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時間厳守  作者: 夢即空
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2話 求人情報は突然に

リアルでテストがありまして遅くなってしまいました。

誰も待ってないだろうけど・・・・・・

好奇心と勇気だけで霞という奴にラスボス並に危険なことをやってくるやつにプラットフォームに引きずり込まれた!!(冒険小説ではありません あしからず)




世界が・・・白い・・・・・・。

あぁ。そうかこれは夢だな。こんな世界あるはずないもんな


遠くに誰かが見える、二人?・・・・・・だな

顔は良く見えない、霧がかかっているみたいにまわりの白さになじんでいる。こんなときに自分の視力の悪さを呪いたくなる。


・・・・・・・・・いや、これは視力のせいではない、たとえモウケン族でもあの人の顔は見えないだろう。きっとそうなんだろう、自分には分かった気がした。


ん?一人がこちらに近づいてくる。


口を動かしている・・・・・・、だけども聞こえない。少しさびしそうな顔をしているが言葉は温かい・・・・・・気がした。


聞きたかった、「ここはどこで、あなたは誰なのか」と

でも、口を開いた瞬間、夢から起こされたのだ。


――――――――――――・・・


―――――――・・


――――・ 


目はすぐに開いた。そして、ガバッと起き上がった


「いっっっったあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!!?」


頭と背中が炎が出ているかのように熱い、死ぬ気でもないのに炎を出してしまっている・・・・・・ようだ。




しばらくたち(後で確かめると三十秒ほどだった)先ほど忘れていた自分の現状分析を始める。

確かに激痛がはしることはあるが耐えられないほどでもないし血が出ているわけではないので別にいいようとしよう。


しかし、ここはどこだ? 一見すると病院のようだ。枕は白く少し硬めで周りは独特の消毒の匂いがする。

だが、オレはここを知らない、窓を見ると外の風景をくっきりと切り取っている、よく磨かれているな。そこから見えるものは東京タワーが一番先に目に入った。

考えてもよく分からない。なにせ今は頭打っておかしくなってそうだからな。


ふと、横を見ると少し驚いた顔で和服姿のあの男がいた。

「やっとおきたか、コンクリートに頭打ったくらいで気絶するとは軟弱な奴だな。」


無茶言うな、というかあんた誰だよ


「なんだ私のことか?紹介が遅れたな。」


すると改まって笑顔で名刺を差し出した。


「私は霞 采鬼というものだ、以後お見知りおきを」


バカ丁寧な挨拶をしてから、深いお辞儀をする、どこで習ったものなんだろうか。

しかし、オレはそんなことの前にしたことがある。


今までの無茶苦茶な行動、オレを気絶させた怒り。

そのすべてをこめて、枕もとの棚においてあった水と花が入っている花瓶をふか〜いお辞儀をしている奴の背中の上に乗せてやった。


・・――――――――・・



花瓶には予想以上に水が入っていたらしく霞の和服はびしょぬれになったためスーツに着替えた。どこから出したか聞くのは禁句タブーなんだろうな。


「で、なんでオレはあなたに突き落とされたんですか?」


この質問になぜか霞は驚き


「課長から聞いていないのか?」


?、誰だ課長って?

オレは課長なんざ会ったこともないぞ。

いや、いつのまにかあってることもあるかな。


「時乃課長だ、連絡いってなかったか?」


身に覚えがない。

そんな気配を察したのか霞はおもむろに携帯電話を取り出すとどこかに電話をかけた。


「あ、神崎か、時乃課長につないでくれ」


(会社なんだな、いや分かってたけど。 何の会社だ?)


「課長?今、対象に会ってるんですが・・・」


(対象!?なんだその警察みたいな言い方は、いやどの会社でも人と会うときは『対象』というのかね)


「話ついてないんですか?すごい不思議そうに思われましたよ」


(どっちにしても和服姿のやつに声かけられたら俺は不思議に思うな)


「え?文章で通達した?」


そこで霞は電話から口を離し俺に聞いてきた。


「本当なのか?」

「なんのことですかぃ?」


即答だ、というかオレのほうが先にいってたんじゃないのか。


するとまた電話に口を近づけ


「いってないらしいんですが・・・・・・

え?番地が間違ってたぁ!?二と三間違えただとぉう!?」


(いるんだなぁこういう人、とってもかわいそうに思えてしまうよ)


「じゃあ、私から報告しときますわ、仕事の概要も

はい、はいわかりました。サワークリームオニオン味ですか?わかりました、なかったらうす塩で我慢してくださいね」


(ポテトチップスの話してる!?なんだこの人達!)


電話を切ると霞はこちらを向き


「ということだ」

「分かりません、十中八九わかりません」

「一と二わかってるなら十分だ」

「いやまったく」


この間0.5秒。相手が言うことが完全に読めていたのだ。


「で、本気でどういうことなんですか?」


「君に求人情報を持ってきた」


は?いや薄々感づいてはいたけどやっぱり唖然とする。


「オレ高校生ですが?」


「そういうと思った。

だがな、この会社ははっきり言うと日本の法律の適用外なんだ」


「どういうことですか?」


「どこの国にも属さずどこの組織にも入っていない。

それが・・・・・・」


ここで一回言葉を切り


「《エスパースタイム》だ」


わかんねぇよ


「略して《じくうたんけんたい》だ」


略してねぇし、意味わかんないしひらがなだし。子供か・・・・・・?


「時空って・・・・・・どういうことですかぃ?」


「私の仕事は時空とは直接の関係はない。

だが、時間の流れを正しくするために動いている」


「タイムパトロールにまかしときゃいいでしょ」


「それとはまた違うんだよなぁ。

この仕事は実際にあったことではない可能性もあるんだ」


?ますます意味がわからん、時間の流れ正しくするのに実際にあった出来事じゃないってどういうことだ?


「まぁ、ここではなんだから移動するか」

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