準備
更新がおくれて申し訳ない><
翌朝、南を中心とした左右に大きな窓から朝日が差し込んできた。ここはパトリシアの私室。部屋の中央には天蓋つきのベッド。
日が程よく差し込むように窓の少し前にテーブルと椅子が配置され、読書やお茶を楽しむにはもってこいだ。(ここはパトリシアのちょっとしたお気に入りだ)窓の先はテラスになっており気分転換をしたいときはここで過ごす。
「うーん」
ひとつ大きな伸びをし、息を一気に吐き出す。
「うん、いい朝ね。旅立ちにはもってこいの日だわ」
身支度はもうすでに昨夜のうちに済ませてある。後はジェイドたちの説得と見張りの配置だけだ。
場所は移ってここは大食堂。席は窓辺にジェイド隣にクレと座りジェイドの前にアベルが座る。そして全員を見渡せるところにパトリシアは座った。食事前のお祈りを済ませ各自が食事をはじめる。
全員が食べ終わったころおもむろにパトリシアが相談(ほぼ決定事項だが)をしてきた。
「ねぇ、私旅に出ようと思っているのだけれど…」
[[別にかまいませんよ]わ]
事情を知っているアベルとクレは即答してきた。が、しかしジェイドはあまり気が乗らないらしく顔をしかめた。
「旅に出ることに反対はしません。戦闘に関しての腕前も申し分はありませんが…」
「それがどうしたというの。何が問題だというの」
「それは生きる力です。たとえば、そうですねぇ…調理ってしたことがありますか」
「ええ、基本だけ覚えたわ」
「そうですか。まぁ、それなら大丈夫でしょう。では、身体はどうします。何日も風呂が入れない確率が非常に高いですよ」
「それなら問題はないわ。クレがいるもの」
「あまり人に頼りすぎるのもどうかと思いますが…まぁいいでしょう」
ようやくジェイドは納得したらしく旅に出ることに同意してくれた。パトリシアは満足そうに微笑み全員の顔を一瞥した。
「準備は今日一日でしなさい。今晩にはたびにでるわよ」
[[[承知]]]
そして、宮殿内は慌しく動き出した。
平日はあまり書いていられないので3週間周期で更新していきたいと思っています。パトリシア達の応援よろしくお願いします。