心の顔
嫌いなものがあったなら
好きなものも少しはあっただろう
たしかな理由があったなら
なんとなくも必ずあっただろう
やさしい声を無下にして
後から「なんで」と愚痴をこぼした
自業自得の被害者は
この世に溢れてるらしい
飽きてきた1人の夜を 忘れている1人の朝を
ずっと繰り返すんだろう
遠くに聞こえた陰口を
くだらないで済ませられたら
どれほど楽だったろう
どれほど笑えたんだろう
きっと誰にも届いてないなら
綺麗事は綺麗なままで
捨ててくるべきなんだ
暗い顔のまま歩いた
だけど特に苦しいわけじゃない
悲しそうな声はきっと
聞こえてた夕凪の音
嘘をつきたい訳じゃない
どれが本音か分からないだけ
言い訳臭い人はどうせ
誰も信じてないくせに
曇ってきた心の空も 晴れてきた青い空も
全て同じに見えてた
少し溢れていた本音を
隠さずにさらけ出せたなら
どれほど辛かっただろう
どれほど泣いていられたの
そんな日々を生きていたいなら
つまらない事もそのままに
受け入れるべきなんだ
大した時間も生きてない
地球に比べりゃプランクトン
悩みの種が芽を出せば
大きく育っては実をつけて
それでも生きてていいんだと
誰に教わったんだろう
傷まみれで生きることを
人らしいと笑ってやる
少し崩れかけてたこころを
優しく触ってもらえたら
どれほど泣けたんだろう
どれほど笑えたんだろう
誰にも届いていなくても
綺麗事は綺麗なままで
置いてくるべきなんだ
終わらせるべきなんだ
伝えていくべきなんだ
忘れていくものなんだ