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時空石
「リンは、捜したいと思うんだ」
ココナがリンに問う。
「うん!」
「じゃあ私も捜す」
(即答!?)
ココナの切り替わりの早さに驚くゼロ。
「じゃあボクも〜。暇だしー」
ゼロもはーいと手を挙げる。
これで残るはゼロだけだ。
「ゼロ、一緒に行こうよ・・・」
リンが目を潤ませながらゼロに迫る。
ゼロはたじたじになりながらも、結局
「・・・わかったよ」
リンの言葉に折れたのだった。
「じゃあ、とりあえず、師匠の部屋にいって何かヒントを探してこよう!」
「それならもう調べた」
ココナが即答する。
「え・・・いつの間に?」
「さっき。リンがゼロに迫ってる間」
「迫ってるって言うなよ・・・それで?なんかあった?」
「これ」
ごそごそとココナが懷から何かを取り出した。
それは・・・
「石?」
「石だねー」
「あー!!」
ゼロやゼルが同じ反応をする中、リンだけは、時空石と呼ばれた物を見つめ、叫んだ。
「リン、これが何か知ってるの?」
「うん」