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夏:アガパンサス
花は植えるよりも、勝手に生えてくるのを愛でるのが好きだ。
そんなわけで我が家にはないのだが、毎年楽しみにしているのが、近所に一面咲くアガパンサス。
名前の由来は遠くギリシャ時代から。
アガペ (無償の愛) + アンサス (花)
で、アガパンサス、だという。
なんって素敵なネーミング。
初めて書いた小説で、夏に咲く花を登場させた折りに覚えただけに、感慨深い……
と言いたいが、実はいつの間にやら 『天使のラッパ』 と、ごっちゃになっていた。こちらはまた、別の花。黄色い猛毒である。
さて、何の関係もないが、これが咲く時期に観た映画に 『食べて祈って恋をして』 がある。
そのせいか、アガパンサスの優しい紫の花を見ると、映画の中の名言を思い出す。
『誰かのためにバランスを崩すことで、人生はバランスのとれたものになる』
出典:
監督ライアン・マーフィー 『食べて、祈って、恋をして』 原作エリザベス・ギルバート、 製作デデ・ガードナー、プランBエンターテインメント、2010年
飛行機の中で観たんで、翻訳者の名前がわかりませんでした。ごめんなさい。




