表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

不思議な世界でボールを探す

作者: 千代三郎丸
掲載日:2018/06/08

今日は、草っ原で野球の試合だ。


ピッチャーやれ、と言われた。


「やった、久しぶりに投げるぞ!」


周りを見渡せば、バットはあるがボールがない。


「忘れた! 探してくる」


友だち二人と一緒に、近くの集落まで歩いた。



雑貨屋が数店あるが、誰もいない。

ボールも売られていないようだ。


店の横に、丸く大きなボールが3個、飾ってある壁があった。

かなり大きな灰色の壁だ。これは神聖な物なんだ、とアピールしている感じを受けた。


もしかしたら、その壁は一枚の石で出来ているのかもしれない。


ボールはスロットマシンのように、横に整列されている。

 

異世界の神棚にも見える。


そのボールをよくよく見ると、ビーチボールだ。

海が近いからだろうか。


不思議と、三つとも宙に浮いている。


その神棚のようなところに鎮座するボール。

左端の赤いものに、両手で触れると、サッと取り出した。


(ああ、怒られるかな? ちょっと借りるだけ。試合が終わったら返す)


と思ったが、その空間に再び、黒いビーチバレーのボールが現れた。


(野球のボールは赤より、黒がいいよな)

と考え、それも取った。


開いた場所に今度は何色が追加されたのか、知らない。


友人に2個、持たせた。


「これで、それらしい試合はできる」


野原に向かった。


「そうか、家を下から覗き見れば、ボールが見つかるかも」


と、かがみ込んで家々の床下を覗いた。


貝殻や、白い石がゴロゴロと見える。

遠くに、やや大きな丸いもの、野球ボールほどのものが目に入った。


(あった、あれがいいサイズだ)


そのボールは、海を渡って来たのか、油が付き、何か固いものも付着している。


しかし、壁に投げて、戻って来た感触で分かった。

ゴムの弾力性は多少は、残っている。


(やったー。これで、試合ができる)


僕ら3人は、大きなビーチボール2個、普通の大きさのボール1個、握りしめた。


道の途中、2メートルほどの壁があった。友人はそれを問題なく乗り越えた。軽々と、ジャンプするように。



僕は、


「腰が痛いので、遠回りをしていく」


 と、左から歩き始めた。



夢を見ていたのか、目覚める直前だった。



 了


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ