第9話 捕鯨
ようやく投稿。楽しんでもらえれば幸いです。
※注意。
今回は一部不快な文章が書かれています。
特に食事時は大変危険です。別の時間にするか、気をつけてお読みください。
去年から引き続き、前線では相も変わらず小競り合い程度の戦しかなく、戦国の世では珍しい、争いの少ない平和な年と言えた。
戦が無いだけ、安房国は活気に沸いていた。
従来よりも速く使い易い弁才船の登場により、交易は順調。また商人向け弁才船の売れ行きも良かった。この時、他国の商人たちに雇われる水夫に水軍の者を乗せることで商人たちの動きを監視し、調査する狙いがあった。
以前からも忍びを使い、どの国で何が必要か、何が高く売れるか調査はしていたが、商人たちに付随させることでより早く、より詳しく調査することが出来たため、安房国の交易額も伸びることとなった。
また、沿岸捕鯨は比較的成功であった。
房総半島には初夏から初秋にかけてツチクジラが回遊してくるが、ツチクジラは深く潜るため網取り式は向かず、史実でも近世まで一貫して突き取り式が盛んだった。
そこで金時銛という、刺さると穂先が回転し抜けにくい手投げ銛を用いたところ、今までよりも失敗しづらく、多く捕れるようになった。ただやはり、沿岸まで来るのが鯨任せなのと人件費が高く、台風の時期と重なるため死者が多くでたが、それでも相当な利益を手に入れることが出来た。
余談だが、義堯と時忠が交易と捕鯨による利益を見て暫くの間、笑いが止まらなかったという。
そして今回。
近海捕鯨のために館山湾を出港し、州崎を回り和田浦へ到着。
そして、太平洋での捕鯨を目指し、[第一図南丸]、[第二図南丸]、[第一日新丸]からなる捕鯨船団が出港した。
*
天文20(1550)年7月 房総沖 第一図南丸
木造帆船3隻からなる捕鯨船団は和田浦を出港し、南へ進んでいた。
天候は晴れ。先日の台風の影響だろう、波風共に強く、湿気も多かった。
その中を進む捕鯨船団の船は、どれも和洋折衷型の弁才船を改装したものだが、細部が違っていた。
[第一図南丸]、[第二図南丸]はバウスプリットを持たず、代わりに艦首に捕鯨弩を装備し、直接の捕獲に当たるキャッチャーボード。高い艦首楼を持ち、銛にかかった鯨を引っ張るための轆轤があった。
[第一日新丸]は全通平甲板型の捕鯨母船である。二隻の捕らえた鯨を解体するために両舷側中央に足場と肉を運ぶための滑車を、甲板には鯨油を取り出すための煉瓦製のかまどが備え付けられていた。
船内の大半は貯蔵庫であり、今は大量の塩と分解して積んだ樽があった。肉や軟骨は塩漬けにし、皮や脂身から採った鯨油を樽に詰め、貯蔵庫に保管するのだ。
今回の様な船団方式にしたのは万が一の際には直ぐに救助できるようにするためであり、またアメリカ式のように一隻の母船に幾つもの小舟を乗せ、鯨を見つけたら小舟で追い回し、仕留めて母船で加工するのも可能だが、それだと小舟の死者が多く、基本的に水軍の者が中心となるので貴重な人員の損耗は避けたかった。
そして今回は調査を兼ねた捕鯨船団の試験運用のため、出港して7日後には鯨が捕れなくても港へ帰還することになっていた。
「しかし、若様まで乗る必要があったので?」
船内、海図室。
そう苦笑しながら告げたのは、今回の捕鯨で[第一図南丸]の副長となった岡本安泰だった。
水軍は安泰の猛訓練で帆船を扱える水夫の数が増え、また岡本通輔らが現在、内房警備についているため、五郎の家臣である安泰は今回の捕鯨について来ることとなった。
「試験航海では問題は無かったが、あれは沿岸で波も穏やかだったからな。今回の様な外海で、初めての近海捕鯨だと不具合が出るかも知れん」
やや青い顔をした船長の五郎が言う。いわゆる船酔いであった。
帆船だと後ろから風を受けることは少なく、横風を受けて帆走する。つまり、常に左右どちらかに斜めっており、それに加えて波による衝撃で結構揺れるのだ。船に慣れるまで暫く掛かるだろう。
こうなるのを五郎は分かっていたが、そこまでして今回の捕鯨に参加したのは実際に体験して、船の不具合を調査した方が後の艦船設計に役立つと考えていたためだった。
出来るだけ良い船を作りたい、その一心だった。他に他意は無いのだ!
(偶にはゆっくりしたいと思ってゴリ押ししたが、間違いだったかもしれん……)
あはは、と青い顔で笑う。
「どうかしました?」
「いや、何でもない。ところで、水夫たちの様子はどうだ?」
安泰はやや怪訝な顔をしたものの、直ぐに話し出す。
「へばっていますな。元気な奴もいますが、慣れない荒波は相当キツイようです」
「まあ、初日とはいえ、今までに無い揺れだからな」
そう会話している間にも波が船体に打ち付け、衝撃が足元を揺さぶり、天井に下げたカンテラが振り子のように右へ左へ大きく揺れる。
この海域には先日、襲来した台風の影響が未だ残っているのだ。
安泰から聞くに、今までは外海で2、3日ほどの航海は有ったが、此処まで波が高いのは無かったという。
そのせいか、初めて経験する荒波の中での航海で既に乗組員たちは疲れ始めていた。打ち付ける波でずぶ濡れになり、一週間は陸地が見えず、この状態なのかと、そう気落ちしているのだろう。表情が暗かった。
「このまま南下すれば波も落ち着くでしょうし、船酔いもある程度落ち着くかと」
「そうか。なら酒や甘味も積んでいるから、食事時にでも振る舞うのも良いか」
「それが良いでしょう。気分転換になります」
湿気の多く、狭い船内だと乗組員たちの楽しみは食事と酒ぐらいだ。この時代では保存技術は低いが、酒、クッキーといった甘味はある程度の日数は持ったため、良く振る舞われることが多かった。
近代になってもこの習慣は残り、旧日本海軍では士気の維持のために大量の酒やラムネ製造機が、アメリカ海軍ではアイスクリーム製造機が積んであったという。
「酒やクッキーと言えばだ。今回は早く帰るから無いだろうが、青い水や、米や干物をタンパク質と一緒に食べるというのがあったな」
「そう不気味な事を言わないでください……」
かつて帆船が全盛期だった時代にあったというおっかない実話に、青ざめた顔で突っ込む安泰。想像して気持ち悪くなったらしい。
「ともかく、本題に入りましょう」
「そうだな」
気持ちを切り替えて、安泰は机の上に海図を広げていく。水軍が測量した、房総半島周辺を書き示した海図である。
「今回の目的の再確認だ。題目は近海捕鯨とその調査だが、アメリカの捕鯨記録だと房総半島から少し南下した海域でマッコウクジラが捕れた記録がある。今回は此処に向かう」
五郎がそう言って、目的地を指で叩く。丁度、南から北へ黒潮の流れる海域である。
「狙いはマッコウクジラですか?」
「いや、鯨なら何でもだ。マッコウクジラは別種の鯨と行動することがあるから、可能なら大型のヒゲクジラを狙いたい」
「確かに、ヒゲクジラの方が現状では価値は高いですが、居ますかね」
「さあな。だが、この時期なら海流に乗って鯨はやって来るうえ、後にジャパン・グラウンドとも呼ばれる海域に近いから1頭も捕れない、ということにはならないだろう」
ジャパン・グラウンドは19世紀にアメリカの捕鯨船が発見したマッコウクジラの生息域である。ハワイ―小笠原諸島―北海道を結んだ三角形の中で大量のマッコウクジラが捕れたため、そう呼ばれるようになった。
「暫くの間はこの海域で捕るしかないから、今回はどんな種類がいるのも少し調べよう」
「成程、了解しました」
その後も捕鯨について打ち合わせを行い、船団は荒波を超え、目的海域まで南下し続けた。
*
和田浦を出て2日目。
天候は晴れ。未だに波高し。水夫たちはまだ元気だが、やや船酔い気味。鯨は見つからず。
3日目。
天候はやや曇り。波風穏やか。目的海域に到着するも、鯨は見つからず。
4日目。
天候は晴れ。波は穏やか、微風。鯨の群れを発見するも、捕獲には至らず。水夫たちの疲労が溜まっている。
5日目。
天候は晴れ。波風共に良し。
「さて、今日は良い天気だ。絶好の捕鯨日和じゃないか」
五郎は周りにはそう明るく振る舞ってはいるが、内心焦っていた。
今日を入れて後3日しかなく、このままでは1頭も鯨が捕れない、そう考え始めていた。鯨の群れは4日目に見つけたものの、発見場所が遠く、転舵して追いかけたが、結局見失ってしまったのだ。水夫たちも疲労が多く、酒や休息では抜け切れていない。
そのまま時間だけが過ぎていき、昼。
じっとりと蒸し暑い甲板の上で握り飯を頬張っていると、待っていた言葉が下りてきた。
「いましたっ、右舷前方に噴気っ!鯨の群れと思われます!」
マストにいる見張り員からの声に、五郎は直ぐさま望遠鏡で確かめる。
その言葉通りに、鯨の群れがいた。かなりの規模だ。
「当たりだな。鯨の群れだ」
「ええ、間違いありません」
ようやく見つかったお蔭か、笑顔が出て来た。
今度こそ成功させるため、気を引き締め、直ぐに捕鯨のための準備に取り掛かる。
「信号、『第二図南丸は群れの左から頼む、第一日新丸は速力落せ』、以上だ」
「はいっ!」
五郎は水夫に命令し、直ぐに手旗信号で伝えられる。
信号を受け取った第二図南丸は左へ回り、第一日新丸は縮帆し、後方に下がった。
「捕鯨弩、用意」
艦首に水夫たちが集まり、準備に取り掛かる。
捕鯨弩は木製に、鉄で補強した作りになっていた。射界をとれるよう旋回式で、てこの原理で弦を引き、銛を装填する。装填される銛は無炸裂銛で、穂先が平頭で、肉に食いこむと穂先が回転して抜け落ちない様になっている。また銛には麻製の綱が括りつけられており、この綱は船と繋がっているため銛が抜けるか、綱が切れない限り鯨は逃げられなくなるのだ。
装填が終わると、艦首にいる射手は片手で鯨に照準を合わせようする。すると右手を水平に出す。「右に動け」という合図だ。船を僅かに舵を切ると、今度は肘から垂直に曲げる。「左に動け」。再び転舵する。
「よし、そのまま!」と叫んで片手をピシ、と真っ直ぐ上げる。
そして捕鯨弩を両手で支え、いつでも撃てるよう、狙いを定める。
最も右にいた鯨が海面に出た瞬間、バシュ、と独特な音を立てて、銛が撃ち出されていく。
結果は―――、
「どうだ……」
五郎も固唾を飲んで見守っていると、鯨から船へ綱がピイン、と張られていた。
銛は鯨の尾よりやや上、命中だ。
「命中、命中です!」
射手の言葉に、周りから歓声が沸いた。
瞬間、船が揺れた。
「おわ、流石に暴れるかっ!」
鯨に引っ張られ、ギシィ、と船が軋む。
鯨は痛みから暴れ、水飛沫を上げるが銛は中々抜けない。引っ張ろうにも船は重く、鯨はもう潜ることも出来ない。
「よし、二発目用意っ!」
「了解ですっ!」
五郎が叫ぶと、射手も大声で返す。
再び銛が装填され、撃ち出される。命中。場所は背中。
鯨は再び大きく悶え、水飛沫を上げ、海を赤く染めていく。まだまだ力強く綱を引っ張っていくため、船が大きく揺れ、僅かに走り出す。そんな中、続いて3発目が装填される。今度は綱が無い銛だ。鯨を弱らせるために撃ち出され、これも命中する。その後も4発、5発と次々と撃ちだされていく。
鯨は銛が命中するたびに綱を引き千切らんばかりに大きく暴れ、船を揺らしをいくが、時間が経つにつれて消耗し、その力強さが無くなっていた。
「弱ってきましたな」
「ああ、――よし、轆轤を回せ!引っ張れ、引っ張るんだ!」
号令と共に「えいさ、えいさ」と鯨と繋がった綱を水夫たちが顔を真っ赤にして重い轆轤を回していく。鯨はなおも暴れているが、少しずつ、船に近づいてきた。
「ようし、短艇を降ろせ」
木造船だと鯨が暴れて船体にぶつかれば、そこから浸水する危険があった。
そのため、止めを刺すには短艇に乗り、殺し銛という、鯨の心臓にこの銛で刺し、完全に仕留めるのだ。
短艇は疲れ果てた鯨に近づくとその長い銛を持った水夫が身体を乗り出し、心臓目掛けて突き刺す。
中の肉をかき回すように止めを刺すと、鯨はビクン、とその巨体が震え、尾びれで海面を叩きつけるなど苦しげにのた打ち回る。暫くすると、ただ海面で痙攣するように噴気孔が震え、血の混じった噴気を小さく2回、3回と上げて、自分の身体に落ちていく。
そして、そのまま動かなくなった。
「どうにか、捕まえましたな」
「……はあ、捕まって良かった……」
五郎はほっとして、大きく息を吐いた。
とりあえず、収穫無しで帰港することは免れたようだ。
「短艇組、怪我は無いか!?」
「大丈夫でさァ、皆ピンピンしておりやす!」
「よし、そのまま仕事に取り掛かってくれ!」
短艇の仕事はこれで終わりでは無かった。
むしろこれからが本番であった。
短艇に乗った水夫たちは包丁を取り出し、鯨の腹を割いていく。
鯨は体温が高いため、体の中から腐敗しないように腹部を裂いて内臓を出し、直ぐに海水で冷やすのだ。そうすると肉の品質が落ちにくい。
そして尾びれに綱を括りつけ、船首に結び付ける。頭部も同様に船尾に結び付けると丁度鯨が舷側に寄り添うようになる。この状態で[第一日新丸]のいる位置まで帆走するのだ。
再び合流するため帆走すると暫くして、[第一日新丸]を発見。[第二図南丸]はまだ戻ってきていないようだ。
捕まえた鯨を[第一日新丸]に引き渡すと、甲板に出ていた水夫たちが舷側に足場を組み立て、解体に取り掛かった。
「頭から開いてくれ。マッコウクジラならそこに脳油がある筈だ」
五郎の指示通りに水夫たちは足場に乗り、その大きな頭部を包丁で開いていく。包丁と言っても薙刀のような外観をしたものだ。うっかり滑らして落としたら指を斬り落とせるだけの切れ味があった。
切り開いた厚い脂皮の下には、やや白濁した液体の詰まった袋があった。
「脳油袋だ。マッコウクジラに違いない」
五郎は袋を切って、中身を全て樽に汲み上げるよう指示する。脳油は約25℃で凝固し、蝋燭や化粧品にもなる白い鯨蝋となるのだ。
それが終わると、あとは他の鯨と変わらない。
鯨の背中から本皮を剥がし取り、赤身の肉が一抱えほどの塊で切り取られていく。
マッコウクジラの肉は油分が多いため、食用にはあまり向かず、全てこま切りにしてかまどで鯨油を絞り出すことになる。
見れば海面は既に鯨の血で赤く染まっていた。もうすぐ血の臭いを嗅いだサメがやって来るだろう。
その前に、
「どうしました?」
「ふむ、マッコウクジラなら……」
安泰の言葉に返事をせず、五郎は手の空いている水夫たちに鯨の内臓、特に腸を短艇で全て回収させ、[第一図南丸]の甲板に引き上げさせる。
「包丁を貸してくれ」
「はっ?はあ……」
五郎は水夫から鉈の様な包丁を受け取り、腸を丁寧に切り開いていく。むわっとした獣臭と熱気が出て、綺麗な服が鯨の血と油に汚れていくが、全く気にしていない。その様子に周りの水夫たちは手を止め、邪魔にならない様に五郎を見守っていた。
ドロドロになりながらも腸の3分の2ほどを切り終えた頃には五郎の表情に落胆の色が見えてきた。はずれか、そう思っていたら暫くして、匂いがした。血と油、潮の匂いでもない。香気だ。
「やったぞ、安泰、大当たりだっ!」
一転して、五郎は興奮した顔で更に切っていく。
顔が血塗れになりながらも丁寧に腸を切り開き、鯨から取り出した〝大当たり〟だと言う品を両手に掲げて見せた。
灰色と、琥珀色など色が混じり合ったようなマーブル状の模様を持つ塊。柔らかいようで、掲げる五郎の指が食い込んでいた。
「竜涎香だよっ!大当たりだ!」
「おお、それがそうなのですか!?」
竜涎香、そう聞いて安泰も満面の笑みで答える。それ以外の水夫たちはお互いに顔を見合わせ、首を傾げる。
「はあ、若様。その臭い塊は一体……」
代表して、近くにいた水夫が顔を顰めながら訊ねる。
内臓の中から取り出した臭い石、上品に言って鯨の排せつ物にしか思えず、何故そんなものを手に取って喜ぶのかが分らなかったのだ。
「これか?これは竜涎香と言ってな。明や南蛮では最高級の香料であり、金と同価値のものだ」
五郎が笑顔で言うと、一同驚愕の顔になった。
「金て、あの黄金ですかい!?」
そう言われると現金なもので、水夫たちには灰色の石が急に金塊に見えてきた。
「そうだ。これは稀にマッコウクジラの体内でしか作られない貴重品で、南蛮人は特に欲しがるものだから、その価値があるんだそうだ」
「ははあ、しかし鯨から黄金が捕れるとは、つくづく凄い魚ですな」
「黄金の割には見た目も匂いも酷いですな」
この一言に、大きく笑う。
確かにそうだ、と五郎は笑いながら、
「クク、そうだな、コイツが売れたら皆で宴会でもしよう。一時金も出そう!」
そう宣言すると、ワッ、と歓声が沸いた。
海の男たちにとって酒は何よりの楽しみであり、一時金があれば家族を養えるし、暫くは遊んで暮らすことも出来る。
そんな妄想をしていたが、安泰と第一日新丸の船長の「作業に戻れ!」という号令で現実に戻り、再び鯨の解体作業に戻っていく。
そして、第二図南丸も逃げた群れを追いかけ、無事に1頭のマッコウクジラを捕獲する。残念ながらこの鯨に竜涎香は無かった。周りのがっかりした顔が印象的だった。
その後も順調に捕鯨を行い、結果、捕獲した鯨はマッコウクジラ2頭、ツチクジラ1頭、ヒゲクジラ(恐らく、ナガスクジラ)1頭となり、1週間の捕鯨は無事終了。
計4頭の鯨を乗せて、捕鯨船団は和田浦へ帰港することとなった。
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