〜記憶〜未来へ

あきら　めい　たかし　ゆかりは幼馴染みだ。

昔から4人は仲がよかった。

〜現在2025年〜

※真っ白い部屋で2つの机がある。

めいはたかし、ゆかりに呼び出された。

昔撮ったUSBメモリーを見てほしいとのことだった。

※隣同士に机がある。

たかし、ゆかりはパソコンを開きUSBを見始めた、するとたかしはやっぱりな…と言う。

めい　えっどうしたの…?

ゆかりがめいにパソコンを渡す。

そこには昔、修学旅行の時にたかしが撮ったものだった。

それと机に座っているめいが寝ていて隣にあきらがいる写真が残っていた。

めい　これがどうかしたの…??

たかしはめいに話し始める。

1990年代〜過去〜

中学3年の春ー…

あきらと友達のてつやは3年3組。

めい、ゆかり、たかしは3年1組だった。

〜修学旅行〜

夜は畳の大部屋に数人で泊まることになっている。

真ん中には大きな机があり皆で一人の生徒の

話で盛り上がっている。

ゆかり　そういえばヨシヒコ君って3組にいた　　

　　　　よねー…?

ゆい　　亡くなったんぢゃなかったっけー?

ゆき　　うん、自殺したみたい…

めい　　ヨシヒコ君ってなんか謎だったよね

　　　　ー?

ゆかり　うん、なんかぶっちゃけあんまり好き　　　　　

　　　　ぢゃなかったな〜

　　　　なんか怖いかんじしたー…

たかし　俺もそんな仲は良くなかったしなー…

　　　　あれ?お前1年の時クラス一緒ぢゃなか

　　　　ったけ? ※ナオトに話しかける。

　　　　※壁際に男2人ナオト、ケンタが座っ

　　　　　ている。

ナオト　えっ(驚)あぁ〜俺も少し話したこと

　　　　あるけど嫌いとかではなかったよ(焦)

ケンタ　…?

めい　　なんか急にトイレ行きたくなっちゃっ

　　　　た（汗)

　　　　怖いから、ゆかり付いてきてくれない?

ゆかり　いいよー!

めいとゆかりは一緒に腕を組みながら廊下を出てトイレへと向う。※廊下は薄暗い

トイレへ向かう途中、突然めいは誰かに腕をグッと掴まれた。

めい　キャーっ(驚)

腕を組んでいたはずのゆかりはいなくなっていた。辺りは真っ暗だった。

めい　　ゆかりー!?　※叫ぶ

すると暗闇の中から白っぽい人影が現れる。

めい　　ゆかり!?

人影が振り向く。だが顔は黒く全くゆかりではなかった。

めいは怖すぎて目を瞑って叫ぶ。

めい　　キャーっ(怖)　

目を開けるとまた廊下に戻っていた。

先の方からゆかりの呼ぶ声がする。

ゆかり　めいー!?　

めい　　ゆかりー!!?　

ゆかりはめいに駆けつける。

ゆかり　どおしたの!?めい!?

めい　　急に誰かに掴まれて…!?

めいはゆかりに起こった事を話す。

ゆかり　何それ!?　あたしぢゃないって怖すぎ

　　　　るよー!?　　　　　　

　　　　あたしずっと側にいたけど急にめいが　　　　　　　

　　　　居なくなっちゃって…(焦)

前から担任の先生が歩いてくる。

足音…

めい　　ヤバイ!!部屋戻って皆に知らせないと!!

ゆかり　うわっ!　うん、戻ろう!!

※修学旅行のため10時には寝ていなければならなかった。この時12時近くを回っていた。

2人は部屋に戻る。

戸を開けると布団で皆寝ている。

※畳の上に布団が敷かれていて10人くらいが寝ている。

めい　　良かったー!

ゆかり　ちゃんと皆寝てるじゃん(笑)

たかし　なんか足音聞こえてきたから担任かも　

　　　　って思って皆で速攻で布団入った!(焦)

ゆかり　ナイス!

めい　　さすが(笑)

担任が戸を開ける。

担任　　皆ちゃんと寝てるな…

担任が戸を閉め帰っていく。

たかし　ふぅ〜…あぶねー…

皆眠りにつく。

次の日…

担任から緊急の連絡が入り早朝に宿の一室に

集合するよう呼び出された。

他の宿の方で事故があったとのこと。

※めいは何故かイヤな予感がした。

担任から説明があった。

※旅館は一緒だが何件が棟に分かれていた。

3年3組が泊まっていた。

そこはあきらの泊まっていた部屋だった。

火事が起きたのだった。

原因は分からなかった。

そしてあきらだけが亡くなってしまったのだ。

※めいのイヤな予感は的中してしまった。

友達のてつやはケガは負ったものの命に別状はなかった。

めいの話ー…

幼馴染みのめいとあきらは仲がよかった。

お互い好き同士だった。

あきらはめいにいつも好きな事を打ち明けていた。しかしめいは照れ隠しから好きということは伝えられていなかった。

〜小学生〜

あきら　俺はめいのこと好きだからな

　　　　めいも俺のこと好きだろ?(笑)

めい　　いやいや、好きなわけないからー

　　　　友達としての好きねー!(照)

あきら　またまたーっ!照れちゃってー!(笑)

あきらはめいをからかう。

めい　　やめてよーっ!

あきら　(笑)(笑)

隣にはゆかりとたかしがいる。

ゆかり　また言ってるよー

たかし　(笑)

あきら　わかった!もお言わねーからとりあえず　　　

　　　　お菓子でも一緒に買いに行こうぜ?

めい　　いや、いいー行かなーい。※強がる

あきら　行くぞ!

めい　　行かないー!　待ってるー!

ゆかり　ぢゃあたしがあきらと買い物行って来

　　　　るー!　行こー!あきらー!

あきら　あぁうんー…

たかし　…

あきらとゆかりは一緒に買い物に行く。

ゆかりはあきらのことが好きだった。

たかしはゆかりが好きだった。

そおなんだろうと昔からお互いが知ってはいた。

ゆかりに少し嫉妬した時もあったし苛立つこともあった。だけどゆかりを嫌いになることはなかった。

あきら　♡←ゆかり

♡⇅♡　　　♡↑

　めい　　　たかし

中学2年の春ー…

ついにあきらに告白しようと決めたのだった。

あきらは中学生に上がるまでの間、

あきら　いつになったら告白してくれんのかな　　

　　　　ー?(笑)

冗談半分、本気で何度か言ってくることがあった。

この頃、ゆかりはあきらのことは友達でしかない存在になっていた。

めいは紙に手紙を書いて階段上の廊下で告白の練習をしようとした。

壁に手紙を手で押さえながら

めい　もお知ってるとは思うけどずっとあきら

　　　の事、好きだった。今更過ぎるけど…

　　　やっと伝えれた。遅くなってごめん。

そこに女の先輩4人が現れる。

先輩A　告白の練習してるんだけどー(笑)

先輩B　あきらに告白するんだー(笑)

先輩C　ウケるーっ!

先輩D　あきらに言わないとー!キャキャッ(笑)

練習姿を先輩達に見られ赤面し、馬鹿にされたことよりも恥ずかしさの方が強く急いで逃げるように去ってしまった。

また、あきらには告白できなかった。

※落ち込むめい。

そこに噂を聞いたあきらがもうスピードでやってくる。

あきら　なんだよっ!　やっと告ってくれるはず

　　　　だったのによー!　くそーっ!(悔)

　　　　邪魔しやがってー!

※あきらは全く告白してくることなんて知らなかった。

先輩の噂で駆けつけた。

〜中学3年修学旅行〜

めいは中2の頃を思い出し告白出来なかった事を後悔する。

めい　あきらーー!(泣)

その場で泣き崩れる。

ゆかり、たかしも泣き崩れる。。

〜2025年　現在〜

たかしが話続けている。

それで最近、ナオトに会って聞いたんだけど

あの修学旅行の時、ヨシヒコの話したぢゃん?

で、ナオト何か反応よそよそしかっただろ?

ナオトって霊感あるみたいで…

その時、あいつの隣にいたんだって…。(怖)

だから話せなかったって…

動画を見せる…

ナオトの隣には薄暗いヨシヒコが座っていた。

めい　　ウソっ!?えっ!?

ゆかり　ほんとにいたんだ…

たかし　ありえないよな…

たかし　俺も話聞いた時、信じられなかったけ　

　　　　どこれ見て信じたわ…

たかし　それであの時の火事…あきらが亡くな

　　　　った時間がだいたい12時くらいだった　　　

　　　　んだ…

めい　　あの時、あたしがトイレ行った時も

　　　　たしかだいたい12時くらいだった…

　　　　※めいは怖い体験をした時を思い出す

　　　　あの時のあの人影はあきらだったのか

　　　　な…きっと会いにきてくれたんだよね

　　　　(泣)

たかし　そしてさこの写真…

　　　　※ 机に座ってめいが寝ている隣に　

　　　　　あきらがいる写真を見せる。

たかし　これ2人の写真撮ったんだと思ったん

　　　　だけどあきらかにおかしいんだよ…

　　　　とゆうかありえないんだ…

　　　　だってこれ修学旅行の後に撮った

　　　　写真だから…あきらが写ってるわけ

　　　　ないんだよ…

　　　　※写真に日付が書いてある

めい　　…!?ほんとだ…

　　　　あきら…(泣)　ずっと側にいてくれた

　　　　んだね(涙)

たかし　ほんとお前ら当たり前のようにいつも

　　　　一緒にいたしな…(涙)

ゆかり　あきらはいつもめいのこと見守って

　　　　くれてたんだね(涙)

めい　　たかし今日はありがとね…(涙)

　　　　いろんな事、気付かされた。

　　　　あきらがいなくなったあの日から

　　　　ほんと毎日つらい日々ばっかだったけ　

　　　　ど頑張らなきゃね…!前向かないと…!

たかし　めいならきっと大丈夫だよ!

ゆかり　うちらもいるしね!

　　　　3人、いや4人はいつも一緒だよ!

　　　　きっとあきらもここにいるよ(泣)(笑)

めい　　うん!ありがと!

　　　　あんなにあきらはいつも気持ち伝えて

　　　　くれてたのに…

　　　　素直になれなくてごめんね…。

　　　　だいぶ遅くなっちゃったけど

　　　　あきら、大好きだよ…、、

〜中学3年修学旅行〜

あきらの話ー…

あきら　めいー!?どこいるんだよー??

※学校の廊下でめいを探している

てつや　あきら…

あきら　てつや、めいのやつどこ行ったんだ!?

　　　　どこにも見当たらないんだよ!?

てつや　めいはここにはいないよ…

あきら　??… 何言ってんだよ!?(笑)

　　　　ここ学校だぞ!?

　　　　いるに決まってるだろ?(笑)

　　　　めいー!!!　※めいっぱい叫ぶ

てつや　あきら…いないんだよ…!

あきら　だからさっきから何言ってんだよ!

　　　　めいー!!　※諦めずに叫ぶ

てつや　もおよせよ!　※あきらの手を掴む

あきら　離せよ!　　　※てつやの手を払う

てつや　もおお前はめいには

　　　　会えないんだよ!!(泣)

あきら　!?…何言ってんだよ…!?どおゆうことだ　

　　　　よ!??

てつや　…(泣)

あきら　何とか言えよ!!　※てつやの服を掴む

てつや　あきら…お前はもお死んだんだ…(泣)

あきら　!???…　てつやお前何言ってんだ…?

　　　　こおやって普通に生きてるだろ!?

　　　　てつやと話てるし…

てつや　ぢゃ何でここにいる奴らは何も話さな

　　　　いんだよ?　こんなに叫んでるのに

　　　　何も反応しないだろ?コイツら…?

　　　　※廊下には沢山の生徒がいる

あきら　…!??　てつや…どおいうことだ?

てつや　俺ら修学旅行に来てただろ…?

　　　　そこで部屋が火事になったんだ…

　　　　それで…あきらだけが死んだんだ…

あきら　!??　てつやお前は!?

てつや　何かよくわかんないけど俺はギリギリ

　　　　生きてるらしい…　今、生死を彷徨っ

　　　　てるとこみたいだ…

あきら　何だよそれ…全然信じられねぇよ…

てつや　俺もよく分かんないけどもおすぐ

　　　　目覚めるとこみたいだ…だからここは

　　　　まぁ天国みたいな間のとこなのかな…?

　　　　俺だけ少し透けてるだろ?

　　　　そしてほら…?　スカッ…

　　　　※生徒に触れようとするが触れない

あきら　!?　スカッ…

　　　　※あきらも生徒に触れようとするが

　　　　触れない。あきらは理解し始める。

　　　　まぢか…俺…死んだのか…

　　　　もおめいには会えないのかよ…(涙)

　　　　※あきらは泣き崩れる

てつや　あきら…(泣)　ごめんな…俺だけ…(涙)

あきら　てつやは無事で良かったよ…後は皆

　　　　無事なんだろ?

てつや　うん…(泣)

あきら　良かった…。てつや…頼みがある…

てつや　うん…何?

あきら　めいの事、見守っててくれないか?

　　　　あいつがちゃんと卒業するまで。

　　　　たまにでもいいから話てやってくれ。

てつや　うん、もちろん…。見守ってるよ…

　　　　あきらの話するよ…(涙)

あきら　ありがとう…。めいのこと頼むよ…。　

てつや　あきら、俺もお

　　　　行かなきゃみたいだ…(泣)

　　　　※姿が消えかかっている。

あきら　そおか…てつやありがとな!

　　　　今まで楽しかったよ!元気でな!(涙)

てつや　あぁ…俺もあきらと友達になれて

　　　　良かったよ!(涙)

　　　　楽しかった!またな!(涙)

　　　　※てつやは消える

〜病室〜

※てつやは目覚める

看護師　先生!てつや君が目覚めました!

　　　　※先生を呼びに行く

てつや　…あきら…(泣)

てつやは無事に回復し中学を卒業した。

そしてあきらとの約束を果たし落ち込むめいを

励ましほぼ毎日のようにめいに話かけていた。

20年後ー……

てつやは今でもめいとLINEのやり取りをしていた。いつでもあきらの話をできるように…。

あの時、あきらからもお一つお願いされたことがあった…

あきら　今あったことはすぐにはめいには

　　　　話さないでほしい…

　　　　今言ったら混乱するしもっと悲しむと

　　　　思うから…いつか笑い話くらいにでも

　　　　なるよおになった時、話てもらえたら

　　　　なと思う…そしていつでもめいの事は

　　　　想ってるって…(照)

てつや　分かったよ…(涙)必ずいつか伝える!!

　　　　心配すんな!

　　　　お前はゆっくり休んでてくれ…

あきら　ありがとう…てつやと話せてよかった

現代〜2025年〜

※めいのLINEが鳴る。てつやからのLINEだった。

※今日、てつやはあきらとの最後の約束を果たそうと思っていた。

あきら　てつや、約束守ってくれて

　　　　ありがとうー…。

　　　　めい、大好きだよ…、、

エンディング〜…

あなたは大切な人に素直な想いを伝えれていますか?

当たり前の日常が突然なくなってしまうー…

人間はいつどおなるか分からない生き物だ。

日々を大切に後悔のない人生を…。