おんなのことリストバンド
わたしははやめにブランコについた。
おとこのこにあるものをわたしたかったから。
すこしまつとおとこのこがきた。
「ごめん…おそくなっちゃった」
「い、いいよ!わたしがはやかっただけだし。」
「そっか。」
そしてまたあのブランコではなしあった。
「そうだ、あのねわたしおとこのこにわたしたいものがあるの?」
「えっ…くれるの?」
「うん!はい」
わたしはてくびにつけていたリストバンドをわたした。
ずっといっしょにいられないから。
だからそのかわりにリストバンドをわたしのかわりに。
「わぁ!かっこいい。ほんとにくれるの!?」
「うん!どうぞ」
おとこのこはすぐさまそのリストバンドをつけた
「どう?」
「にあってる!…おにいちゃんみたい。」
「しかし…このリストバンドどこかで…。なんでもない」
おとこのこはなにかいいかけたけどそれはもうきにしないでおこう。
「ねぇ!きょうはあそぼう!わたしすべりだいだっけ?やったことないんだよね」
「そっか…じゃぁいっしょにやろっか!」
わたしとおとこのこは、すべりだい、てつぼう、いろんなものをやった。
いいなみんなはまいにちこんなたのしいことをやっているんだ、そして
かぞくがむかえてきて、てをつないでかえるんだなぁ…。
『じゃぁそろそろいっしょにかえろっか』
なつかしいこえがみみもとでささやいたようなきがした。
「どうしたの?」
おとこのこによばれてやっとわれにかえった。
そのひのよる、あしおとがきこえた。
コツーン コツーン
そのあとだれかのこえがきこえた。
そのあとなにもきこえなくなった。
「なんだ…そらみみか…」
そういってわたしはねむりについた。