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時間厳守  作者: 夢即空
3/4

教訓1 秘密基地は見つけにくいところへ

遅れた遅れた、すまんすまん。

A:まった?

B:いや全然

A:よかったぁ、ギャルゲーで手が離せなくてさぁ


てな感じで遅れました。

してたゲームは分かる人にはわかる「約束」です。

適当に進めてたら崩壊ルートに進んじまった。

はい、で、今いるのがでっかいビルの上です。


・・・・・?


・・・・・・・・・?


・・・・・・・・・・・・??


上?


上ってことは・・・・・・


オレは試しに下を見た。


すると・・・・・・


虚無の空間の先に地面があった。


でオレはそれをほとんど真下を見ているのだが。


え?


時間が・・・・・・長い・・・・・・冬だからかな・・・・・・耳にはゴウゴウと風がオレの周りを切る音を捉えている。

その風はオレが作り出しているわけだが。


「しっかり踏ん張れよ」


横から声が聞こえた。

霞の声だ。 霞の髪が逆立っている。もともとそんなに長くない髪なのだが今はこれでもかというぐらいに伸びて逆立っている。


状況は・・・・・・分かった。 

落ちているんだ。

今、何もない空間をDIVEしているのだ。


一日で二回地面に落ちるとはな。


そして地面が迫ってきた。


あぁ終わったな。 短い青春だった。

下駄箱に手紙入れられてなかったな。

入れられてたら一生悔やむんだろうな。 行きたかったよMyハニーみたいに。

でもまぁ思い残すことはそんなにないからいいか。

親父の顔みたことないしなぁ。 母さんとは別れたくない気持ちもあったがもうどうにもならない。


足が変な音を立てている。 その瞬間、オレの意識はとんだ。

一日に二回も・・・・・・


なんでこんなことに


こういうときにお決まりの回想シーン突入だぜ


※回想始まり※


で、霞に「違う場所に移動しよう」という提案に乗り病院から出たわけだが、そこは以外にも都内の病院だった。

しかし、オレの知らない場所のためここがどこかは分からなかった。


ちなみに出る前に病院の売店でボテチのサワークリームオニオン味を買っていった。 マイナーだ


「どこ行くんですか?」


「子供が泣いて・・・・・・泣く・・・・・・秘密基地だ」


泣くだけかよ、だめじゃねぇか。

ん!?まてオレは今からそんな危険なところへ行こうとしているのか!!


「どこにあるんですか?」


「来てみれば分かる」


うわ〜、死亡フラグ的なもの立っただろ今。


「あの、やっぱり行きたくないんですが・・・・・・」


おずおずと、までは行かないが少し引き気味に聞いてみた。


すると、返ってきた答えは意外にも


「そうか、ならば課長に連絡を入れなければな」


霞は携帯を取り出し電話をかけた


「課長、課長、課長!!」


(どうしたんだろう)


「またビーズ遊びですか?」


(かちょ〜〜〜〜〜!あんたなにやってんだぁ)


「あぁ、競馬遊びですか」


(遊び!?というかやっぱりなにやってんだぁ)


「対象が求人を断ったんですが」


すると、霞はおもむろに耳を離し受話音量を最大にした

課長とやらの声を聞くことができるようになった。


受話部(そういう呼び方でいいのかな?)から声が聞こえてくる。

中年より少し歳のいった男の声が聞こえてくる。

たとえるならダイ○ードの大○課長の声だ。 あ、どっちも課長だ。 てか分かる人なんていねぇよ


「じゃあ梅宮君のためにとっておいたボーナスどうしよう」


「あぁ、あの三百万ですか」


「三百万!!!!!!????」


今のはオレの叫び声だ


「今の声は梅宮君かな?」


霞はオレの叫びに驚くこともなく


「えぇ、そうです」


といったので、オレは課長に問うた


「そんな金どっから出るんですか?」


「禁則事項だ」


「徳川の埋蔵金見つかってないしな」


病院の中で説明を受けた俺の・・・・・・

オレの頭の中では話がつながった。つながらない人も読んでたら後々わかるだろ。


「三百万かぁ」


「まじめに悩んでるね」


「行きます!」


「決定はやいねぇ」


「それが美点」


「美点かな?」


「金は嘘を通りこした人々の手段だからね」


「分かりそうで分からない」


「行きましょう!さぁはやく!」


「切り替えはやいな」


で、行くことになったのだが・・・・・・

※回想シーン終わり※



今度は夢をみなかった。


ただ足に激痛が走っている。


「お?起きたみたいだね」


これは・・・霞の声ではない。 女の人の声だ。

一体ここはどこだ?

目を開けて周りを見渡す。


見るときれいに並んだ机がいくつかありその上には紙の束が積み重ねられて置かれている。

しかし、その一つに見たこともないような機械があった。

携帯端末のようだが用途が分からない。


状況把握をしている最中に声がわって入った。


「あぁ、起きたのか」


霞の声だ


「一日に二回も気絶するなんてそうあることじゃないぞ。 あの高さなら耐えれるはずだろう」


よくもいけしゃあしゃあと言ってくれる。

俺は口を開いた。


「耐えれる耐えれないの問題じゃなくてあの高さから下を見たら誰だって意識失うとおもうんですが?」


「私は失わなかった」


「慣れてるからじゃないの?」


今の声は俺ではない、さっき『お?起きたみたいだね』といった人だ。


「あなたは?」


「聞くまでもないんじゃないの?」


「いや一応形式として」


はい、といことでこの人が課長です。


「で、課長さん」


「課長は名前じゃないからね、時乃っていう名前があるよちゃんと」


「じゃぁ時乃課長さん」


「時乃課長さん、ってまた名前みたいに言うね。 文章じゃニュアンスがわかんないから別にいいけど」


余計なことを口走った課長さん。


「ま、そんなことはどうでもいいんですがここはどこですか?」


いやまぁ、課長さんがいるということから例の会社だということは分かるんだが場所が分からん。


「場所、と言われると困るんだけど会社名なら言えるよ」


「で、そのエスパースタイムは何をやるところなんですか?

というかネーミングセンスどうにかなりませんか?」


「後者が余計だね、社長ができるだけカッコイイ名前をつけようと四苦八苦した挙句がこれらしい」


「どんな四苦八苦の仕方ですか・・・・・・」


「そんなことはどうでもいいんじゃないんですか?」


見かねてか霞が口を挟む。


「ここがどこかは正確には表せない、だがヒントをやるならば『秘密基地』だ」


う〜ん、まったく分からん、というかヒントになりえてない。


「どんだけ一休みしたって分かるわけないでしょうそんなヒントだけで」


「じゃぁ今はあきらめろ」


言い放ちやがった


「でもまぁ、ここについては少し説明しておこう」


霞は話し始めた

大丈夫です(なにが?

その日のうちに遊園地EDへ進みましたから。


秘密基地かぁ、いっつも見つけられてました。

でもねぇ友達がいってやったんですよ。

「秘密基地は心に中にあって誰にも見られないんだ」

うんうん、家に秘密基地があるやつなんですけどね

って引きこもりじゃねぇか(爆

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