二度目の恐怖と帰還。
訂正しました。
殺気を抑えながら気が狂ったように不敵な笑みを浮かべ、仲間にするかはともかく、捨てたもとい投げた短剣を拾い上げる。
自分の着ているワンピースで短剣に付いた青い色の血を拭き取ると、腰に付いた鞘に納める。錆びれた短剣を研ぐとどうなるのだろうと考えつつ。
何はともあれ目の前の状況に向き合う時が来たようだ。
「……仲間にしようか。……でも虫だよね」
カノンは盛大に迷っていた。
「ここは腹をくくろう。今は戦力が欲しい」
「仲間にする」を選択すると【キラービー】は大人しくなった。
<ステータス>
名前 ???【キラービー】 Lv.6
HP20/20
MP5/5
スキル
【飛行Lv.1】【付与・毒Lv.1】
「STRやDEFは見れない。だとするとテイムモンスターには装備を付けることが出来ないってこと?」
また一つ検証したいことが生まれた。
ラムを装備品にしたように【キラービー】も同じ方法で装備品にしてみると意外なものが出来上がった。
それを【鑑定】で見てみると、
<アイテム>
【雀蜂・崩】系統・拳
猛毒を持ったその針は相手に刺すことで印を付けることが出来る。
STR15 AGI-10
【セカンドラストLv.1】
印を付けた場所と同じ場所に二発目を当てることで相手を必ず倒すことが出来る。
【付与・毒Lv.1】
相手に50%の確率で毒を与えることが出来る。
【キラービー】自身にはなかった【セカンドラスト】が付いていることにカノンは驚いた。それもAGIが下がることを除けばかなり強力な武器になる。
はしたないと分かりつつも口元が緩んでしまう。当然のようにこれも譲渡不可であるが、強力な武器であるため近くに誰かいないか警戒してしまう。
この行為が条件となったのかいつものようにアラームがなる。
【索敵Lv.1】が製作可能となりました。
「さくさくだね、ほんとに」
ステータス画面から今製作可能となった【スキル】を見ようとしてウインドを操作していると召喚という項目があることに気が付いた。
気になったので押してみる。
【液状化のブレスレットが消滅しました。ラムを召喚しますか?YES/NO】
「イエス!」
するとブレスレットが消滅するエフェクトとは別に霧散していった光の粒子が形を作り出す。その様子を黙って見ていると光の粒子はスライム状になってラムを再構築した。
『ラム復活なのら!』
「お帰りだよ~♪」
久々の抱き心地。改めて触ってみるとやっぱりぽむぽむしてて可愛い。とても癒される生物だ。
「そういえば、聞きたかったんだけど、あたしってラムのこと倒してないよね」
『うん』
「なのに、ラムは仲間になったよね」
『屈折したから?』
「……?屈服したから?」
『それなのら!』
どうやらラムは自ら負けを認めたということらしい。つまり別に倒さなくても仲間に出来るということだ。
それにしても。
『?』
「どうしたの?その語尾」
『この方が可愛いと思うのら♪』
AIは可愛さに目覚めたようだ。後日ラムから聞いたことなのだが、今の時代個性は大事とのことだった。確かに個性は大事だよね。
作者はBLEACHが中々に好きです。