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能力『学習生成』

幸は達基から学について話しを聞いていたが……。

「デスゲームを始めた理由は、よく分かっていない。……そうだな、学の能力について話しをしておいた方がいいか」


 そう言ったあと達基は深呼吸した。


「能力名は学習生成、その名の通り相手の能力を奪い学習して生成する」

「コピー能力の一種か? でも……学習するって意味が分からない」

「そうだな……例えで話す。俺が幸の能力をコピーする。だがそれだけじゃ学習にならない。そのため星奈の能力をコピー」


 それを聞いていた星奈は不思議に思い話に割って入る。


「それでも学習にならないんじゃ?」

「ああ、だから多くの能力をコピーする必要がある」

「なるほど……だが、どうやって使うんだ?」


 そう言い幸は首を傾げた。


「使いたいと思う能力を言う、それだけだ。だが覚えている量によっては発動する能力に差が出る」

「もしかして……それって能力をミックスしてるってこと?」

「ああ、コピーした能力の全てをミックスして……その中から使いたいと思った物を生成して使う」


 それを聞いた幸は嫌なことが頭をよぎる。


「この能力……もしかして人の性格まで変えるんじゃないのか?」

「幸の推測通りだと思う。そばでみて来て……明らかに途中からおかしくなった」

「そうか……学は、どちらかと云えば臆病で優しい性格をしてたからな」


 そう幸が言うと星奈は不思議に思った。


「待って……そのマナブってヤツも昔の仲間だったんだよな」

「星奈、いや学はチームに居なかった。だが俺にとっては幼馴染で親友だったんだ」


 そう言い幸は思い返している。


「だが学は中学を卒業してから別の高校に入った。その後しばらくして音信不通に……」

「幸……そのあと家の方に連絡しなかったのか?」

「しようと思った。だが色々と忙しくて……連絡できなかったからな」


 それを聞き達基は、ハァーっと溜息をついた。


「そうか……恐らく、その時に学は召喚されたんだろうな」

「そうなると二年前か……ん? デスゲームが始まったのは何年前なんだ?」

「幸……一年前ぐらいだ」


 そう達基に言われ幸は考える。


「デスゲームを始めた理由はボスと戦うヤツを決めるためだよな?」

「そうだが……それだけじゃない。自分の能力の強化もかねている」

「そういう事か。要は……自分が強くなるために能力をコピーしている」


 そう幸が言うと達基は、コクッと頷いた。


「一番の理由はそれだ」

「そうか。でも……まだ信じられない。まあそのことを今ゆっくり話している暇はないが。もう一つ気になることがある」


 そう言い幸は達基を見据える。


「暗黒の使者は今回が初めてなのか?」

「ううん、初めてじゃない……一年前にも現れたから」

「星奈、その時は森に居たんだよな?」


 そう問われ星奈は頷いた。


「そうだけど……なんとか三人で倒した」

「なるほど……その時、達基は学と一緒だったのか?」

「確か……デスゲームを始める前で一緒だったと思う」


 それを聞き幸は思考を巡らせる。


「デスゲームを始めたのが、そのあとからか。その時、誰かが暗黒の使者を追い返したのか?」

「分からない……でも、そういえば。学がおかしくなったのって、そのあとからだった気がする」

「なんかあるな。その時に学が変になったのなら……。これは考えたくない……だが、しかし……」


 幸は言葉に詰まってしまった。そう最悪なことが頭に浮かんだからだ。


「幸、何が言いたい?」

「この予想があたって欲しくない。だけど…………」


 そう言い幸は頭を抱え俯いた。


「もしかして……幸は、そのマナブって人が暗黒の使者と繋がってるって言いたいの?」


 そう星奈が問うと幸は首を何度も振る。

 だが達基は幸の行動をみて察した。


「幸の気持ちは分かる……俺も信じたくないからな。でも……その予想は当たってるかもしれない」

「信じたくない。もしそうだったとしても……暗黒の使者に操られてるんじゃないのか?」

「そうだな……でも、そうじゃないかもしれない。それも視野に入れておいた方がいいと思う」


 そう言われ幸は、コクリと頷き遠くをみつめる。

 そして、その後も幸たちは話をしていた。

読んで頂きありがとうございます(^▽^)/


『信じられない……』…by幸


『何を現実逃避しているんだ? まぎれもなく柱を破壊したのは幸だぞ(-_-;)……』…by達基


『そうなんだよな:(;゛゜''ω゜''):……修理代が高そうだ』…by幸


と、いう事で……ヾ(≧▽≦*)o


では、次話もよろしくお願いします( •̀ ω •́ )✧

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