第1章~滅亡へのカウントダウン~
遊びで作ったので続くか続かないかは神のみぞ知る
「ふふふ、今日もこの「終焉のラグナロク~ギガルティア滅亡の黙示録~」を更新しなくては。まだ設定しか完成していないが、」
終焉のラグナロク~ギガルティア滅亡の黙示録~とは厨二病の黒澤痛奴が作成している本である。
学習ノートを黒く塗りつぶし、そのあと修正液を使い白い文字で「終焉のラグナロク~ギガルティア滅亡の黙示録~」と書いてある。
「少し読み返すか。終焉のラグナロク。ラグナロクは神々の運命だからな。終わりを迎える神々の運命、ギガルティアが滅亡する事を表していると。神々の世界ギガルティア。様々な神が集う場所だ。神々の世界にも不良がいる。まず筆頭が
傲慢の魔神の「ド・ヌスフォルキア・アザトゥース・ギ・アルゴンス」
こいつが一番つよい敵側の神だな。そしてその他の神は、
貪食の魔神「ファゴサイトーサス」
淫蕩の魔神「ランドネス」
強欲の魔神「グリード」
憤怒の魔神「ヒューリー」
悲嘆の魔神「グリース」
怠惰の魔神「レイジナス」
虚栄の魔神「バニティ」
の7神だ。
合計で8神がギガルティアに反旗を翻し滅亡させようとしている。
8神に神々の世界を滅ぼされそうになってしまったので、他の神々はどうにかしようと地球から一人の少年を召喚し、神々の力をその少年にすべて託して運命を委ねる。そう、それが俺、黒澤痛奴とは仮の名、真の名は断罪の処刑人-ダーク・ドルモア-。
ふう。やはりこの設定はいいな。悪い神々にはこの断罪の処刑人のダークドルモア様の攻撃しかきかないのだ。ふふふ。」
<・・・・すか。>
「え?」
<・・・ますか。>
「え?え?」
<聞こえ・・・ますか。>
「頭に声が!!!」
<聞こえますか黒沢痛奴。こんにちは。私はギガルティアの神-アマテラス-です。>
「え?ギガルティア?え?アマテラス?え?え?」
<混乱するのも無理はありません。普通はこのように人間に声など掛けませんから。ではなぜ声を掛けているかと言うと、アナタのその本「終焉のラグナロク~ギガルティア滅亡の黙示録~」を面白がった神が傲慢の神アルゴンスに話をしたんです。そしたらアルゴンスも面白がって本当に神々の世界ギガルティアを滅ぼそうとしてきたのです。>
「え?本当にギガルティアってあるの?」
<ええ、面白がった理由はそこでしょうね。あなたの本は奇跡的に神々の世界と名前が”すべて”一致していたのです。>
「ええええ!!??」
<そして本当にあの悪ガキたちはギガルティアを滅ぼそうとしています。私たちも止めようとしたのですが・・・傲慢の能力により貴方の攻撃以外本当に効かなくなってしまいました。なので貴方を神々の世界に召喚し、神々の世界を救っていただきます。>
「無理無理無理!!!!僕戦いなんてしたことないよ!!痛いの嫌だよ!!」
<・・・大丈夫です。神々の世界でいくら死のうと問題ありません。私たちの力で生き返ることができます。ですが、死なない方がいいですね。経験値が10%さがります。>
「なにそのゲームみたいな設定!おかしいよ!どうやって頭に話しかけてるかわからないけど!僕の本が現実にあるわけないじゃないか!」
<普通はそうでしょうね。ですがもう逃げられません。大丈夫、神々の世界を救ったら地球に戻してあげますから。地球の時間は止めておきますね。>
「嫌!嫌だああああああ!!!!!」
<では、断罪の処刑人-ダーク・ドルモア-よ神々の世界ギガルティアを頼みます。>
「まっでぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”ぇ”」
こうして断罪の処刑人-ダーク・ドルモア-こと、黒沢痛奴は神々の世界ギガルティアを救うため異世界に召喚されたのであった。