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RPG 009  作者: 初書ミタ
HP30で HP100万を倒せ
16/34

呪いの剣

修行に疲れた俺たちは、冒険者ギルドを訪ねていた。


俺はかねてから狙っていた『呪いの剣を封印してください』を


受けることにした。


俺は受付嬢の下に行くとBランクにしては莫大な報酬に疑問を抱き


事情を聞いてみた。



「もらえる報酬が冒険者ポイント6万って、多すぎませんか?」




「あ、はい。BランクだけでなくAランクの方も挑戦したのですが


呪いの剣に斬り殺されてしまって誰も受けないのですよ」




「なるほど、この依頼を受けた場合、


この呪いの剣の所有権はどうなるのですか?」




「少しお待ちください。ギルドマスターを呼んでまいります」




そう受付嬢は言うと、壮年の男性を連れてきた。



「はじめまして、ギルドマスターのバルドーと申します」



「マグロの件では大活躍をされたようで、町中が感謝しております」




「この件は特殊な事情がありまして、今から30年前この依頼を受けた


Aランクの冒険者が精神を剣に飲み込まれ、


人格を乗っ取られてしまったのです」




「なるほど、万が一乗っ取られた場合は殺すのですか?」




「いえ冒険者ごと、地下牢に閉じ込めます」




「なるほど、理解できました」




「おそらくこの剣は何かのモンスターではないかと思います。


私ならテイムして無害にできる可能性があります。


呪いの剣の所有権を譲っていただけるなら受けたいと思います」




「わかりました。おねがいいたします」




ギルドマスターは申し訳なさそうに頭を下げた。


俺が乗っ取られるとでも思っているのだろう。



向かった先は闘技場、今閉じ込められている戦士は


それなりに強かったらしい。しかし、その呪いの剣を手にしてからは


天下無双、だが痛みすら感じず、狂ったように戦うその姿は


操り人形のようであったという。




「こちらの階段を下りていただけますか」




そう言うと闘技場の管理人はこう言った。




「ギルドで聞いていらっしゃると思われますが、体を乗っ取られた場合


死ぬまでここに縛り付けられて、閉じ込められることになります。


覚悟はできておられるのですか?」



「ええ、その場合はそうしてください」



軽く応じる俺に、闘技場の管理人は悲しそうに遠くを見ていた。


牢獄に入ると太い鎖につながれた屈強な大男が、薄く輝く片手剣を持って


眠っていた」


魔法で眠らせているらしい。


「こちらでございます。この男もの命ももうわずか、


彼が死ねば『呪いの剣』は新たなる宿主を探して解き放たれるでしょう」



「私はテイマーです。魔物を使役するのが仕事です。


無事この呪いの剣を無害化して見せます」



そう言うとおれは大男から『呪いの剣』を奪い取った。


すると頭の中に声が聞こえてきた。


何を言っているのかわからないが、こちらを操ろうとしているようだ。


全状態異常耐性カンストの俺に効果があるはずはないが。



「フム、1割程度か。」



おれは自分の装備しているドラゴンローブの龍燐に呪いの剣を叩きつけた。


かなり手加減しているとはいえ、2割程度しか削れていない。



「ぎぃぎゃぁぁあ~、何をする。今すぐ放せ」



呪いの剣は叫ぶとおれから逃げ出そうとしている。



「俺は戦いたいだけだ。千年前、大陸一の剣士だったおれは、


死ぬときに剣に身を宿した。この剣はオリハルコンだぞ。


どうやってこんなダメージを与えたんだ。」



俺はそいつを無視すると、龍燐でこすりまくりヒットポイントを


1割以下にしてテイムした。



「俺と一緒に来るともっと強敵と戦えるぞ」



「じゃあ、とりあえず被害者に謝罪しようか?」



俺はペットになった呪いの剣に命令した。



「我が主よ、御心のままに。」



そういうと呪いの剣は、



「多くの人を自分の願望で殺して申し訳ない。」



「ごめんなさい。」



と、謝っていた。


 おれ以外に渡ると害をなすので、契約通り、呪いの剣を


譲り受けた。


 闘技場側は、剣を封印する生け贄を探していただけだったので


恐怖に震えていたが、無事問題は解決した。


 冒険者ギルドに行き、報告するとおれたちはAランク冒険者となった。



投稿用に真面目に書いた初めての作品です。




面白いと感じてもらえたり




続きが読みたいと感じられた方がいらっしゃったら




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