話に出てみた。
「よう早坂ぁ」
相手はなかなかめんどくさい相手だった。
「まったくなんで俺の番号を知ってるんだ黒城?お前みたいなやつに言っても無駄なのは知ってるが犯罪だぞ?」
「まったくそのとうりだ、だがなお前ら能力者も言えたことではないぜ?」
「あぁ?いったいどういう「明日の学校楽しみにしてろよ」て、オイ!」
あの野郎いうことだけ言って切りやがって、明日楽しみにしてろ?上等だ何が来ようとぶっ飛ばしてやる。
俺はやり場のない怒りをどうにか発散しつつそう意気込みながら寝た。