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市販のカレーとストーカー

どうも龍大悠月です。不定期ではありますが、頑張っていきますので応援や温かいコメントよろしくお願いします。

「ここはどこだ...?」

俺は自分の知らないところで目を覚ました。あぁあれは夢だったのか。夢にしてはリアルだったな。

「おぉ、目を覚ましたか。」

おいやめてくれ。夢の中まで俺に話しかけないでくれ。

「何を言っておる?おいだれかこいつの目隠しをとってやれ。」

ちょっ!?何する気だ!

「というか今は妾しかいなかったな...おい少し動くなよ。」

どこ触ってんだ!離せ!

すると、さっきまで暗かったはずの視界が急に明るくなる。あまりに急すぎて目元が熱くなり涙が流れる。

「あっ!すまない痛かったかの?っていかんいかん威厳を保たねば.....」

ここはどこだ?俺、何してたっけ?転送されてからの記憶がない....。

「気が付いたか貴様、一体何者だ?」

なんだこいつ?なんで女の子がいるんだ?小さい身体に対してずいぶん際どい服を着てるな、すごくエロいけど見た目的にロリッ子だな、どうしたんだ?とりあえず優しく接してみるか?

「君、もしかして迷子かな?という僕もここをよく知らないんだ。何か知ってる事があったら、教えてくれないか?」

「貴様、わしは小さくなどないぞ!ただの成長過程なだけだ。それにこの服は魔族の正装であるぞ、決してエロい訳ではない!」

は?なんだ魔族とか物騒な名前が聞こえたような気がするのだが?やめてくれただでさえ混乱してんのに面倒ごとを持ち込まないでくれ!

「なんだ貴様その顔は?まさかここがどこかわからないとは言わぬまいな?」

大変嫌な予感がする。何か思い出したくない物を思い出しそうな...

「ここはかの有名なヴァンデット家の屋敷...」

ちょっやめ...

「魔王城だ」

瞬間俺の脳に電流が走った。そう、全てを思い出したのだ。今自分がどこにきたのか、どうしてきたのか、今目の前にいるのはだれなのか。

「うああぁあぁぁあああああ!!!」

それは絶叫を通り越してた何かとなって俺の身体から放出した。

「ひぃ、お、おい、いきなり叫ぶでない!び、びっくりするではないか!」

「おいびっくりするじゃねーよ!転送されて最初がラスボスの城とかありえないにもほどがあるだろ!」

あ!しまった!

「おい、貴様...今転送といったか?まさかあそこの社員か!」

しょうがないな、こうなったら戦うしかない。スキルってどんなんだっけ?

桜田レン

job 改変者

HP100(50)

MP2000(500)

SKILLランダムコアLV1

魔力上昇(永続)

オールエンハンスLV1

スナッチLV1

対敵用バッドエンハンスLV1

千里眼LV1

すっすげぇ……。こっちでも安心して暮らせるように能力追加してもらったけど、めちゃくちゃだな。でもこれなら魔族の相手でも遅れを取らないかも知らない。

「ふむ、ここをこうしてこうやって…」

ガチャン

そうこうしている間に俺は首にへんな物体を付けられた。なんだこの犬の首輪みたいなの、何々、[魔法使用制限]?(これを身につけている者は魔法が使用できなくなる上に魔力を使ったスキルを使えなくなります。)

「それは我々が所有しているケルベロスの首輪でな、魔法使用はもちろんのこと、魔力の使用したスキルの使用も制限する素晴らしい魔道具でな?お前みたいな魔法は上手く使えても物理的な攻撃が苦手な輩を捕まえるのに最適なのじゃよ。」

少女は目と鼻の先まで近づいてきて

「貴様のような奴にな」

あっ、これは終わったわ。

しかし少女は俺に危害を与えるようなことはせずにはや2時間がたった。そう何もされなかったのだ。俺の周りにも特に変化は……いや一つだけ、

「あぁ、どうすればどうすれば。あの人捕まえたのはいいんだけど、この後どうすればいいの!?私こんなの初めてで何やっていいかわからないじゃない!なんでこんな時にメフィストはいないのよ、あぁどうすれば……」

部屋の端でうずくまってブツブツ言っている少女がいるくらいかな。めちゃ気まずい…声をかけるべきか…。

そうこう悩んでいるうちに何か決心でもしたのか、恐る恐る少女が近づいてきた。

「お、おいきちゃま……」

噛んだ!この子ドヤ顔で噛んだよ、めっちゃ顔赤くしてプルプルしてる!?か、可愛い!

そう感じているとわざとらしく咳をすると

「貴様はこの国の王国の手助けが目的で来ているとみていいのだな?」

あっこの子なかったことにした。王国の手助けか、俺的にはこの世界をちゃちゃっと調整して、ハーレムを築けるならどうでもいいかな。

「どちらにせよ、今俺は動けないのだから、すべて白状するけど、俺は世界があるべき形に戻せるのなら、王国にだって魔王軍にだってついてやるさ。」

そういうと、少女は緊張が解けたのか、安心した表情を見せた。

「そうか、少なくとも敵意がないことがわかってホッとしたぞ。そこで少し頼みたいことがあるのだか…」

少女は急にもじもじし出すと、

「妾は少し、ほんの少しだけ料理が苦手での?ちょうど昼時だし、お主が代わりに作ってはくれんかの?」

なんだそんなことか、確かに俺は最低限の自炊ならどうでもなるが、

「確かに可能だが、そんなこと見ず知らずの人に頼むんじゃなくてメイドとかに頼めばいいじゃないか。」

どうせこいつのことだ、何かしらの形で優秀なメイドの一人や二人雇ってるに違いない。何せ魔王軍のお城でこいつは魔王の娘なんだから。

「確かにいつもはメイドに作らせておるのだが、今日は皆何かしらの用事で出かけておっての、妾もそれについていこうとしたのだが、そんな時に貴様がきての!念のため魔道具で拘束するが、監視をしろと言われたのじゃ!」

「わ、わかったよ…。何か作ればいいんだろ。キッチンでどこにあるんだ?」

少女が言うには、キッチンはこの部屋の三つ隣にあるらしい。

キュルル〜

何か可愛いらしい音がした、どうやらこの子の腹の音だったらしい。少女は、今まで赤かった顔を更に赤くして、

「は、早く飯を作るのじゃ!」

と、急かしてきた、そこで俺は仕方がなく、キッチンに向かうことにした。




まぁ、そんなこんなでキッチンに来たのだが、何を作ればいいんだ?あの子が言うには美味しければなんでもいいから早く作れだそうだ。さすが魔王軍の厨房なだけあって、綺麗で様々な器具が置いてある、これだけで彼女のお嬢様っぷりが伺える。

「さてと、何があるのかしらね」

そう言って俺は冷蔵庫の中を確認した。中にはいかにも美味しそうなお肉に新鮮な野菜、普通の形の3倍はある卵など異世界特有の食材がたくさん用意されていた。しかし、最低限の自炊が出来るだけで、そんなお嬢様のお口に合うご飯など自分で作れるわけもなく、何にしようか悩んでいると、閃いてしまった。何もここから作らなくてもいいんだ。欲しいものは発注すればいい。そうやって俺は耳に装着してい小型通信機であるものを取り寄せた。ククク、これであいつも喜ぶだろう…。そうして俺は調理に取り掛かった。



「この、ご飯とスープの組み合わせは素晴らしいな!少しスパイシーな香りがして、とても美味しいぞ。」

どうやらこの世界にカレーという食べ物がなかったようで、大変美味しそうに食べている。いうてもこれはカレーの素を送ってもらって、煮込んで作っただけなのでそんなに手間はかからなかった。文化交流で米は存在するのになぜカレーがないのかがとても気になるが、こんなに美味しそうに食ってくれるなら作った甲斐があるもんだ。

「ところであんた名前はなんていうんだ?」

そういえばこの子の名前を聞いていなかったな、これから少女だの、この子などと呼ぶのは面倒だから聞いておこう。

「ん?妾の名か?ふふふ…聞いて驚け!妾はヴァンデット家の娘にして火炎魔法の使い手、リリス様であるぞ!」

そういうとリリスは、バン!と、立ち上がると渾身のドヤ顔で名乗った。どうやら厨二病を患っているらしい。

「む、妾が名乗ったのだから、貴様も名乗らぬか!」

「わかった、俺の名はレン、桜田レンだ。この世界に派遣されたなんちゃって社員さ」

俺が名乗るとリリスはレン…レンか…と呟き顔を上げた。

「おい、貴様!さっき、魔法を使ったようだが、他にもこんなスキルを持っているのだろう。どうせあのチート社員のことだ隠しても無駄じゃ、素直に教えるが良い!」

隠しても仕方がないので、俺は教えれる範囲までの情報を洗いざらい暴露した。

「なんと!貴様全属性の魔法にうえ、エンハンススキルも持っておるのか、貴様のような社員があの王国には複数あると思うと、ゾッとするな」

「さっきから王国の話が出てきてるが魔王軍は、王国と争ってるんだろ?何か情報はないのか?」

「貴様、今自分がどういう状況にいるのかわかっているのだな?貴様は我の傭兵、いわば奴隷のようなものだ。反逆は許さんぞ?」

やばい!模索しすぎたようだ、リリスのやつ、完全に目の光が死んでやがる、この目、あいつのことを思い出しそうで嫌だな

「今、私のことを考えていたかしら?」

聞き覚えのある声がした、悪い意味でだ。その直後、気配を消したのか、俺の後ろに人影を感じた、その瞬間後頭部に柔らかな感触が広がった。

「おい、貴様!いつからそこにいた!」

リリスも目を白黒させている、それもそうだろう、こいつはあの合法ロリが送ってきた優秀な人材だからな…俺以外の人にとっては…なぜなら、

「あら、あなた初めましてな方ね、私の名前はアンナ・メイデン。レンの将来の奥さん(確定)よ、よろしくね?」

こいつは俺に異常で一方的な愛をぶつけてくるストーカーなのだから。

「おい、貴様、増援がいるとは聞いてないぞ!おい!説明しろ」

「おい、バカ!こいつの前で俺のことを喋ったら…」

「あなた、何私のレン君と喋っているのかしら?」

すると、いつ動いたのか、リリスの目の前にアンナはかがみこんでいた、無駄にスタイルがいいせいか、かがむことで、胸が圧迫されて、もうすんごいことになっている、流石の魔王の娘のリリスも身の危険を感じたのかブルブルと震えている。それもそうだろう、あいつの眼差しを受けるとメデューサに見つめられたかのように固まってしまうからな、心は大丈夫でも、本能がやられしまうからな

「おい、アンナそんなにその子を怖がらせるな、まだ子供なんだから、な?」

ここはどうにかしてアンナを落ち着かせなければ、リリスが大変なことになる。

アンナは俺の同期でエリート社員と言われているのだが、なぜか俺への愛が異常でずっとつきまとってくる上に、他の人と喋っているとエグい目で見てくるらしく、みんな俺との関わりを持たないようにしているらしい、そこで一回彼女にまとわりつくなと言ったのだが、

「別にいいわよ、あなたの首をくれるならね」

と笑顔で言われるのでもう諦めている。なんとか他の社員も彼女に慣れたらしく、今では普通に接してくれるのだが、そのせいで俺は彼女が苦手なのである。まさか代表を使ったのか、こんな所までついてくるとは…

「むぅ、あなたがそういうなら特別に話すくらいは許してあげるわ、よかったわね」

今、話すのは許可されたようだが、言い換えれば話す以外のことはするなということである。リリスも何回も首を上下に振り、やっと解放されたのか、こっちに近づいてきた

「おい、大丈夫か?」

「レン、助かった、礼を言う、のう、アンナと言ったな、あやつ、本当に人間か?魔族である妾が言うのはなんだけど、あの目なぜか父上の目と同じようなものを感じたぞ」

まじか、あいつの眼差し、魔王並みなのか。俺が調整し終わるまでにこいつ、生きてるといいな。

「まぁ、これから、慎重に行動することだな、あいつ、一見優しそうで、めっちゃくちゃ強いからな、多分俺ら社員の中でも、トップクラスだぞ?」

「本当か?ならばレン達に魔王の傭兵になってもらえば、少し戦況が変わるかもしれぬの、しかし、あれはな…」

リリスが悩むのも無理はない、彼女は実力があるのは確かなのだが、俺が関わると大変扱いづらくなる上に、女なら容赦なく潰してくるくらいだからな、俺もなんど頭を抱えたことか…。

「ここは、俺たちで協力して説明しるしかないな。それでもいいか?リリス」

「無論、あやつを敵に回すといけないと反応が叫んであってな、レンが手伝ってくれるなら、この上ない、よろしく頼むぞ」

おそらく魔王より恐ろしいかもしれないアンナを説得するために俺たちは手を組んだ。

「さっきから何をコソコソしているのかしら?べつにさっき許したのだから殺しはしないわよ」

「そ、そうか、ところでアンナ様?少しお話しがあるのだが…」

リリスのやつ、アンナ様とか言ってやがる、すごいな、魔族を従えるなんて、

「そうだ、アンナ少し俺の話を聞いてくれないか?」

俺は彼女にここまでの経緯をなるべく慎重に言葉を選びながら説明した。



「そういうことね、レン君はこの魔王軍の傭兵になったのね」

彼女は納得したのか、どこから出したか不明の小型ナイフを収めた。さっきからリリスは涙目になっていたが、彼女に敵意がないと悟ったのか、九死に一生を得たかのように安心していた。

「おい、これからなんかやることあるのか?」

「妾はもう疲れた、今日はいいから明日に備えてしっかりと休め」

さっきので相当な疲労がたまっているのか幼い顔には似合わないほどげっそりしている、俺も今日は疲れた、明日に向けて寝るとするか。俺はアンナと部屋を離してくれとリリスに頼み、用意された部屋で1日の疲れを癒した。

(今回のレンの活躍)

拠点を確保

アンナと無事合流

リリスにカレーを作った

いかがだったでしょうか?これからも続編を出すつもりなので、応援や温かいコメントお待ちしております。それでは、また。

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