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第?章 第三.四部 もしも~だったら。茶番劇編

番外編的なものです。少しストーリーを考えるのに苦戦してしまって、気分転換的な感じになっています。よろしければ最後までどうぞ

もしも、彼の前に偉大なる大魔法師が現れたら。


「シロエ、こないだ言ってたスキルの取得条件ってあるじゃん」

「あー、情報とステータスが大切なのよね」

彼は今、この広々とした荒野の中あまりにも暇すぎて無駄なことを想像してしまった。

「もしさ、この世界のとんでもない魔法使いが今僕の前で魔法を使ったら情報は入ってくるわけじゃん?」

「うん」

「そんでもって、僕って結構ステータス高いわけじゃん?」

「そうね」

数日間の間に彼のことが少しわかったのかシロエは彼がしゃべりだすと愛想なく相槌を打っていた。

「そしたら僕その時点でものすごい魔法使いになれるんじゃない?」

その一言を言った瞬間あたりに沈黙が現れた。ユーは静かにまっすぐ飛び続け、シロエはまるでその一言を聞かなかったことかのようにすっとぼけていた。

そんな沈黙を切り払ったのは、その数秒後に空想の中で彼が描いていた、大魔法師だった。

「始めました」

そいつは飛んでいたユーの目の前に急に表れ彼らの道を塞いでや否や彼らにぺらぺらとお話を始めた。

「あなたが勇者 石月優馬さんですね?私こういったものでございます」

そうして胸ポケットから一枚の紙きれを取り出して彼らに渡した。

「自分でいうのもなんですけれども私この世界で一番の魔法師で、世間では大魔法師と呼ばれているんですよね」

一番に反応したのはシロエだった。

「あ、あの大魔法師フェリーネス!嘘まさかほんとに?」

「いかにも私が大魔法師フェリーネスです、以後お見知りおきを」

さっきまであんなに暇そうに話を聞いていたシロエが急に眼を輝かせながらフェリーネスにサインを求めていた。しかしその大魔法師とやらを知らない彼は、不思議そうに二人を横目で見ながら、そっと一言「ほんとに大魔法師なのか?」とつぶやいた。

「ふむその言葉は聞き捨てならぬな。では、一発大魔法でも打って見せようか?」

フェリーネスは何もなかった空間からステッキらしき長い棒を取り出し、荒野に向かって何かを唱え始めた。

少しは関心を持ったのか彼はじっとフェリーネスのほうを見ると。数秒後には爆音とともにものすごい突風が彼らを襲った。それはフェリーネスが先ほどステッキ向けた方向、広範囲に及ぶ円形上に燃え尽きた荒野の跡と、その場に散らばる灰と砂埃がその魔法の強力さを物語っていた。

「え、嫌。今のが大魔法?」

「ええ、その通り、今のは炎属性最大級とも言えるEarth-killing flames。ラーマヤーナでは大地を滅ぼす炎とも呼ばれている」

「それ、どこかで聞いたことが」

フェリーネスは咳払いを挟み話を進めた。

「聞いた話によると君はかなり高いステータスなようだね、それではどうかね?私の魔法と同じ魔法を習得できれば君の勝ち、もし習得できなければ君の負け、前者は後者に後者は前者に好きなことを一つだけお願いできるってのは」

急に表れては大魔法をぶっぱなし、ぶっぱなした後には急に対決しろと、なんとも自分勝手な人だな。

「それじゃああまりにも僕が不利では?」

「うーんそれもそうだな、まあ、一つ目からきっと習得できないし。三つ、三つでいい。その三つを習得できたら君の勝ち。それでどうかな?」

三つならできるかもしれないと頭に過った彼はその条件で対決を飲み、まず始めは先ほど打った、Earth-killing flamesになった。

「ふー、とりあえずさっき打った魔法だね。あれ?」

まずは習得のためにと冒険者プレートを取り出した彼は裏面を見たとたんに凍り付いてしまった

「どうしたんだい?勇者優馬君?もしかしてこの程度の魔法も習得できないのかな?」

彼は凍り付いたまま返事が出来ずにいると、先ほどまでEarth-killing flamesを見て凍り付いてしまっていたシロエが口をはさんできた。

「で、でも今のは詠唱魔法であって、取得魔法では、、、」

詠唱魔法と取得魔法簡単に言うとスキル専用の言語でスキルを放つか冒険者プレートで取得した特定のスキルである。(今後のストーリーで詳しく説明する)

その一言を聞いた彼は生き返ったかのような顔ときらきらさせた目でフェリーネスを見つめた。

「はー余計なおなごもおるもんだね、こう唱えるんだよ△?□〇◇▼×〇●」

到底我々には理解できない言語ではあるが幸いにも彼には多言語所得のスキルがあり、しっかりとした言語で聞き取れた。

「シロエ打てると思う?」

少しの不安と好奇心の彼は不安を取り除くためにシロエにそう尋ねると、シロエは冗談抜きの顔で「あなたなら可能化も知れないわね」と一言いい、彼に希望の眼差しを向けた。

「それ、借りてもいいですか?」

フェーリーネスにスッテキを借りた彼は先ほどのフェリーネスのようにステッキを遠くのほうへ向けて詠唱を始めた。

「△?□〇◇▼×〇●」

そうして詠唱を続けていくうちに彼の手は何キロもの重りを付けたかのように重くなっていき、詠唱が終わる前までには耐えることがつらく苦しいほどになっていた。

「う、噓でしょ」

そんな彼の表情と、少し変わった空気に感づいたのか、フェリーネスはスキルか発動する前に、一本取られたかと、言わんばかりの顔をしていた。

案の定、詠唱が終わると彼の手に課せられた重い重い念が一気に取り払われ、同時に前方にものすごい爆発が起きた。それは先ほどのフェリーネスに及ばないもののしっかりと出来上がった形でスキルは放たれていた。

「ま、まさかほんとに打ったのか僕?」

ユーとシロエは嬉しそうな顔を浮かべながらにやにやとフェリーネスのほうを見ていた。

「な、なにをお願いしようかな」

「願いをいくらでも増やすお願いをすればいいんじゃない?」

にこにことユーはフェリーネスに挑発をしていた。

「つ、次は今みたいにはいかないからな」

彼に貸していたステッキを強引に取り返し、少し考えた後、フェリーネスは次のスキルへの体制へ入った。

「××●◇▽●◇◇?」

そうして次に起こったのは。。。

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