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バルガク。  作者: ホワイト大河
第二章 気づいてしまえば、戻れない
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生徒会選挙に神現る(1)

神だ!そう神だ!私が神だ!

何だと?私が誰か分からないだと?

ハッ!残念な民よ、よく聞いておき給え!!

そう私こそが本当の神、上川大樹様だぁぁぁぁ!!!




ところで神は今ピンチなのだ。

生徒会選挙に事務局として立候補しようと考える神だが、推薦者が五人必要で、

神の部下は呼ばずとも何百人も集まってくるかと思っていたが、

なんと五人に満たなかったのだ。……笑ってくれん?

もう無理じゃけ、絶対勝てんのんよ。


「ちょっと大樹、クールな神様キャラ忘れちゃ駄目よ。その広島弁キャラ隠してくんない?心配事があると、そうなる癖何とかしなさいよ……」


だって小百合ちゃん、ホンマに神どうしようもないよ?

神様ショックじゃし。神様ぼっちじゃけん、推薦者とか無理よ?


「あたしが協力するって言ってるじゃない!しかも、推薦者代表をやってあげるんだから!それだけで万事解決でしょ?」


ホンマありがとね。小百合ちゃんにはここぞという所でいつも助けてもらって、

もー神様は小百合ちゃんが居らんと生きていけれんのんよ。ありがとね。


「あー鬱陶しいから感謝しなくて良いわ。大樹アンタ、自信失くした時と普段のギャップ激しすぎて辛いわ。推薦者なら……えーっとたっちゃん、うのぽん、オチくんでとりあえず三人確保でしょ?」


ホント勝手じゃわー。許可は取るんじゃろうか。


「大樹が困ってるから何とか考えてるんじゃない!……そうね、そしたらあと一人……あ、彼なんかどう?」





というわけで、我が優秀なる部下、綿華小百合の協力のおかげで、

推薦者は五人集まったのだ。

神としては狼狽える事もなく当然といったら当然の事で、

民に少し弱いところを見せておいた方が民の好感度は上がるというものだし、

その作戦の内であって……イテテ小百合ちゃん腕つねるのやめて。


さて、それでは五人の部下を呼んで会議を開こうではないか。

説明は面倒だから省略させてもらうぞ!




「ハッ!というわけで諸君には集まってもらった!上川教の信者たちよ!」


「は、はあ……あのー、突然連れて来られてわけが分からないのですが……」


「はいはい神様余計な事言わない。集まってもらった四人には、神様こと上川大樹の、生徒会選挙、事務局立候補をサポートしてもらいたいの。」


「あ、そういう事だったんですか……」


「恒太、露骨に嫌そうな顔するなよ。」


「してないですよ失礼な!達也さんこそ嫌そうじゃないですか?」


「……いや、困ってるんなら手伝ってやるべきなんじゃないのか?」


「あ、そんなガチで返事されても、あ、ってか僕も神様や綿華さんには数えきれない程お世話になってるので、協力しないわけにはいかないですねハイ。」


「……あ?そんなに何をお世話になってるっていうんだよ?」


「え、いえ、大した事ではないんですけど、あ、とにかく頑張りましょうね。」


「ハッ!君たちせいぜい神の足を引っ張らないようにしてくれたまえ。」


「(コイツころっと性格変えやがって……さっきの弱虫大樹を見せてやりたいわ……)みんな無理言っちゃってごめんなさい。協力してくれるかしら?」


「面白そーじゃん。」


「了解ー。」


「……おい、さっきから疑問に思ってたんだが、もう一人の推薦者、誰だ?」


「(そういうの直接言わない方が良いのよたっちゃん……)……そうね、そしたらちょっと自己紹介してくれるかしら?」


「あーい。1年4組、花園英希ハナゾノヒデキです。転校してきたばっかなんで、よく分かんないけど、よろしくー。」


「……よく転校してきたばかりで引き受けたな。」


神様限界。黙って聞いとったら、長瀬君がすごい直球で新キャラに暴投する。

神様ほんと心折れそう。


『ちょっと大樹、いい加減にしなさいよ。たっちゃんの空気読めない発言はいつもの事じゃない。四人全員引き受けてくれそうなんだから、堂々として!』


※上川&綿華は他者に聞き取れない「神様語」で会話しております。

花園英希。同じクラスに兄、翔希が居る事も手伝ってか、

割と早い段階でクラスに溶け込んだ彼だったが、

宇野君(ツヨシ)と並ぶほど飄々としており掴み所が無い男だった。

ハッ!そんな彼に目を付けた神を称えたまえ。


「いやーなんか面白そうだなと思って。いまいちよく分かんないけど、仕事振ってくれたらやるからさー。まあまあ仲良くしてよ。」


「…………(いわゆるモテ男、チャラ男タイプですね……私とは縁が無く……)」


「…………(別にあいつが良いんなら良いんじゃね?)」


※恒太&剛司は他者に分からない「アイコンタクト」で会話しております。


「そうか、まあ俺も大してやる気あるわけじゃないがよろしくな。良かったら今度本でも貸してやろうか?お前暇そうだしな。」


※達也はそういうのは何も使えないので直球です。


「興味ないかな。」


※そして直球で断られました。


「ハッ!とにかくお前達、来週からは選挙活動だ。立候補締め切りの金曜日にもう一度集まって話し合おう。」


「分かった……」


「あ、はい、かしこまりました。」


「本格的じゃん。頑張ろーね。」


「おいっす了解―。」



というわけで推薦者は無事納得し、立候補出来るようになったのだ。

四人が去って行ったのを確認すると、綿華君がこちらを向き直る。


「……もう行ったみたいよ。」


神様緊張したんじゃけど、もう全然駄目無理。立候補やめていい?


「ちょっといい加減にして。ホラ大樹、推薦者の名前埋まったんだから、提出しに行くんでしょ?」


小百合ちゃんが行って。ってか小百合ちゃんが立候補すれば?


「どんだけ自信ないの?いくら何でも今日はひどすぎよ。前から大樹のその性格には困らされてきたけど、今日は特にひどいわ。自分で行って自分が立候補してきなさい。」


神様限界。神様すごいしんどいし熱あるかも


「コラさっさと行けェェ!!!」


うわああああああああああごめんなさい今すぐ行きます行きます!


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