表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

パオーン

作者: 高野敢太

ある塾の授業中に・・・・・・。

 中学生の長谷川君はいつもジャージをはいている。

 スポーツ少年でもないし、おしゃれ少年でもない。

 と言えば、彼のジャージのはきこなしぶりは想像できるだろう。


 ある日の授業中、長谷川君が急に立ち上がり、

「イテテテテェ」と言いながら、ジャージをはいた下半身をよじり始めた。

 見ていても全然萌えない。むしろ萎える。


「どうしたんだ?いきなり」

「先生、何かいる。ジャージの中に何か虫がいる」

「虫?」

「うん。太もものとこ、噛んでる。イテテテ」

「捕ればいいだろう」

「嫌だよ。僕、虫が嫌いなんだよ。触れないよ」

「じゃ、どうするんだよ。このまま噛まれ続けるか?」

「先生捕ってよ」


 なんで、俺がお前の下半身の虫を捕らなきゃならないんだよ。

 あ、そうだ。この機会にいつもしたいと思っていたことをしてみよう。


「わかった。捕ってやるよ」

 言うと同時に、彼のジャージのウエスト部分に手をかけ、思いっきり下にずらしてやった。


 パオーン!

 目の前に像さんの鼻が現れた。


 パンツにも手がかかっていたようだ。


 長谷川君は驚いた後怒り出すし、他の男子は笑うし、女子は悲鳴を上げるし、大変だった。


 結局、長谷川君にセクシーダンス?を躍らせていたのは一匹のアリだった。

 悪いアリだ。


 今でも長谷川君の前で

「ぞぉーさん、ぞぉーさん、おーはながぁ・・・・・・」

 と歌うと、彼は顔を真っ赤にして抗議する。


 因みに彼は相変わらずのジャージ少年だ。

 だが、俺のそばでは必ず腰に手を当てている。

 威張っているのではないが。


予想通りの展開、失礼しました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] う……。予想通りすぎです……(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ