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バルガク。  作者: ホワイト大河
第二章 気づいてしまえば、戻れない
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クリスマスの衝撃(8)

  ○   ○   ○   ○   ○   ○


……ハッ!ちょっと人物が集まりすぎているがために、

長瀬君視点では全部を把握しきれないと思われるので、

ここは天から公平な視点で見れる神がナレーションを担当するぞ!


さて、月山(テル)と住田が到着したところだったな。

長瀬君と共に部屋に入ってきた彼らを迎えたのは何故か落合君だった。


「あ、どうもテル君こんにちは……」

「あ、落合~。飾りつけすごいね~。」


落合が月山に近づいて話し始めると、

すかさず住田が月山の横にくっついた。


「どうも、落合、かな?彼氏の洋次です。よろしく!」

「……あ、はい……すごいですね……(アピールが)」

「ちょっと洋次~。」


……住田が変にやきもちを妬いている描写があったからな。

そのフラグ回収はできたわけだ。堂々と恋人宣言出来て住田も満足そうだ。


そこでインターフォンが鳴って、長瀬達也が慌ただしく玄関に向かう。

そこに現れたのはムキムキ天使こと脇坂だ。


「よお、来たぜ。」

「待ってました!今日は頼んだぞ……」(恒太との件……)

「別に頼まれる事もないが。」


落合が危険な空気を察してパッと身を隠したおかげで、

脇坂の視界に入ったのは月山&住田の二人だけだった。


「お前らも来てたのか。」(洋次が来るとは聞いてないぞ。)

「あ、良助も居たんだね~。」

「おっす良助!まあ楽しもうぜ!」


ハッ!神が神たる所以として、各登場キャラの心理描写も見抜いてるぞ!

いちいち主人公が変わって心理描写やってられないからな!ふはははは!


「久しぶりに幼馴染四人がそろったな。懐かしいぜ。」


長瀬君がちょっとテンション高めにそこの三人に話しかける。

それで彼は急に思い立ったことをポロリといった。


「そういやずっと集まってないの何でなんだ?」

「忙しいからだろうな!」(達也は良助と俺の件、何も知らないだろうな)

「分かんない~。」(ホント呑気だね~)

「さあな。」(達也は純粋なままでいいわ。)


……長瀬君への扱い悪すぎないか?

ピンポーン!と、次なる音に敏感に反応して、長瀬は玄関へ向かう。

同時に神と綿華も向かう。おそらく最後の客だろうからだ。



「どうも。誘ってくれてありがとな。」

「ちいっすー。お疲れっすー。」


翔希君&英希君。並んでいるところを見ても、似てるのは目元くらいで、

とても双子、(優希君を加えると三つ子だが、)には思えないが……。

その到着のタイミングで、ちょうど翔希君の携帯が鳴り、

翔希君は玄関に上がる前にその電話を取った。

彼の対応の仕方を見る限り、どうやらその相手は執行部メンバーのようで、

電話相手の希望を聞いて翔希君が綿華君に携帯を渡す。



『ちょっとサユ!こっち来なさいよ!何楽しんでんのよ!』

「……あ、すみません月山先輩、……弟君も来てますよ。」

『どうでもいいわ。ってか出来れば和輝を夜まで相手してあげて。夕飯作らなくてよくなるから楽だわ。』

「え……それは他の人に頼んでもらわないと」

『よし、そろそろクラッカー鳴らしましょ!後藤、やんなさい!』

『了解だっぺー!!』

  パパパパン!!

「え、あのすみませんどこでやってるんですか?」

『生徒会室に決まってるじゃない。』


あ、処刑コース。何をやってるのかあの人たちは。

案の定、ドアが開く音が電話越しに聞こえてきた。

……誰かが生徒会室に入ってきたようだ。


『……皆さん、何をされているのでしょうか……?』

『は、花園君!』


その時、強引に携帯が切れた。……おそらく一生繋がらないな。

全て理解できる。会長・花園総希が猛威を奮っている事だろう。


「と、というわけで上がるぞ。」

「お邪魔しまーす。」


ようやく翔希君と、揃って英希君が玄関に上がる。

さて、メンバーも集まった所で、そろそろ長瀬君にナレーションを戻すか……。



  ○   ○   ○   ○   ○   ○


俺の家が例になく盛り上がり始めた。こんなに人を呼んだのは初めてだ。

あまり接点のないやつも交じってるからな。……花園兄弟とか。

それぞれ思い思いの相手と言葉を交わす中、綿華が中心に立って手を叩く。


「はいはいみなさん、プレゼント交換やっちゃいましょ!」

「……え、ちょっと早くね?」

「いやー実はあたしと神様が着ぐるみをプレゼントに出してるから、ぜひ当選者にはすぐ着て貰いたいのよね……」


地雷臭がするぜ。実に分かりやすい地雷だ。

綿華と上川がイヤらしい笑いを含んでいるのがその証拠だ。まったく。


「というわけで、それぞれプレゼントを準備しまして、ひも引きでもして決めましょうか!」


上川とツヨシが手際よくそれぞれ提出したプレゼントの箱にひもをつけ、

その逆の端に番号札をつけて準備を整えた。


「じゃ、適当にひも選んじゃってくださーい!」


俺はなんとなく三番を選んだ。さて、誰のプレゼントが当たるやら。

全員が一気に引いてもつまらないので、一番から順番にプレゼントを開け、

当たったプレゼントを用意した人にもコメントしてもらうという流れで、

プレゼント交換は始まった。




「そんじゃ、一番の俺から行くわ。」


ヨウジが引いたプレゼントの箱には、……例の着ぐるみが。


「あ、それあたしのだわ。おめでとう!」

「お、サンキューな!」


オーソドックスなサンタの着ぐるみ。

ノリの良いヨウジは早速身に着ける。サイズもなかなか丁度いいようだ。

白ひげをつけた姿はどことなく面白く、最初から笑わせてもらった。



「じゃあ次は俺ってことで……」


花園翔希のプレゼントは、箱のサイズからしてやたら大きく、

なんと中には千円分の○まい棒がギッシリ詰まっていた。

まあこんなこと考えそうなのは……リョウスケ。


「頑張って食べてくれ。」

「まあ兄弟と消費するさ。」


……そんなに食べたら確実に虫歯になるぜ。

と、早くも三番の俺が引いた箱は、対照的にやたら小さく、

中には小さなお守りが入ってた。……なんと、コウタのものだった。


「あ、それすごいポジティブになれる有名なお守りで……」

「お、おう……どうもな。」


俺はコウタと目を合わせて軽く笑ったが、非常にぎこちない笑いになってしまう。

何も知らなければ、素直に楽しめたのかねえ……。


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