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困惑と想い

翌朝になり幸が目覚めるとそこには……。

 ……――翌朝。


 ここはザルべドルの町長の屋敷。そして幸の部屋だ。


「ウギャアァァー!?」


 幸はそう叫びベッドから飛び起きる。それと同時に、ベッドから遠ざかった。

 そう自分のベッドにミクセアが寝ていたからだ。


(えっと……俺、何もしてないよな? でもなんで俺の隣で寝ている……んー全然記憶がない)


 必死に幸は思い出そうとしている。


「ん、んー……」


 伸びをしてミクセアは起き上がり、キョロキョロと幸を探した。

 それをみて幸は、ダラダラ汗をかき硬直している。


「あ、コウ……そこに居たのね。おはようございます」


 何もなかったようにミクセアは、ニコリと微笑んだ。


「あーえっと……おはよう。なんで、俺のベッドに寝ているんだ? てか、俺……なんかしたか?」


 そう問われミクセアは首を横に振る。


「いいえ、何もしていませんわ。んー……残念でしたが」


 それを聞き幸は、ホッと胸を撫で下ろした。


「そうか……良かった。だが、なんで俺のベッドに寝ている? それも、ネグリジェで……」


 そう言いながら幸は、ミクセアから視線を逸らす。


「コウの隣で寝たかったの……それだけですよ」

「そうなのか。でも、男女が一緒に寝るのは……流石にな」

「……私は、コウとなら構いませんが。それとも、私が嫌いですか?」


 ミクセアはそう言い目を潤ませる。


「い、いや……嫌いじゃない。でもな……」


 幸はどうしていいか分からず言葉に詰まった。


「クス……嫌われていないのでしたら良かったですわ」


 そう言いミクセアは微笑んだ。その後なぜか、ルンルンしながら部屋を出て自分の寝室へ向かう。

 それをみた幸は、困惑し頭を抱えた。


(……どう云うつもりなんだ。えっと……)


 そう思考を巡らせながら天井を見上げる。


「あー分からねぇぇー……」


 考えがおよばずそう叫んでしまった。


「ハァー……とりあえず、着替えるか」


 そう言い幸は着替える。


 ◆◇◆◇◆◇


 ここはミクセアの部屋。


 あれからミクセアは、上機嫌でここに来ていた。


(少しは、効果がありましたでしょうか? そうですね……あの様子だと、私のこと女だと意識してくれていた。と、いう事は……)


 そう思いながら椅子に座る。


「クスクス……今すぐではなくても、何れは……」


 そう言いミクセアは、顔を赤らめた。


「そうでした! 今日は、森に行くのでしたわ。着替えて食事をしなくては……」


 ニヤニヤしながら着替えを始める。


「やっぱり、動きやすい服装がいいですわよね」


 そう言いミクセアは着替え終えると窓際へと向かった。


(やっと出逢った……私の好みに合った素敵な人。この機会を逃したら……私は一生、コウのような男性に出逢えないと思います。

 だから……なんと思われようとも傍を離れませんわ。それに私は、傍に居られるだけでもいいのですから)

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


『このパン美味しい!』…by幸


『良かったですわ。それは私が作りました。セロンバチのミツを使ったパンですの』…byミクセア


『セロンバチ……って、あの大きいのだよな?』…by幸


『ええ……私が巣ごと焼いて倒しましたの。それでね……その巣に、いっぱいミツがありましたので持って来たのです』…byミクセア


『ナッナルホド…(;・`ω´・;)ゞ』…by幸


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

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