第二話 [帰国子女2]
みつめる先の、
第二話 [帰国子女2]
『日向 律です。宜しく』
サファイアが前を見て、
銀色が風に靡いた。
クラスが一瞬にしてピンク色の悲鳴で埋まる。『カッコイイ』やら『カワイイ』やら、まぁ確かにそうなんだけどさ!帰国子女って女の子だけじゃなかったんだ!
『ねぇ葵!!めちゃめちゃカッコいくない!?モロタイプなんだけど!!』
いきなり肩を掴まれて、振り返ればミサキの真っ赤な顔。
『カッコイイっていうよりカワイイっていうんじゃない?あーいう顔は。ちっさいし。』
『誰が小さいって?』
、、、、、、、、、、、、ぅわぁお。
『は、はじめまして、、、』
『はじめまして。で、誰が小さいって?』
『あ、いや、その』
やばい、ピンチ!凄い殺気感じるんだけど!!ってゆーかいうほど小さくないし!156くらいかなぁ、、、あたしより少しだけ高い、、、ってこんなときに何考えてんのあたしってば!?周りから『話せていーなぁ』みたいな話し声が聞こえるんだけど何にも良くないよ!!見てよこの眼!!明らかに食ってやるよみたいな!
『おい、何とか言っ、、、』
『はいはい、喧嘩は後でゆっくりやりゃいいからさっさと座んな日向』
先生はあたしの眼の前にいる日向くん?の背中を押して半場強制的に席に座らせた。ありがとう先生!
、、、ってあれ?隣ですか?
『解んないコトあるだろうから、教えてやれよ』
少し強めに肩にぽん、と手が置かれた。
周りからは嫉妬や恨めしさの痛い視線。左からはもう血出てんじゃないか?ってくらいの視線。
、、、今の状況をどう抜け出しましょうか?
桜花学校二年五組六番久原葵、只今ピンチです、、、!!