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【漫才】結婚式の余興

作者: キバヤシ

全「どうもー!よろしくお願いします!」


ボケ1「いやー、実は二人に相談にのってほしくてさ」

ツッコミ「おっ?どうしたの?」

ボケ1「今度元カノの結婚式に呼ばれたんだけど、余興で一曲歌ってくれって言うんだよね」

ツッコミ「いや、そもそもが出席する?(客席に向かって)普通しませんよね?(ボケ1にむかって)もしかして、未練でもあるの?」

ボケ1「そんなんじゃないよ」

ボケ1、ポケットに手をつっこみながら前に少し歩き出し、空を見上げて

ボケ1「あいつとは別れてからけっこう経つしね。ただ、」

ボケ1、こっちを振り返る

ボケ1「一度は愛した女だからさ」

ボケ2、思わず本音が漏れた感じで、

ボケ2「カッコいい…」

ツッコミ「いや、全然カッコよくねえよ!騙されるな!」


ボケ1、戻ってきながら

ボケ1「いやそれでさ、2曲候補があるんだけど、どっちを歌ったらいいか迷っててさ。」

ツッコミ「うん、まあ、とりあえず教えてよ。1つ目は?」

ボケ1「これは最近聞いて、すごく良いなと思ったんだけど。ヒゲダンの、プリテンダーって曲」

ツッコミ「いや、だめじゃねえか!それ元カノの結婚式で元カレが歌ったらだめな曲ランキング第一位のやつだよ!」

ボケ1「そうなの?そんな歌だっけ?」

ツッコミ「好きな歌なら歌詞くらい理解しとけよ!」

ボケ1「だって…Official、髭、男dismだよ?」

ツッコミ「何でわざわざゆっくり正式名称で言い直したの?…まあいいや、候補のもう一曲は?」

ボケ1「これはけっこう昔の歌なんだけど、」

ツッコミ「うん」

ボケ1「DEENの、このまま君だけを奪い去りたい」

ツッコミ「いや、そっちのほうがダメだよ!もうタイトルの時点でダメじゃん!気づけよ!」


ボケ1「(不満げに)そんなに言うなら、そっちも何か候補出してよ」

ツッコミ「うーん…あ、定番だけど、テントウ虫のサンバとかどう?」

ボケ1・ボケ2「ふっる!」

ツッコミ「まあまあ、確かに古いんだけどさ、ほら、♪あなたと私が~のところを新郎新婦の名前に変えたりさ、あと♪口づけせよとはやしたて、って二人がチューするまで繰り返すのとか、今だと逆に新鮮で盛り上がると思うんだよね」

ボケ1「よし、じゃあやってみよう!」

ツッコミ「えっ?」

ボケ1「この場でやってみて盛り上がったら、俺元カノの結婚式で歌うわ」

ツッコミ「えっ?えっ?」

ボケ1、手拍子しながら

ボケ1「はい、♪口づけせよとはやしたて!」

戸惑うツッコミ

ボケ1「♪口づけせよとはやしたて!♪口づけせよとはやしたて!」

3回目くらいで、ボケ2、目をつぶり、ツッコミに向かって唇を突き出しキス待ちの体制

ツッコミ、ボケ2を指差し、この二人でするの?っていうジェスチャー

ボケ1、止まらず♪口づけせよとはやしたて、と言い続ける

ツッコミ、ボケ2に近づく

ツッコミ、許しを請う様にボケ1の方を振り返る

ボケ1「♪口づけ、口づけ、さっさと口づけ!」

ツッコミ「歌変ってんじゃん!」

ボケ1、止まらず♪口づけせよとはやしたて、とあおる


ツッコミ、意を決してボケ2の肩に手をかける

ツッコミ、もう一度ボケ1を振り返るが、ボケ1はあおりをやめず、アゴで行けと指示を出す

ツッコミ、ボケ2にキスしようとするが直前で、

ツッコミ「やっぱりムリー!」

ボケ2を突き飛ばす

ツッコミ、ボケ1の方を見て手を合わせ、

ツッコミ「ごめん、いくら盛り上げの為とはいえ、やっぱりこいつとキッスするのは無理!許して!」

ボケ1「しょうがないなあ。じゃあ結婚式はとっておきのあの歌にするか」

ツッコミ「あの歌って?」

ボケ1「長渕剛の、乾杯」

ツッコミ「いや、最初からそれにしろよ。いい加減にしろ!」

全「ありがとうございました!」




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