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それぞれの勝利

ライゼルは闘技場の通路を歩いていると昔馴染みと逢い……。

 ここは町の闘技場。

 あれからペースが思ったよりも早く進み二回戦が始まっている。

 そしてライゼルの番となり、ハイエルフと戦うが健闘むなしく負けてしまった。


 現在ライゼルは通路を通り観覧席へ向かっている。


(あーあ、負けちゃった……でも一回は勝てたんだよな。うん、だけど……確実に前に進んでる)


 そう思いライゼルは、ニコリと笑った。


「おい、お前……ライゼルか?」


 そう言い金髪の男性がライゼルに声をかけた。


「……ベルバド・トルタ!? なんで、こんな所に居るんだ」

「それは、コッチの台詞だ! まさか、試合にでたのか?」

「ああ……そうだけど。出ちゃ悪いのか」


 そう言いベルバドを睨んだ。


「いや、臆病者のお前が珍しいと思ってな」

「そういう事か。でも僕は、もう臆病なんかじゃない!」

「悪くないさ……やっとかと思ってな。じゃあ、俺は用があるから行く」


 ベルバドはそう言いライゼルに手を振り、この場を離れていった。


「ベルバド……そうか、そうだよな。僕はいつも逃げて悲観ばかりしていた。それを……心配して、怒ってくれてたのか」


 そう言いライゼルは嬉しいような申し訳なさそうになり涙が溢れでる。

 しばらくライゼルは、この場で泣いていた。


 ◆◇◆◇◆◇


 ここは能力ナシの会場。辺りには歓声が沸いている。

 そう幸とキースの試合が、いよいよ始まろうとしていたからだ。


「コウ、オレは手を抜かないからな。だがお前は、程々で頼むぞ」

「そ、そうですね……できるだけそうします」


 そう言い幸は苦笑する。


 ◆◇◆◇◆◇


 その様子を物陰から達基はみていた。


(幸……こんな試合は難なく勝つだろうな)


 そう思い幸に視線を向ける。


「さてと……すぐ動けるように準備しておくか」


 達基はそう言うとウォーミングアップを始めた。


 ◆◇◆◇◆◇


 能力ナシの会場へ移る。


 二人は、お互い見合っていた。その後、試合開始と告げられ同時に動き突進する。

 幸はキースの腕をとろうとした。

 それをみたキースは、まずいと思い手を引き後ろに跳んだ。

 更に幸はキースとの間合いを詰める。そしてキースの体を掴もうとした。


(クッ……引くことを知らんのか? いや、そのせいか隙をみつける暇がない)


 キースは幸から逃げるだけでやっとである。


(なんで逃げてるんだ?)


 そう思いながら幸は、どこでもいいからキースを掴まないとと必死だ。


(掴むのは無理なのか? だけど……殴る蹴るは、殺傷力があるから使いたくない)


 そう思い幸は違う方法を考える。

 その間も幸はキースと鬼ごっこをしている状態だ。


(……後ろにまわり込めればいいんだが近づけば掴まる。だが……いつまでも逃げてもおれんしな)


 そう考えキースは向かってくる幸の横に向かい駆け出した。

 それをみた幸はキースに目掛け跳んだ。

 それに気づきキースが後ろへ跳び下がる。

 すると幸はキースを掴めず地面に落下した。

 すかさずキースは幸を掴もうと突進する。

 それを待っていたかのように幸は、キースが自分のそばまでくると足を掴んだ。


「……!?」


 キースはまずいと思い幸の手を足から引き剥がそうとした。


「何、焦ってるんですか?」


 そう言われキースは、その意味が分かり咄嗟に幸の体を掴もうとする。

 だが時、既に遅し……。

 その行動を予測してた幸は、キースの足を手前に引いた。するとキースは、なす術なく後ろに倒れる。

 間髪入れず幸はキースの上に乗り押さえ込んだ。


「えっ!? 気絶してる、のか?」


 そう言い幸はキースの顔を覗きみる。

 審判もキースの状態を確認した。その後、幸の勝利を告げた。

 それを聞き幸は、その場から離れる。そして観覧席に戻っていった。

読んで頂きありがとうございます*\(^o^)


『んー……なんでこんな所にパズルが置いてあるんだ?』…by幸


『それか俺のだ。偶に作って遊んでる』…by波留


『なるほど……これが波留の特技か、凄いな』…by幸


『(//∇//)そうか……そうでもないと思うぞ』…by波留


と、いう事で……o(^-^)o


では、次話もよろしくお願いします(^_−)−☆

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