ダンジョン科のバカ達は今日もバカ
どうもそうめんです。
反響があったら連載にするのでぜひ感想などありましたらよろしくお願いします。
「ここがダンジョン科か…」
今日、俺はこの私立滝沢高校に入学する。
中学校の親友達も入学するし賑やかな一年になるだろうな。
え?そいつらはどうしたのかだって?
基本的な常識が欠如したアイツらのことだ。
どうせ遅刻でもした後にホームルーム辺りで教室に飛び込んで来るだろ。
「あ、スマン。」
「いや、こっちも見てなくてな。申し訳ない。」
誰かとぶつかってしまったみたいだ。
普通だったら、ここでぶつかるのは美少女だって相場は決まってるんだが、悲しきかなあいにくここはダンジョン科。
ぶつかったのはガチムチのマッチョだった。
女子もいるにはいるんだけどな。
「お前もダンジョン科か?」
「あぁ、名前は高野裕平。職業は騎士だ。」
「良い選択じゃないか。俺は霧夜潤って言うんだ。職業は双剣士だ。」
職業とは自分の生き方や体格、性経験してきた物などで選択できる物が、変わってくる物だ。
職業を選ぶことによりスキルが手に入りその能力の方向性にあったステータスになる。
職業は戦闘だけでなく料理人や教師なんてジョブもある。
ジョブを極めたらそのそのジョブとしてのスキルを保持したまま次のジョブを得られたり、強化されたジョブになることができる。
俺が双剣士なのはおじいちゃんの家の剣道場で剣を二つ持って遊んでたからだな。
割と緩い判定なんだよな。
ちなみに今の俺のステータスはこうだ。
霧夜潤
レベル 1
職業 双剣士
体力 124
MP 5
SP 147
スキル
双剣士の心得 lv2
双剣士の剣技lv1
ダブルスラッシュ
ちなみに双剣士の心得の効果は単純な技術と精神力の強化。
双剣士の心得はレベルが上がるごとに使える技が増え威力も上がる。
どちらも最大レベルは5までだ。
弱くね?と思ったら人がいるかもしれない。
弁明させて貰いたいのだが、まだダンジョンに潜ったこともないような奴がチートだったらマジめにキレるかもしれん。
だってずるいじゃん。
「なるほど双剣士か。なかなか珍しいな。」
「まぁな。ところでお前何組?」
「2だ。そっちは?」
「奇遇だな俺もだ。」
とりま移動するか。
ガチムチマッチョだからダンジョン科とはいえ注目されんなぁー。
突然だが教室のドアに黒板消しを挟む定番トラップを知っているだろうか。
知ってはいても現実でやった奴なんてそうそういないだろう。
それを踏まえて、
「これってかかった奴いるん?」
「いるんではないか?床も汚れてるしな。」
「かかった奴が被害者を増やしたくてって言う負のスパイラルか。」
まぁ後ろのドアから入れば良いよな。
「こっちもかい!」
ホントに暇人じゃねぇか。
仕方ないから下からくぐるか。
教室の下にある小さな窓から教室の侵入に成功する。
そういえば高野は入れなくないか?
アイツ体格いいし。
「なんでお前は黒板消しを取り除いてから入るといった考えにならなかったんだ?」
あ。
さて、気を取り直して(仕掛けた奴は一発殴った)始業式。
わざわざ体育館に移動するなんてこともなくビデオ通話で校長の話を聞いて終わった。
「お前ら出席確認するぞー。席座れー。」
気だるそうな担任に言われ席につく。
「一番相澤淳ー。 ?
相澤ー?」
ちなみに相澤はバカのうちの1人だ。
当然学校にいない。
「仕方ねえか。次行くぞー。」
こうしてバカ以外の欠席はいない……かと思われたが普通に何人もいた。
顔は知らんが既に学級崩壊寸前じゃねぇか。
「何人かいない生徒もいるようだが俺は担任の」
「すいませーん。遅れましたわ。」
凄いタイミングだで相澤が入って来た。
確実に狙ってたな。アイツは騒ぎを生み出す係だからな。
「遅えよ!始業式から既に1時間以上経ってんだぞ!」
「おっ!潤じゃん。ヤッホー!」
やめろ俺までまきこむんじゃない!
警戒対象に入るじゃねえか!
「霧谷!こいつの知り合いか!」
「いえ、ただの知り合いです。」
「なんだよ大親友じゃねえか!」
本当に腹立つなコイツ。
バカどももまだ来ないし。
新学期早々一波乱ありそうだよ全く。
とりあえず相澤は一発殴る。
私の別の作品などもぜひ。