前へ目次 次へ 34/71 春:桜若葉 光をこごめたような花びらがしきりに舞うのも、先日の雨で一段落。 ふと見れば、瑞々しいみどりがぐんぐん伸びている。 春は花の時期であるだけでなく、芽吹きの時期である。 庭の紫陽花も薔薇も、どんどんと新しい葉をつけている (そして始まる害虫との闘い。笑)。 しかし若葉の美しさでも、桜は群を抜いているように思う。 頼りなげで、でもイキイキとして、なんとも初々しいではないか。 葉桜、でなく 『桜若葉』 という言葉を推したくなるのは、つまりそういうことなのだ。 俳句の季語では、『葉桜』 というと夏。この写真よりもう少し後の、花がすっかり消えて若葉が枝を覆う、初夏の頃を指すのだろう。