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忘れられし宮殿のとある出来事  作者: 槇村志郎
序章 始まりは強引に
4/6

決意

あらすじを少し変更しました。

飽きず読んで頂き感謝しています。あとアクセス数が200件を越えました!!ただユニークは90件ちょい止まり(?)です。しかし作者の小説を評価した人は一人だけでした。もっと感想や評価などをしていただけると嬉しいです。では小説をお楽しみください!!

「そう、ありがとう」


パトリシアはアベルへ「下がっていいわ」と言って目の前にいる青年ジェイドを見つめた。

真実を知ったパトリシアはこの先、どうするかを考えねばならなかった。アスダム家の当主として・・・。

そんなときに唐突にジェイドの声が聞こえてきた。


「そういえば、パトリシアお嬢様にひとつ質問があるのですが・・・」


突然過ぎてパトリシアは驚いたが動揺せずに許可を出した。


「いいわ。言ってご覧なさい」


「承知。この宮殿にはパトリシアお嬢様とあの執事しかいないのですか?」


「ふむ、なるほど。最もな質問だわ。よろしい、答えましょう」


パトリシアはひとつ咳払いをし、答えた。


「この宮殿には私とアベルと人間のメイドであるクレール・セルヴァント通称クレと新しく来たあなたを含め四人で全てよ。クレ、こっちに来てちょうだい」


そして、パトリシアはクレを呼んだ。パトリシア達が入ってきた庭園の入り口からメイド姿の人物が現れた。


「お呼びでしょうか、パトリシアお嬢様」


「新しく入ったジェイドよ。私の遠い親戚みたいだから丁重に扱ってちょうだい。あと、彼を部屋へ案内してちょうだい」


「承知。では、ジェイド様こちらへ」


ジェイドは言われるがままにメイドについていった。




部屋へ案内される道中ジェイドは宮殿の中を観察していた。

天井は高く、両脇にある柱があり、それを繋ぐようにアーチ状になっており、天井を支えている。さらに、床には絨毯が敷かれていた。

あと、部屋のほとんどが使われていないようだ。しかし、このメイドが定期的に掃除しているらしくどの部屋もホコリは溜まっていない。

そしてひとつの部屋に案内された。


「ここがジェイド様のお部屋になります。何かおありならば申し付けください。では、ごゆっくりお休みなさいませ」


そう言ってクレは部屋から出って行った。




ジェイドが部屋へ案内されていたときパトリシアはまだ庭園にいた。


「はぁ、これからどうしょうかしら」


パトリシアは迷っていた。当主として親戚達がどこにいるのか知っておきたかった。だがここは忘れられし宮殿あまりにも人が来なさすぎる。

旅に出て探すでもいいのだが宮殿を空けておくことは出来ない。


「うーん、どうすれば親戚を把握することができるかしら?」


幾ら考えてもいい案は出てこない。そしてパトリシアはあることを思い出した。


「そうだわ、たしかアベルは魔法が使えたはず。それを使って身代わりをたて、宮殿に配置しましょう。それならば旅に出ることができるわ!!」


そして、パトリシアはアベルを呼んだ。そう、身代わりと今後について話すために…。

こうして、親戚を探す旅に出ることにしたのだった。


ーその夜、パトリシアは変な夢を見た—


小さい自分が父親の後ろから顔を出して自分より少し年上の青年を見つめているという夢であった・・・。



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