表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/79

行く末

幸が中庭でバトルアックスを振ってみると……。

 ここは町長の屋敷にある中庭。ここには幸とミクセアがいる。


 あれからミクセアは自室に行き着替えるとここに戻ってきた。

 ミクセアの格好は、狩場に行くときに着るパンツスタイルである。


 そして現在、幸とミクセアは柔軟体操をしていた。

 その後、柔軟体操が終え幸はバトルアックスを構える。

 ミクセアはその様子を離れた場所からみていた。


(使い方か……ちょっとしたことはゼルブさんに聞いた。あとは、詳しい人に聞けって言ってたな。んー……今現在、知っている中にはいない。そうなると……あとで探さないと)


 そう思いながらバトルアックスを振り上げると、即座に振り下ろす。

 すると風が舞い上がり地面をえぐる。


「あーえっと……地面えぐっちゃったけど大丈夫か?」

「クスクス……どうかしら? でも、大丈夫だと思いますけど……凄いですわ。一振りしただけで、こんなに地面がえぐれるなんて」


 そう言われ幸は首を振った。


「いや、このバトルアックスの重さのお陰だ」

「そうだとしても、普通の人なら持つことさえ困難だと思いますよ」

「んー……そうなのか。だけど……振れただけじゃ駄目だ。ちゃんとした使い方をマスターしないと」


 幸はそう言い左手をみる。


「コウは、真面目ですよね。だから私は、す……信頼できるのですわ」

「さっきから、褒め過ぎじゃないのか?」

「そうかしら? 私は本当のことを言ってるだけですわ」


 それを聞き幸は照れた。

 その後も幸はバトルアックスを振りながら、どう使えばいいか模索する。

 それをミクセアは、ウットリしながらみていた。


 ◆◇◆◇◆◇


 ここは中庭がみえる通路。そこの窓からブロバルは、中庭をみている。


(うむ……能力を授かっていたら、どうなっておった? 恐らく……その辺の能力者などよりも強くなっていたかもしれん。

 天は二物を与えずか……それでよかったのかもしれぬな。もし能力を授かっていたら、自分の持っているものに気づかずにいたかもしれん……能力に頼り過ぎて)


 そう思いブロバルは、ニヤリと笑みを浮かべた。


(それにしてもミクセアが、こうも変わるとはな。それほどに……コウ様の存在が大きいという事か。いや、好きになったからだろう。

 このまま何もなく、コウ様がここに居てくれればよいのだが……それは無理。やらねばならない使命があるだろうからな。私は、それを見守り……援助ぐらいしかできん)


 そう思考を巡らせている。

 すると……。


 ――ゴオォォー……――


 と、いう音が聞こえてきた。それと共に、ブロバルの居る通路の壁の一部が吹き飛んだ。

 ブロバルは硬直し佇んでいる。そう目の前スレスレで、それが起こったからだ。

 我に返ったブロバルは、崩れた壁の穴から中庭をみる。


(……これは、コウ様がやったのか? うむ、化けるかもしれんな)


 そう思うとブロバルは、ポッカリ開いた壁の穴から幸をみていた。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


『ミクセア、何をしてるんだ?』…by幸


『あーこれですか? コウが怪我をしないように、服におまじないの布を縫い付けていたのです』…byミクセア


『ありがとう、ミクセア。んーなるほど……この世界にも、おまじないのようなものが存在するんだな』…by幸


『コウの世界にもあるのですか?』…byミクセア


『ああ、色々とな』…by幸


『まあ、どんなおまじないがあるのです?』…byミクセア


『悪い……あるって云うのは知っているんだがσ(^_^;……』…by幸


『残念ですわ(´・_・`)……』…byミクセア


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ