能力犯罪(早坂ver)
毎回視点が変わって申し訳ない。
キーンコーンカーンコーン
今日は短縮授業で午前中に学校が終わり生徒がそれぞれの時間を過ごすであろう放課後、俺は放送の呼び出しで生徒会室に来ていた。
まぁ、今生徒会のメンバーの中で俺のことを呼び出しそうな人は一人しかいないが....。
「まったくめんどくせぇ。」
悪態のひとつもつきたくなる、まぁそんなことを言って逃げ出せる相手でもないが。
俺はドアをノックしながら生徒会室に入っていった。
「おい来てやったぞ生徒会長、さっさと用を言え。」
そこには予想どうり金髪縦ロールのわれらが生徒会長様がいた。それなりに大事なようだったのか周りには誰もいず、部屋の中は一人だった。
「あら?逃げ出さなかったんですね?」
「んだよ、逃げ出してもよかったのか?」
「ええ、別にきたらいいな、程度でしたので来なかったとしても問題はありませんでした。」
何だよなら来るんじゃなかった。
にしてもずいぶんとあの高そうな机といすによくあってるもんだ、あんなにもマッチしているとここがどこかの宮殿の一室にでも感じそうだ。
「実はあなたに頼みたいことがありましたの、あぁ断ってもいいですよ?その代わり断ったら、学外での能力の無断使用、および哀原雪との不順異性交遊で補修どころか退学にするだけなので。」
「おいこら、それ拒否権ないじゃねぇか」
てかあいつなんで朝のことまで知ってんだ?まさか新手のストーカーか?
「別に断ってもいいんですよ?ただあなたが退学になるだけなので。」
「しつけぇ二回も言うな、わかった頼みを聞いてやる。その代わり聞くことでそのことに関してはなかったことにしろ。いいな?」
「えぇもちろんですよ。なら早速話をしましょう、そんなに時間があるわけではないので。」
そういいながらあいつは備え付けの液晶テレビの映像を流した。
そこの映っていたのはまさに阿鼻叫喚ともいえるものだった。
車は燃え盛り、人は血だらけで倒れ、周りの建物もぼろぼろだった。
「これは私のマンホールがとっている映像です。」
あれはあいつのマンホールの取っている動画らしい、ここはいったい
「これは今日生徒会のメンバーが鎮圧に向かった場所ですわ、最初は優勢だったのですが途中で楓さんがなぜが暴走をして敵側に回ってしまいました。」
残念そうにあいつはため息をつく、確か楓って良壱の従姉だったか、あいつもなんか行ってそうだなぁ。
俺も内心でため息をつく。俺は次にこいつがなんていうかがわかってるからだ
「あなたにはここにいって事態の鎮圧の手助けをしてもらいますわ。」
やっぱりか....ここまで予想通りだとなんか泣けてくるな。
「手助けというが、他にも誰かいるのか?とてもいるようには見えないが?」
「ええ今あちらには小柴良一君がいますわ。」
やっぱりいるのか?
しかしあいつとタッグか....やべぇちょうめんどくせぇ、能力をそこまで酷使したくない俺もう寝たい。
俺はそうかんがえ最後の抵抗をした。
「わかった。でも俺が行って役に立つのか?見たとこ俺が役に立つとはとても思えない。お前が行ったほうがよっぽどいいと思うが?」
さぁどうだ?
「無理ですわ、私はこれから用事があってまだこの規模だとそちらを優先できません。それに安心なさい、あなたの実力は体育のときに私が問題ないと判断しましたわ。胸を張っていきなさい」
俺の能力はほかでもない生徒最強の会長様に太鼓判を押された。
てか体育のとき見てたのかよ、やっぱこいつストーカーなのか?
しかしここまで露骨に任せたといわれればもうあきらめるしかないだろう。
「わかった。今からすぐに向かう」
しょうがないさっさと行ってさっさと終わらそう。
「あぁそれともうひとつ」
「あぁ?んだよ?」
たくさっさといきてぇんだよ。
「言い忘れましたがしっかり全員生きて帰ってくることもちろんあなたもですよ?」
あいつはそんなことを言ってきた。その尊大な態度はまるで一国の王のような振る舞いだと感じてしまった。
「あたりまえだ。」
おれはそう返して窓から飛び出していった。
まぁすぐに行って良壱の援護をしよう。
しつこいながらまた視点が変わります。もうこれがこの小説のデフォルトだと思って頂ければ幸いです。