眠る世界で夢見た僕ら
ある日突然、世界中のいたるところに、とても大きな世界樹が生え出した。人々はその早くも遅くもないペースで進む大木の成長に危機感を抱き損ねてしまった。
世界樹によって人々はゆっくりと精気を吸い取られ、次第に眠りから醒めない者が出始める。
それは確かな滅びへの加速であった。
そんな終末の世界で少年と少女が旅をしていた。二人は互いに名前を呼ばない。目指すは世界樹の麓まで。たとえ世界樹に近づくことで眠りが早まるとしても気にはしない。
全てを後悔したとしても、後悔したことまでは後悔したくないから。
眠っていく世界の中で、二人の夢が描く軌跡の物語。
世界樹によって人々はゆっくりと精気を吸い取られ、次第に眠りから醒めない者が出始める。
それは確かな滅びへの加速であった。
そんな終末の世界で少年と少女が旅をしていた。二人は互いに名前を呼ばない。目指すは世界樹の麓まで。たとえ世界樹に近づくことで眠りが早まるとしても気にはしない。
全てを後悔したとしても、後悔したことまでは後悔したくないから。
眠っていく世界の中で、二人の夢が描く軌跡の物語。
第一章 二人の夢
止まり往く世界
2014/08/30 08:00