「令和32年」
暗い、、、、、彼女の手が、俺の頭を撫でてくれている。
彼女の肉付きの良い太ももに頭を載せたまま、俺は、それを撫でた。
涙・・・・
「時間は?」
「あと・・・・・、ちょっと待ってね、あと15分くらいかな」
「・・・・・久しぶりに、夢を見た。」
「そう、よかった。リラックスしてくれたんだ。」
「タバコいい?」
「いいよ」
俺は、タバコに火をつけ、彼女にも勧めた。
酷く頭が鈍い、躁の交感神経優位から一時的に脱したからだろうか、自分の陰部を感じる、勃起はしていない。
まぁ、仕方ない。
家に帰ったら、オナニーが再び出来るように特訓しよう。
方法論なら、色々ある、試していけばいい。
「太っちゃったでしょ」
「・・・・、ああ」
「・・・・」
「また、指名してくれる?」
「はははっ、前みたいに毎日通うなんてのはもう無理だけどね」
「うん、無理はしないでね」
「ありがとう」
「いっぱい、褒めてくれて嬉しかった」
「なつみさんは、可愛いよ」
ふふふっ
彼女は微笑んだ。
外に出ると、冬の青空が広がっていた。
「KTIか・・・」
実際に存在する企業が、夢に出てきた。
何か、現実と符合するものが多いような気がする。
バイクの鍵をポケットから取り出すと、バイクのエンジンをかけた、KTI?バイクのエンジンって、ガソリンを使った内燃機関だよな。
昨今、CO2等の問題が世界的にうるさい。
こうした、バイクもその内、電動式になっていくのだろうか?
その電力を現状発電してるのが、石油を使った発電機なのは笑える話だ。
まぁいい、
俺は、バイクを家へと向けた。ボケーとした頭と、焦点の定まらない視線で、バイクを運転する。
PCを立ち上げた俺は、取り合えず、気になった事を、思い出しつつ書きだす。
そして、検索、そして、また、書くと言う行為を夜遅くまで続けた。
何かがおかしい。
あの夢は何を・・・・・
俺が認識している、この現実とは、本当に僕の頭にある構造のようなものなのか・・・。
僕?
何か、酷く混乱している。
ドリンク剤とタバコで一服する。
気を落ち着ける為に、何か、アニメでも見ようか?
PCで、アニメを検索する、
!!!!!!
なんだ、これ?
こんなアニメ知らない、というか、知らないアニメばかりだ。
なんだこれ、
なんなんだ?
俺は、部屋を見渡す。違和感がある。
本、漫画、PC、押し入れ、服、窓、本棚、ぐるりと見渡す、見渡し、記憶との整合性を取ろうとする、違う、これは違う。
記憶にあるのに、記憶通りではない。
こうあるべきなのに、そうではない。
少なくとも僕はフィギアなど飾ったことはない。
漫画の題名が少し違っていたり、面白い、笑える。
私は久しぶりにヒステリックに笑った、いや、発作的病的に、
長く長く笑った。
ここは、何かが違っている、
その原因はなんだ?
ピンサロで昼寝をしたこと以外には考えつかない。
では、あの夢は・・・・・・・・・・・・・・・・なんなんだ?