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第九章 --閉会と撤収--

 さてさて、楽しい時間も過ぎ、そろそろ終焉に近づいてきました。コミックマーケットは16:00で閉会です。


 ほら、閉会を祝して何処からともなく拍手が響いてきましたよ。

 長いようで長かったですね。ほらみてください、気が付けば戦利品でカバンがいっぱいになっているではありませんか。


 重いですよね。それが愛の重さです。愛といってもその形は一つ一つ違います。大きいモノから小さいモノ角ばったモノや丸いモノ。持ちづらいですか?



 それでしたらその愛で詰まったカバンを両手でギュッと抱きしめて下さい。


 ……フフフ騙されましたね。

 そんなニヤけた表情までして、ほら周りを見て下さい。貴方は周りからキモヲタにみられています。恥ずかしいですか? 恥ずかしいですね。


 ……冗談です。

 貴方は立派なヲタクです、何一つ恥じる事無く、自信を持って前を見て、撤収しましょう。

 同人誌の一冊は薄いとはいえ、束になれば雑誌ですからね、以外と重いです。購入するのは構いませんが、帰りのこともしっかりと考慮してコミケを楽しむことをオススメします。


 さておき、幸せを邪魔するようで悪いのですが、残念ながら大きなカバンを持って会場を出た貴方の前には絶望が待っています。

 そこにあるのは、数十万人の参加者が一斉に帰路についた結果です、最寄の駅はゾンビ映画さながらの、もう一つの戦場になっています。来場者数に対して改札の数や電車のキャパシティを考えれば当然の地獄絵図ですね。


 きっと貴方は思うでしょう「タイムマシンがあればもう少し早く切り上げて、混む前に電車に乗っていた」と。


 マスター曰く。熟練の参加者は、引き際を心得ているものだそうです。


 スムーズな搭乗のためにスイカのチャージは事前に済ませ、もしもの時に備えて複数の帰り道をチャックすることが、撤収時に他と違いをみせるそうですよ。


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