おんなのことにちじょう
東雲 海松さんの作品「おとこのこのせかい」のアンソロです。
ご本人からも許可は降りてます!
のちのちでてくるおんなのこ目線の話です
注意事項を少し
本家がまだ未完成なので捏造です。
グロは少しあります
それだけです。
ではどうぞ
『おにいちゃん…おにいちゃんっ!』
『にげろ!…僕は大丈夫だから』
『やだっやめてよ!』
『やめてよ!おとうさん!!』
ガバッ
こわいゆめをみた。
とってもこわいそんなゆめ。
わたしはその『なにもできなかった』ちいさなうでについているリストバンドをにぎりしめた。
わたしにはおにいちゃんがいた。
とってもやさしいおにいちゃん。
かっこいいおにいちゃん。
みんなのアコガレのおにいちゃん。
じまんのおにいちゃん。
…でももうおにいちゃんはいない。
もういないんだ。
わたしはおおきなかいしゃのしゃちょうさんのむすめ。
もともとおにいちゃんがおとうさんのかいしゃをやるんだけど、
おにいちゃん…もういないから…
つぎはわたしなんだって。
わたしにはおもいよ…。
きょうはおけいこ
ピアノ おべんきょう おこと バイオリン
あしたはおとうさんがどこかにつれていってくれるんだって。
わたし、そとにあまりでたことないから。
たのしみだな。
―おとうさんとわかれることができるんだから
おとうさんがつれてきてくれたところはまちだった
とってもちいさなまち
ここにこうじょうをたてるんだって
「ここでまっていてね。おとうさん、ちょっと友達とお話してくるから」
「はい」
おとうさんはそういってわたしを…
”おいていった”