内緒話
来ていただいてありがとうございます
ゆっくり見て行ってくださいね
「みんな向こうに行ったから話を聞かせて?」
さゆりはかおりに訊ねた
かおりは、少し間を空けて返事した
「いいよ!でもみんなには内緒ね?」
さゆりは深くうなづいた
ゆっくりとかおりは話を始めた
同じクラスにたかしっていう奴がいるじゃない?
昨日、私、見ちゃったのよね
たかしがさおりと手を繋いで歩いている所を
気付かれないように尾行してたらね
二人でラブホテルの中に入って行ったのよ
私、それを見てびっくりしちゃったの
さゆりは、どう思う?
かおりの話を聞いてさゆりは驚きながら答えた
「付き合ってるんじゃないの?」
かおりは「でしょー」といいながら
うんうんとうなづいていた
さゆりとさおりは仲がそれほど良くない
いつもクラスのみんなから名前を間違われるから少し嫌な存在であった
さゆりは、少し考えてかおりに提案した
「さおりにたかしの事を聞いてみましょう?」
かおりは、首を横に振りながら困っていた
「直接、聞けるわけないでしょ!?」
さゆりはそれを見て思った
「なら直接、私が聞くわ!」
かおりはお願いと手を合わせながら頼んできた
そして、翌日
授業の休み時間をねらって
さゆりはさおりに聞いた
「たかしとはどう言う関係なの?」
さおりは、あっけらかんとした態度で答えた
「ただのセフレよ」
さゆりはそれを聞いてびっくりした
そしてさおりからも質問が返ってきた
「あなたも担任の先生とどんな関係なの?
この前、二人で車に乗ってたじゃない?
ねぇ~どう言う関係?」
さゆりは慌てながら答えた
「ただ家に送ってもらっただけよ」
さおりはさゆりが嘘をついているのを見破った
「隠したいって関係ね?」
さおりはさゆりに提案した
「私とたかしの関係を秘密にしてくれるのなら
あなたと先生との関係も秘密にしてあげるわ」
さゆりは深くうなづいた
「じゃあ交渉成立ね
これはあなたと私だけの内緒話ね」
読んでいただきありがとうございます
また来週も別のを投稿するのでよろしくお願いします