2.なんだよ、この幼女。〜少年〜
ロリコンが出てくるのです。
俺、高校二年生、樫本 翼。
うーん、今のこの状況をなんと説明すればいいのだろうか。
幼女。それも、ほんのりと紅いろがかった髪に、瞳孔が縦に長く、爬虫類を思わせる目を持つ幼女。おまけにすっぽんぽんとくる。
あ、俺、こんなんでドキドキしないからね?9歳前後の幼女の裸体なんかで。
俺はそれにジッと見つめられていた。そして、俺もそれを、ただただ見つめる。
路上で見つめ合う幼女と高校生。
なんつー絵面だ。
なんか大きな音がしたから、何事かと思って来たのに。
……どうしよう、この幼女。警察に連れて行ったら、俺が変質者だと疑われるかもしれないし。かといって、こんな格好の幼女が道端で座ってたら、それこそ変質者に襲われかねない。
うーん。
よし。決めた。
俺は、幼女を家に連れて帰ることにした。一人暮らしだし、誰かに問われることはない。問題があるとすれば、うまく連れ帰ることができるかだ。
早速、俺は幼女に話しかけた。
「ねぇ、君、名前なんていうの?」
幼女は答えなかった。喋れないのだろうか。
「ねぇ、俺の家に来ない?」
幼女がかすかに頷いた、気がした。連れてっていいだろ。了解取れたし。俺は、幼女をそっと抱えた。すべすべした透明感のある肌。大きくなったら、綺麗になるんだろうな。
そんなことを考えながら、俺は走って家へと向かった。
家に帰って、服を着せようとしてから気がついたことがある。
幼女は酷く汚れていた。外では暗かったし、あま気がつかなかったが、あらゆるところに泥かついている。こりゃあ、お風呂行きだな。うん、裸で抱っことかしてるし、今さら気にすることなんてないだろ。
俺は、幼女を抱えて風呂場に行った。そして、服を脱ぎ始める。
……Oh,Lady
俺、今から脱ぐよ?ほぅら、脱いじゃうよ、ズボン。ぱ、パンツも脱いじゃうよ?
幼女はなんの恥じらいもなくただ俺を見つめる。
いい年したレディが男の人の着替えをガン見するんじゃありません!ま、裸の幼女を抱えた俺が言えることじゃないけどさ。
もういいや、脱いじゃお。
覚悟を決めて、ぐいっとその布を下に引いた時。
幼女がかすかに頬を赤らめた気がした。
こんな見た目してハレンチな子ね。お兄さん、感心しないぞ。
今のことは気にしないことにして、幼女を連れてシャワーを浴びた。驚いたことに幼女は水を酷く嫌がった。捕まえて、無理にでもシャワーをかけようとすると、噛み付いた。
いって!なにこいつ、いって!
噛み付いただけでこんなに痛いとか……血、出てねぇか?なんだよこの幼女!最強かよ!
幼女の口を改めて覗くと、鋭い牙が何本もはえていた。そして、その奥には細くて長い、先端が二股になった舌が……。
おぬし、只者ではないな?
噛み付かれてもめげずに拘束し続けた甲斐あって、ようやく幼女は大人しくなった。渋々俺の膝に乗って、シャンプーされている。
さーて、次は背中っと。
幼女の背中に手をやると、そこには固いモノがあった。
んー?なにこれ。口の中だけならず、背中にも兵器搭載ってか?
そこにあったのは、兵器でもなんでもなくーー
ーー鱗だった。
背中全体に、というわけではなく。真ん中に5枚くらい。でもそれは確かに鱗。硬くて、ツヤツヤしていて、紅いろの。
「ねぇ、君何者なの?」
ダメ元で話しかけると、幼女はくるっと振り返った。お、話通じた?
「ほぇあびんの、にゃぉうろ。」
喋れるんかい!
あー、でも、正直何言ってんのかわからんから喋れることにはならないのか?
なんか「あ」と、「に」だけ聞き取れたから、こいつの名前アニでいいや。はい、テキトー。
「よし、お前は今日からアニだ!」
アニは、冷たい視線を俺に投げかけ、
「は?ふざけんなよ。」
と。
本当に、こいつ、なんなんだー⁉︎




