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バルガク。  作者: ホワイト大河
第二章 気づいてしまえば、戻れない
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ようこそ!生徒会執行部(10)

  ○   ○   ○   ○   ○   ○


「やはり確信した。新執行部は駄目だ。」


部長会の熱気の冷めぬ部屋で、城崎仁がポツリとつぶやく。

メンバーのほとんどがまだそこに残っていて、

一同は城崎に顔を向けないながらも、耳を彼の言葉に傾ける。


「明らかに団結力が足りていない。個人競技も甚だしいな。」

「あの一年の上川君は頑張っていたように見えましたけれども?」


副議長、周防彩愛が申し訳程度にかばう。

城崎仁は頬杖をつき窓の外を見下ろす。

狭い庭で自分の後輩にあたる陸上部の一年生たちが走り込みをしている。

それからまた部屋に集う一同を見渡した。

それぞれ思い思いの方向を向いてはいるが、全員が城崎の言葉を待つ。


「問題は花園と桜塚。そして、今日姿は見えなかったが、学級委員長、渡透。会長の次に大変と言われる学級委員長を、一年生が務めるというのは前代未聞だ。当然その判断をした花園総希は間違ってる。」

「……去年はお兄様が頑張られたわけだから、納得いかないってか?」


サッカー部部長風間は城崎にさえも調子づいた発言をしたが、

だがその語調に含まれているものは先ほど比ではなかった。

城崎は前髪をかき分けて笑う。


「その通りだ。兄上は学級委員長として非常に苦心され、団結力を勝ち取って、「送る会」を成功に導いたと聞くが……今年の執行部には不可能だ。徐々に崩壊していく様が浮かぶわ。フハハハハハハハハ!!」


高らかに笑う城崎。

風間が「面白いじゃん」とだけ言い残して教室を出て行ったのを皮切りに、

他のメンバーも次々と教室を離れていく――。


○   ○   ○   ○   ○   ○


 12月19日(水) 14:34



「無事に終わったようですね。先輩たちの前で大恥をかかされては無いようで、良かったですね。」


片づけもそれなりに終わった所で、

あたしと神様、翔ちゃんしか居ない生徒会室に勝村君が入ってくる。

もちろん口にしたのは神様に対する当てこすりね。飽きない人。


「ハッ!神がせいぜい一つしか年の変わらない者共に弄ばれるはずも無い。」


ふー。途中すごい焦った顔してた神様の写真撮っとけばよかった。

それを勝村君にババーンと見せたら全部解決しそう。

結局こうやって見栄を張るから勝村君が張り合ってくるのよね。


「ところで上川。私に勝つと豪語していたテストの自信はいかほどですか?まあ三教科ならまだしも、五教科ならば私に勝つ術は無いと思いますが。」

「良かろう。神を上回っている確信があると言うのだな?」

「勿論ですとも。何なら答え合わせをやってみますか?私は貴方と違って、逃げも隠れもしませんが。」

「ハッ!上等。まずは数学の問題用紙を出せ!」


……二人で隣同士の机に座り込んで答え合わせ大会を始めました。

あれ?あたしもう帰って良いかな?

翔ちゃんがあたしの横にゆっくり近づいてくる。


「……あの二人って実は仲良いだろ?」

「気の合うところは結構あると思うわ。実際。」


宗教団体の教祖って点では同じだしねー。

ってこんな事言ったら、神様にも勝村君にも怒られそうだけど。うふふ。

貧乳の子が一人でもいたら、執行部の仕事うんと楽しくなったのになー。



数十分後



「くっ……神が……神たる神が……」

「残念でしたね。期待してしまった事が既に間違いですよ。私の中では規定事項でしたから、事が予想通りに進んだだけのことです。」


はい、どうやら全教科キチッとチェックし切り、

点数差が分かったようです。神様の負けだったようです。

というか面倒だったのは、二人で違う答えが出る度に、

いちいちお互いの論理を主張し合い、正当性を認めながら次に進むところ。

ハァー。答えはどうせ明日返ってくるし、順位も発表されるんだから、

それを待っておけば良いものを。

あたしは終わった後の一緒に答え合わせ~なんて面倒な事、絶対にしないわ。


……ちょっと気になったのが、英語Ⅰの答え合わせの時に、

結構あたしの思ってたのと違う答えを、二人口を揃えて言ってた事。

あれ、あたしヤバい?ちょっと不安になって来たじゃない!

責任とってよね!誰か身近な女の子紹介して


「くっ……神が……神たる神が……」

「……終わったんなら行くわよ?神様。」

「くっ……神が……神たる神が……」

「ほら、もう良いじゃない?」


「そうですよ。今更結果は変えられませんから。今後はたかだかマグレの成績で、恥ずかしげも無く権力を振りかざそうなどと思いませんよう。」


勝村君は捨て台詞を残し、肩で風を切って歩いて行った。

打ちひしがれている神様をあたしはとりあえず数発殴って、

無理矢理立たせてバッグを取らせた。え?暴力的?これがウチの教育方針。


「あたし今日部活ないけど、神様部活でしょ?着いてってあげるから。」

「くっ……神が……神たる神が……」

「コピペしてんじゃないわよ。」





「部長会ご苦労であった、上川。」


体育館まで連れて行った神様を迎えてくれたのは、

さっき部長会に居た卓球部部長、小野寺先輩。

言ってたかどうか忘れちゃったけど神様は卓球部で、

小学校からやってたから腕はなかなか。次期部長と期待されてるみたい。


「……お早いお着きで。」

「良かったぞ上川。また一つ、卓球部に光ありという所を示せたではないか。」

「……不覚にも、慌ててしまいましたが。」

「その程度、些細な事よ。我らが明日への一歩踏み出した事に比べればな。」


ふー。何だろこの人。さっきも思ったけど、神様と同種類の人?

やっぱ通じるものがあるのかねぇ……。

美術部の佐々木部長と、次期部長の朱雀さんも何となく似てるし。

朱雀さんは大事な貧乳よ!覚えておきなさい!


「……それじゃ、あたしはこの辺で。」


二人に適当に会釈して、あたしはさっと帰路に着く。

……とりあえず一大イベントが終わって、一安心ね。

定期試験も何とか?乗り切ったし、あとはのんびり冬休みを待つだけかー。

そういや今年のクリスマス、まだ予定ないけど何しよっかなー。



と、皆さんお疲れ様。十話の終わりが来たのであたしの主人公回は終わり。

色んな問題が起きて、バタバタしちゃったけど、

あたしの関わった執行部の方々の紹介は出来た気がするわ。

ただ、あんまあたしらしさを見せられなかったのは残念ね。

今度はもっと、貧乳の女の子たちをいっぱい登場させて、

あたしの周りに貧乳ハーレムを用意して、貧乳帝国を作り上げて、

それを堪能していく官能小説を皆さんにお届け、うわちょっと何するのやめて


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