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巨大怪獣ハリマジロ!

「ムンムンムーン。ようし完成だ。わしの世界征服のだい一歩となる怪獣、ハリマジロだ!」


この邪悪なかけごえとともに怪獣を完成させた黒マントの怪人はなにものなのでしょうか!?


「おお! 素晴らしいですぞザンショ大王さま。してこの怪獣はどんなパワーをもっているのです?」


なんと! この怪人は世界征服をたくらむザンショ大王だったのです!

そしてザンショ大王におせじをいっているのはザンショ大王の次にえらいショカです!


「ムンムン。このハリマジロは5メートルの体中とげとげの怪獣だ。ていそうビルだってなぎたおせるパワーを持っている。しかしハリマジロの本当におそろしいところはパワーではない。500000度のかえんほうしゃを口からはき、まるまってころがると人間どもをくしざしにしてやっつけることができるのだ。さらには秒間30本のはりをとばすこともできぜったいに敵を近づけさせないのだ!ムムムムーン!」


ザンショ大王はじぶんで作った王座にすわってだいとくいになっています。


「なんというおそろしいパワー。これなら世界征服まちがいなしですな!」


ショカはザンショ大王をもちあげてほめます。


「ムンムン。それではさっそくキョウトウのまちをおそわせてこのハリマジロのちからをたしかめてやろうではないか」


「ハハッ、おおせのままに」


こんなおそろしい怪獣におそわれていったい日本はどうなってしまうのでしょうか!?




ザンショ大王が悪だくみをしているあいだ、日本にあるナガレカワしょうがっこうではのんきにもワタナベ先生が自分のはつめいひんをせいとたちに見せていました!


「ワ! すごいですねこの大きくてまるっこいの。チョコボールですか?」


このくいいじの張ったいじきたない子はナガレカワしょうがっこうのせいとのマルオくんです。


「アハハ! こんな大きくてあおいものがチョコボールなわけないじゃないか。ばかだなあマルオくん」


「ウフフ、マルオくんたらいつも食べ物のことばかりね。」


まったくもって正しいことをいったのはおなじくナガレカワしょうがっこうのせいとのヒトシくんです。

そしてそのとなりの女の子はメルちゃんです。


「マルオくん、これはね【スーパーボウル】といってわたしが開発した飛行機だよ。最大で1秒間に8キロ先までとべるんだよ」


「ワ! すごい! さすがワタナベ先生だ!」


マルオくんは先生の言っていることはまったく分からないけどとりあえずおどろきました。


ここでとつぜんテレビに臨時ニュースが移りだしました。


『みなさん大変です。とつぜんキョウトウの町に巨大怪獣があらわれました。ぜんしん針だらけの怪獣です。ゴロゴロと転がってみんなくしざしにされています! ああ、キョウトウは、日本はどうなってしまうのでしょう。おや、自衛隊です。自衛隊のせんとうきがやってきました。アアッ、ダメです。すべて針とかえんほうしゃでげきついされていきます。だれもあの怪獣にちかづくことができません。ウワーッ!』


「やだ、ぶっそうねぇ」


「先生これでどこか旅行へ行ってみましょうよ! 僕ホッケイドウへ行きたいなあ」


「ああいいとも。この【スーパーボウル】なら2分で着いてしまうぞ!」


「ワ! すごい! やったあ!」


先生とせいと3人はホッケイドウへいくことになりました!

しかし【スーパーボウル】にのりこんだ時メルちゃんが大きなこえをあげました!


「アッ! そうだわ、忘れてた。わたし今日飼育当番だわ。ウサギごやに行かなくちゃ」


「ハハハ、しょうがないなぁ。じゃあこの『スーパーボウル』で送って行ってあげよう」


メルちゃんのドジのせいでやっぱりウサギ小屋にいくことになりました!




4人は【スーパーボウル】であっというまにウサギ小屋にやってきました!


メルちゃんはウサギのおせわをはじめました。ヒトシくんはそれをてつだっています。

マルオくんは【スーパーボウル】の中でねていました。

メルちゃんはプリプリと怒っています。


「わたしうさぎってきらいだわくさいし自分のうんちを食べるしげひんだわ」


「まあまあメルちゃん。ウサギにはいいところだってあるよ白くてふわふわじゃないか。なあぴょんきち」


ヒトシくんはウサギのぴょんきちをもち上げました。

メルちゃんにはまったくなついていないのでヒトシくんがもってあげるしかないのです。


「そういうところもきらいだわ。わたしかわいいでしょって言ってるみたいだもの」


「ハハハ、メルちゃんはてきびしいなぁ」


2人がウサギのおせわをしているととつぜんたくさんの人が針にささった怪獣があらわれました!


「ウワーッ! なんだこの怪獣は! これはさっきテレビにうつっていた針の怪獣だ!」


「おそってくるわ! にげましょうヒトシくん!」


2人がウサギ小屋からにげだしたしゅんかん、怪獣ハリマジロによってウサギ小屋はなぎ倒されてしまいました!


「やったわ!」


「針の怪獣がこっちにむかってくる! ウワーッ!」


ゴロゴロところがる怪獣にヒトシくんはくしざしにされそうになりましたがさきに刺さっていた人たちがクッションになって助かりました!


「ワ! あぶなかった。みんなありがとう!」


「グオオオオオオオオオ!」


ハリマジロはヒトシくんをくしざしにできなかったことがくやしくて体に刺さっていた人たちをちぎってはなげていきます!

ハリマジロは生まれたてのとげとげの怪獣に戻りました!


ヒトシくんはこんどこそくしざしにされそうになりましたが、とっさにかかえていたフワフワのウサギのぴょんきちをなげつけたためクッションになってたすかりました!


「よかった! ほらメルちゃん、ウサギのフワフワっていいだろう?」


「そんなのどうでもいいわ。にげましょう!」


「こっちににげるんだ、ヒトシくん、メルちゃん!」


2人がふたたびにげだすと【スーパーボウル】のなかからワタナベ先生がよびかけたのでにげこみました!


「先生、あの怪獣はかえんほうしゃをはくんです! うちおとされてしまいます!」


「だいじょうぶだヒトシくん。念のためこの【スーパーボウル】にはバリアーがとうさいされているんだ」


ビビビビビ、とバリアーがはられました。ハリマジロはいくら針でさしてもバリアーがやぶれないのでかえんほうしゃでもやすことにしました!

500000度のほのおがバリアーごと【スーパーボウル】をつつみます。


「ウワーッ! だめだびみょうにあつい! 100%あつさをカットできていないんだ!」


「先生はやくとびたって!」


「だめだ! バリアー中はとぶことができないんだ!」


このままワタナベ先生たちはむしころされてしまうのでしょうか!?


ここで【スーパーボウル】のくうちょうシステムでヒトシくんのもっているふうりんがなり始めました。


「まあ、すてきな音ねひとしくん」


「そうだろう、メルちゃん。これはおじいちゃん死ぬときぼくにくれたふうりんなんだ! だから僕、いつもの持ち歩いているんだ、このふうりん」


するととつぜん怪獣ハリマジロのうしろにつむじ風がおこりました。


そのまんなかからあらわれたのはそう! 正義のみかた、フウリンマン!


「チリチリチリーン。正義のみかた、フウリンマン!」


フウリンマンは怪獣のしっぽをひきちぎりました!ちぎられたおしりから血がふきでます!


「ウギャアオオオオオン!」


「ワ! なんだ、怪獣のしっぽを引きちぎった人がいるぞお!」


「なにかしらあのあたまがふうりんみたいな人。きもちわるいわ」


「それいけー、フウリンマン! やつざきにしろー!」


ハリマジロはいったんフウリンマンからきょりをとると、キレのいいストレートをフウリンマンにおみまいします。


「甘いぞ」


しかしフウリンマンはそれをかわしハリマジロのおなかにキックをなんどもかまします!


「ウグウ! ウグウ! ウグウ!」


くるしまぎれに怪獣はのしかかりこうげきをしますがフウリンマンは空をとんでひらりとかわしてしまいました!

けられたおなかがよけいにいたい!


「ウグウー! おのれフウリンマンめ! くらえ!」


おこった怪獣はまるくなるとゴロゴロゴロところがりました!


「そんなこうげきあたるものか」


フウリンマンは空をとんでそのこうげきをかわしました!

怪獣はいきおいあまってそのままがっこうにつっこんでしまいます!

怪獣の体中にはたくさんのしょうがくせいがささってしまいました!


「そのじょうたいなら針でのこうげきはできないだろう! くらえ!」


フウリンマンはちょうのう力でハリマジロをじょうくうへ飛ばします。

そしてフウリンマンがパワーをおくるとハリマジロはくうちゅうで爆発四散しました!


「ヤッター! フウリンマンのしょうりだー!」


「フウリンマンさますてきー!」


「ざまあみろ針怪獣!」


「いやあ、すごい人だったねえフウリンマン。これで地球のみらいもあんしんだ」


こうして怪獣ハリマジロは退治されました!

4人は【スーパーボウル】をおり、よろこんでフウリンマンにかけよりました。


「ありがとうございますフウリンマンさん。おかげでたすかりました」


「れいなどいらない。わたしはゆうきあるしょうねんの手だすけをしただけだ」


「でも……わるい怪獣のせいでぴょんきちがくしざしにされてしんじゃったよ……」


ヒトシくんたち3人はしょんぼりします。


「かなしむことはない、わたしがいきかえらせてあげよう」


フウリンマンがくしざしになったぴょんきちをかかえるとぴょんきちからまばゆい光がはなたれ、ぴょんきちはいきかえりました!


「ヤッター! ぴょんきちがいきかえったぞお!」


3人はとてもよろこびました。

フウリンマンはそれをみるとまんぞくそうにわらってとびさっていきました。


「ふう、これで飼育当番のメルちゃんがおこられなくてすむね!」


「あら、ぴょんきちが死んだのはわたしのせいじゃないからおこられるわけないじゃない」


ヒトシくんが言うとメルちゃんはぷりぷりとおこります。


「いやあ、メルちゃんはうさぎがきらいだからね。せいとのみんなはメルちゃんがやっちゃったっておもったかもしれないよ」


「まあ! わたしくしざしにしてころしたりなんかしないわ!」


「アハハハハハハハハハ!」


ありがとうフウリンマン、ありがとう!



『次回予告』

とつぜんさばくにあらわれた雲の怪人!

さばくを雲でおおい、エジプトやインドの人々をなれないきこうで苦しめている!

こんなわるさをするのはザンショ大王にちがいない!

いけ! ぼくらのフウリンマン! あらたな怪人をやつざきにしろ!

次回、「雲の怪人、セキランジン」にご期待ください!

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