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3.夜の生活


お風呂に入る旦那。


嫁が言っていた以上に熱い。


肩まで湯船に浸かり鼻歌まじりに歌を口ずさむ。


「リンスのいらないシャンプー」で頭を洗い、身体も綺麗に洗った。


お風呂から出てバスタオルで身体と髪の毛を拭く。


パジャマに着替えて髪の毛を拭きながらリビングに行くと、片付けを終えた嫁がヨガをしていた。


「なんでヨガ?」


「だって暇なんだもん」


「僕は夜空を見てくるね!」


旦那は寝る前は必ず夜空を見るのが習慣なのだ。


「あー今日もいい夜空だったー」


「寝ましょうか?」


嫁が言った。


「うん、そうしよう」


寝室に向かう2人。


「すき焼き美味しかったよ。ありがとうね」


電気を消してしばらくすると嫁がねだってきた。


正直いうとここ何年も僕たちは夜の生活はご無沙汰だ。


その原因は僕のインポテンツにある。


嫁はそのたんび欲求不満なのだ。


そのプレッシャーが僕をまたインポテンツにする。


この日もそうだった。


何とか嫁が頑張ってくれるのだけど、どうしても柔らかいままだ。


あらゆる精力剤を試してみたがすべて駄目だった。


「千鶴子ごめん...」


「なに言っているの。そのうち平気になるわよ」


「ありがとう」


「もう寝ましょ」


「おやすみ」


翌日も僕は1時間30分かけて職場に行った。


すると、さんまが


「昨日すき焼き食べました?」


さんまは何故だか家のことに詳しい。


「食べたよ」


さんまの白い歯が今日も見れた。


「北別府さん給料入ったばっかりですし、どうですか一杯?」


「ごめん用事がある」


「なんの用事ですか?」


「家に帰るという用事」


「もう愛妻家なんだから」


さんまがまた笑った。


「正直うちのメガネスーパーって全然売れないですよね?」


「それでも僕は不満に思わないね」


「なんでです?」


「僕を雇ってくれたから」


「北別府さん出世欲とかないんですか?」


「うん。ゆっくりのんびり生きていきたい」


「スローボールってやつでしたっけ?」


「スローライフだよ」


さんまもメガネをかけているが、当然僕のとは違う。


僕のはパープル色の縁どりだ。


さんまは縁なしレンズのメガネをかけている。


本人曰く、福山雅治の「ガリレオ」を意識しているらしいが全然似てない。



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