4話:剣豪、遭遇
俺の名前は天馬海斗。闇医者で治療中の武闘派極道だ。
闇医者での治療が終わると、俺はとある兄貴に呼び出されていた。その兄貴は・・・飛龍の兄貴だ。
飛龍 紅一郎。裏社会で名を轟かす超剣豪だ。神速の突きを放つその姿からついた異名は「神速の飛龍」。
そんな飛龍の兄貴だが、この抗争に一つの目標を立てている。それが、怨敵、水無瀬組の剣豪、日向 賢仁の撃破だ。日向 賢仁、こいつも裏社会じゃ名を知らない者はいないとまで言われる二刀流の剣豪だ。
その日向の捜索、それが俺を呼び出した理由だという。
「日向の兄貴!お待たせいたしました!!」
「何をしていたのだ海斗。遅すぎるぞ。」
「すいませんでした!闇医者で治療しておりました。」
「少しの時間も無駄にしてはならん。さっさと向かうぞ。」
「はい!既に場所は把握しております!」
「ならば後は奴を見つけ出すのみ。海斗、気合いを入れて探すぞ。」
「はい!」
そうして俺たちは神楽地区へと向かい、とある場所へ到着した。その場所というのは・・・普通の散髪屋。
情報屋からの情報によると、日向はこの散髪屋に恩義があるらしい。恩義を返す、それが任侠者の性だ。日向は必ずここに現れる。あとは根気強く待つだけだ。
そうして待ち始めて6日か経った頃、ついにその時が訪れる。それは6日目の昼を過ぎた時だった。なんと普通に日向が歩いてきやがったんだ。
「兄貴!日向です!」
「むぅ!?でかしたぞ!海斗!だが、すぐに向かえば気配で感づかれる。出てきたところを狙うぞ。」
「はい!承知いたしました!」
ついに日向の野郎が出てきやがった。
「海斗、出るぞ。」
「はい、お気をつけて・・・!」
「当たり前だ。俺が負けるなどということはない。」
日向が路地に入ったところで俺たちは姿を現す。
「日向 賢仁だな?貴様には俺の刀の錆になってもらう。」
「なに?てめぇは飛龍か!てめぇこそ俺の二刀流で切り捨ててやる。」
そして二人の剣豪がその刀を抜く。そしてここから、この二人による死闘が始まっちまうんだ・・・
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