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序章
ねぇ、師匠。
なんだい、リン。
私の額にあるこれは、一体なんなの?
幼かった私は、自分の事が不思議でならなかった。
私は、一体なんなんですか?
そう聞いては、いつも師匠を困らせていた私。
だけど、あのときの師匠はいつもと違った。
リン、君は選ばれた人間なんだよ。
・・・選ばれた?
神様に選ばれた7人の能力者。
俺等は、その7人を探すために旅をしてるんだよ。
そうだったの!?すごいや師匠!私、まるでヒーローね!
私が言うと、師匠は苦笑して私の頭をなでた。
うん。だからね、リン。
強く、なるんだよ。
いつかくる、あの日の為に・・・・・・。
もう覚えていない、遠い昔の記憶。
だけど
あのときの師匠は、悲しそうに笑っていた気がする。