秋:サンタバーバラ
サンタバーバラ。
匍匐性ローズマリーの一種である。
秋と言わず春と言わず、咲いてない時期の方が少ない気さえする。
爽やかな香り。ひっそりとしたアイスブルーの小さな花が程よく目を和ませる。
街路樹として街中に植わっているのに、更に庭にも植えたくなるのは、実は私、よほどこの花が好きなんじゃなかろうか……
と、言いたいところだが。
本来の動機は
「これが庭一面広がって地面を覆ってくれたら、雑草生えなさそうでいいよね!」
みたいなズボラ根性丸出しの目論見があったのである。
結果を言えば、目論見は大外れだった。
ローズマリーは丈夫だと言われる。日陰でも育つと言われる。
だが……
日陰に植えた奴らは、ほとんど大きくならず、しばしば雑草に負けそうになっているのだ!
夏の間、彼らと絡みあう雑草を引き離すのが割かし大変だった。
結論。
直植えのローズマリーは、匍匐性ではなく、普通に上向きに伸びるものが良い。
伸びすぎた枝を刈って風呂に入れたりしたら、我が家でもスーパー銭湯気分が味わえるはず。
…… だが、当分は、地面を這う彼らの間から伸びる雑草を、地道に取っては成長を待つ以外、無さそうである。
誤字訂正しました!
報告下さった方、どうもありがとうございます!