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お題シリーズ4

謎の人物

作者: 仲仁へび
掲載日:2022/08/03



 俺達にはなさねばならない使命がある。


 七つの宝玉を集めて、魔王の復活を阻止するという使命が。


 混乱を防止するために、世界の人々のその宝玉の事は伝えられていない。


 限られた特別な者達だけが動いていた。


 だから、危機に陥った時よそから支援が入る事はまれだった。


「魔物に囲まれているぞ!」


「この遺跡! まさか宝玉をとったとたん、魔物がうみだされる仕掛けになってるなんて」


「いったいどんな性格の悪い人間が作ったんだ!」


 ほとんどの場合は、自力で対処しなければならない。


 そんなケースばかりだ。


 しかし時々。


「はーっはっはっは、どうやら困っているようだな! 助太刀しよう!」


 ピンチになると謎の人物が俺達の前によく現れた。


 仮面をかぶっているため、正体はよく分からない。


 助けてくれるのはありがたいが、素性が分からない事は不気味だった。


「俺が魔物をひきつける。その間にお前達はこの遺跡から脱出しろ! こんな所で倒れている場合ではない! 成さねばならない使命があるのだろう!?」


 しかも、話した事はないのに、こちらの事情まで知っている。


 あやしすぎた。


 けれど、状況が落ち着いた事に問い詰めようとしても、いつも知らない間にいなくなっているのだ。


 今回もおそらくそうだろう。


 俺達はあいつを囮にして、逃げていく事になったが、しばらくは顔を合わせる事がないだろうと思った。






 その人物は仮面をぬいで「ふう」と息を吐いた。


 毎回、茶番をするたびに苦笑しそうになるが、他にいい方法がなかった


 俺は、未来からやってきた人間だ。


 このままだと、宝玉を集める事ができなくて魔王が復活してしまう。


 そんな悲惨な未来を現実にしないために、過去へやってきた。


 直接事情を伝えられればいいが、誰がそんな眉唾物の事を信じてくれるだろうか。


 だから仮面を隠して、過去の自分達を支援していたのだ。


 宝玉集めは残りわずか。


 全ては未来の平和のためだ。


 馬鹿らしい真似だと思うが、もう少し謎の人物として活動しなければならないだろう。



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