寂しさの埋め合わせ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
何となくガールズラブ、そして男体化なのでR15です。
苦手な方はご注意下さい。
時折無性に描きたくなります。この方は。
結構何でもしてくれるよ? 何でも欲しがるけど。だから君の一割ぐらいは、何時もあの方の事考えていた方が良い。嫉妬深いから。
あの人の言葉を忘れていた訳じゃない。どんな人と接して居ても、頭の片隅、一割ぐらいは常にあの方の事を考えていた。けれども今、あの方は物凄い冷ややかな目で此方を見据えている。
美人が怒ると怖いのだ。なんてよく言うけれども、それを地で行く片だった。
「別に、君が何処の誰と何時間一緒に居ようが、私には関係ないよ。でも君、最近来なさ過ぎじゃない? 他に餌くれる奴がいたら、そっちに尾っぽ振って、私の事はお払い箱なんだ」
何時もは『君、こっちの方が好きだろ?』なんてからかいながら男体化するのだが、今は女性の姿のまま。私と変わらない背丈のままに、目を合わせて睨んで来る。
見下ろされる方が好みかと言われれば断固拒否するが、目が合う分だけ威圧感も真っ直ぐ飛んで来る訳で。短く言うならば、怖さは大して変わらない。
「すみません……」
「謝罪とか求めてないから。あぁ、もう良いよ……」
そう、もふもふした髪を掻き回しながら吐き捨てると、白い腕が伸びて来た。そうして真っ直ぐ手を伸ばしたまま、上下に振る。それは幼い子が抱っこを強請る様と良く似ていた。
意図は分からないが、半歩近づく。表情は変わらなかった。
「分かってるなら焦らさない。私は気が長い方じゃないんだ」
どうやら、抱き締めて欲しいらしい。おずおずと手を伸ばして、背中の後ろに腕を回す。すると同じ様に腕に手を回された。そのまま顎を肩に乗せると、ご機嫌な声が返ってくる。
「それで良いんだよ。それで」
不意に細かった腕が太くなる。顎を置いていた肩が伸びて、胸元に顔を埋める事になる。女の柔な膨らみじゃない。男の硬い筋が頬に埋まる。
「ひっ……」
どうやら男体化したまま私を抱き締める。突然の事、あまり男体化した姿を見るのが苦手な事も相まって、思わず息を飲んだ。
「しばらくこのまんまだから〜」
まぁ、ヒントは沢山出てますので。
何でもしてくれる。けども、何でも欲しがる。
そんな方だと思ってますよ。
だから喜んでくれるなら、他の設定無理矢理持ってきて、男体化だってしてくれます。
今日のお昼は幸せな夢を見ました。その派生系ですね。
夢の中でも綺麗な方はずっと綺麗です。
それ以外の感情が湧かない程に。
きっと三緒様ですね。