表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言霊遣いの受難の日々  作者: 春間夏
第二章 日常・夏休み・カオス
17/29

ことラジ〜第一回〜

8月6日、此処は飛行機の中。



誰も彼もが眠りに就く中、不穏な不安な平行世界が身を乗り出す…。



これが暫し最後の悪ふざけ。どうかお付き合いください。

一二三四五六(以下、四)

「おはよぉーございます!現在時間軸は8月6日、午後1時。皆さんは島から帰る飛行機で熟睡中!しかし此処ではそんな事実は問題外!別次元!平行世界!精神と○の部屋!あちらを本編と呼ぶならこちらは番外編!番外編とは、あらゆる事を気にしなくていいという事だ!誰も望んじゃいないのに、カオスな世界を無差別にお届けするぜ!『言霊遣いの受難のラジオ』略して『ことラジ』!!メインパーソナリティはこの俺!From1to6!一二三四五六だぁ!!」


湖立みなも(以下、み)

「…四五六、壱声が居ないと元気だね」


「そりゃ当然!漸く俺のターンだよ?冠番組だよ?テンション上がるわぁ!!」


透葉仄香(以下、仄)

「ことラジの何処にも、一二三くんの名前は入っていないけどね」


「気にしてはいけない!さぁさぁ始めますよ?現在までの主要キャラクター紹介と裏事情!全部暴露げろっちゃおうぜぇー!」


鶴野壱声(以下、壱)

「させると思うてか」


ぐきぃっ。


「くはっぷ!?俺の腕が戦慄迷宮!壱声、何故ここにぃぃい!?」


「俺が居なきゃ誰がお前を止めるんだ?」


「ち、ちくしょう…俺の、俺のハーレムがぁあああああ…」


「……本心は女性ゲストに囲まれたいだけだったんだね」


「ハーレムと呼ぶには何より好感度が足りないけどね」


「あと人望もな」


「誰も彼も容赦無いな!?そして壱声、そろそろ腕の拘束を解こうか!俺の腕、形状記憶合金製じゃないから!都合よく元に戻ったりしないから!」


「はいはい…じゃ、改めて。キャラ設定公開スペシャルって事だよな。まぁ、細かい設定とかは特に書いてないしな、本編だと」


「仕切るなよぉ!俺の仕事を取るなよぉ!」


「じゃあさっさと仕切れ。俺は何もフォローしないから」


「え、それはそれで不安なんだけど…まぁいいや。先ず最初は、不本意ながら主人公の壱声からだな」

鶴野壱声

(つるのいっせい)


身長:176cm

体重:67kg


言霊:決定力


「…という事で」


「薄いな!情報の質がとても軽いな!身長と体重くらいじゃん、新しい情報!」


「ダメ?ちゃっちゃと行きたいんだけど」


「…ほう」


「…痛い痛い痛い!止めて壱声!これラジオだから!状況描写とか一切無いから効果音の発生しない痛め付け方はダメだって!!分かった!もっと詳しい設定掘り出すから!」


名前の由来:鶴の一声


「どうよ?」


「名前見たら大体分かるよね、この情報。他に無かったのか?」


「作者に聞いてみたんだけどね。『近い内に考えとくわw』との事で」


「見切り発車しやがって…これだから思い付きしかない奴は」


「大丈夫、壱声。優しい事は私が補足する。あと、壱声に頭を撫でられるとすごく気持ちいい」


「可愛らしいフォローをありがとな、みなも。抱き締めて良いか?」


「…ちょっとだけなら」


「映らない場所で映せない事をする気か?プライベートビデオを持って来るからちょっと待て」


「へぇ〜。人間の腕ってここまで曲がるのか」


「曲がらねぇよ!?無理矢理曲げてんだよお前が!ボイルした蟹じゃねぇんだから関節もごうとすんなや!!」


「…しかし、何だ。自分の設定が殆ど存在しないってのは若干悲しいな」


「作者曰く、『最初期に考えたキャラは、設定を作り込んでないんだよ』だそうだ」


「ダメな子よね、単純に」


「面倒臭がりなんですよね、基本的に」


「何かを作るという事に向いてないよな、根本的に」


「なのにそれをやってるから無謀だよね、結果的に」


「…まぁ、後付けで考える必要も無かったんだろうな。感想0件だし」


「疑問を投げ掛ける人も居なかった、と」


「…まぁ、作者フルボッコはこの辺にしといて。次は誰の紹介します?」


「そうね…。意外な設定のある、みなもちゃんとかどうかしら」


「…私ですか?」


「ふむ、確かに。みなもは色々とビックリな誕生秘話を持ってますからね。じゃ、みなものプロフィール、カモン!」



湖立みなも

(こだちみなも)


身長:141cm


実は最初期ではただの美化委員…つまり、名前も無いモブキャラだったのだが、その後色々あってヒロイン昇格&ロリキャラを獲得。その後も壱声との距離をガンガン縮めるメインヒロイン。作中一番の出世頭と言える。

基本的には物静かな子の筈だったが、壱声の前だと結構喋っている。まぁ、テンション上がって口数が増えてると思えば萌えるだろ?って事で。



「こんな感じだなぁ」


「ガッツリ紹介してんなぁ…俺、正式に作者を訴えても良いか?」


「大丈夫だよ、壱声。設定の行数が全てじゃないから」


「…うん、みなも。表情に勝者の余裕がうっすらと出てるな」


「それにしても、確かに出世よね。初期設定のままだったら、一話の教室でのくだりしか登場機会が無かったかもしれないのに」


「まぁ…出世の理由は、ねぇ」


「?何か言い淀むような事なのか?」


「…作者が」


「……作者が?」


「……………………ちっちゃい子が好きだから」


「もしもし警察ですか」


「落ち着いてあげて!二次元限定だから!!」


「じゃあ、現実では興味は無いのね」


「…………………………………………」


「成る程…Hello,F○I?」


「○BIに失礼だから!思い止まってあげて!!人畜無害な断食系男子だから!!」


「…そういえば、私は別として、大体の子は壱声より年下よね」


「…私は年下に含まれてるんですか?」


「見た目なら間違いなく陽菜ちゃんと同い年よね」


「と言っても、実際に年下なのは陽菜と詩葉くらいだと思うんですが…みなもと京は同級生ですし」


「?詩葉ちゃんは…年下だったの?」


「あいあい、んじゃ、みなもの疑問に答える為に、次は詩葉ちゃんの設定を公開しますか」


掌上詩葉

(しょうじょううたは)


身長:157cm


言霊:強制力


年齢は15歳で、学校に通っていれば中学3年生という事になる。

最初はもっと壱声にデレる筈だったのだが、いつの間にやら立ち位置が辛辣爆弾ぶち込みキャラになってしまった。

まぁ、壱声に構って欲しくてやっている事なので、ボケにツッコまれるだけでも割と満足していたりする。

実は、本編中にすら書かれない所で、ひっそりと。陽菜に自分を『お姉ちゃん』と呼ぶ時は『お義姉ちゃん』と表現するように教育しているらしい。



「…との事で」


「いや待て。特に最後の一文がすげぇ引っ掛かるんだけど!?何してんのマジで!!」


「ホントっすよねー。これだからリア充は。もうボケ以外にもツッコんじゃえば良いじゃない。夜のM−1決勝で夜の夫婦漫才ヤっちゃえよこの畜生め♪」


「何でやねーん(笑)」


ミシ…ミシッギシッ…


「痛たただだだだ!?待て待て軋ませるなら俺の腕じゃなくてベッドにしとk…だわぁあゴメン勘弁折れるマジで折れるむしろ折れたんじゃね!?」


「ホントに余計な事しか言わないな、お前は…次はいよいよ去勢するからな?」


「えっ、壱声に引っこ抜かれるの?俺の黒ピ○ミン」


「これだから歩く有害指定は…さてと」


「真顔で腕まくりは止めて!ホント怖い!目がマジじゃん!!」


「台詞オンリーでも話が進まないのね…」


「四五六ですから…」


「壱声くんもちゃんと構ってあげるからね…じゃあ、あの二人は放っておいて、私たちで話を進めましょうか」


「そうですね。次は生徒会長の紹介です」



有言実行

(ありごとさねゆき)


身長:174cm

体重:63kg


言霊:実行力


蒼葉ヶ原高等学校の生徒会長にして、実行力の言霊遣い。

シャツのボタンを全く留めない、およそ生徒会長とは思えない制服の着崩し方をしているが、成績は学年トップクラス。最近では、一度ギャグパートに入れば言霊も無しに身体能力がチート化するようになりつつある。

着ているTシャツには、大抵適当な四文字の言葉が書かれている。

基本的に周りに従う事は無く、「自分が面白ければ良い」という価値観で行動する。が、それは結局「自分の周りで不幸は発生させない」という考えであり、家族、恋人、友人はおろか、目の前に居るなら赤の他人すら助けるという理念を持っている。



「…主人公ですか?」


「壱声くんより作られてるわよね、設定が」


「現状、間違いなく最強ですからね…」


「本編でも活躍するのは実行だしね」


「………ずーん」


「あぁっ!?壱声が!本編ではおよそ見れそうにない落ち込み方をしている!?」


「…どうせ、大した設定も存在しないような主人公なんて……」


有言実行(以下、実)

「…やれやれ、見てられなくなっちまったなぁ」


「あら、実行。どうしたの?」


「仕方ないから、壱声のフォローにな」


「…成る程。私では出来ない深いフォローをお願いします」


「ハードル上げたなぁ、おい…まぁ、そのつもりで来たんだけどね」


「…と、言うと?」


「うむ。ハッキリ言ってしまうと、現段階で言霊遣いとして最強なのは俺ではなく壱声だ」


「な、なんだってー!」


「決定力って言霊は、つまり。ありとあらゆる事象の在り方、結果、結論の最終決定権を握ってるって事だからな。壱声がその気になれば、道理を無理で抉じ開けるどころか、無理を道理に上書きしちまう事が出来る」


「…まさか、貧乳を巨乳に出来たり……」


「その逆も然り、だ」


「な、何て恐ろしい能力を持っていたんだ壱声!!」


「…能力の善し悪しの判断基準が残念すぎるよ、四五六」


「でも、確かに凄い能力よね…欠点ってあるの?」


「勿論。本編でもサラっと触れてたけど、決定力の言霊で干渉出来るのは、その場、その時、壱声の目に見える範囲に存在するものだけだ。それに関連して、無から有を創り出す事も出来ないし、数量の変化も出来ない」

「…つまり、1という存在を別の1に変える事は出来るけど、0から1、1から2、は出来ないって事ね」


「そういう事だ」


「……どういう事だ?」


「…ドラ焼きのつぶあんをこしあんに変える事は出来るけど、1個のドラ焼きを2個に増やす事は出来ないって事」


「あぁ…成る程。ちょっと分かりやすくなった」


「まぁ、そんだけ強力な言霊なんだが…それ故の使いにくさってのもある」


「…使いにくさ?」


「あぁ〜…それはな」


「お、復活したか」


「おかげさまで…と。使いにくい理由はな、決定力の言霊で決定された事象は、決定力の言霊によってしか取り消せない、って事だ」


「………?つまり?」


「壱声が『四五六の毛根が死滅する』と決定したら、壱声が取り消すまで四五六はハゲ確定って事」


「成る程…ってヤダよ!?仮定だからって俺の頭皮を弄ぶな!!」


「もしくは、俺が『四五六は一生童貞』と決定したら、俺が取り消すまではどんな機会に恵まれたとしても四五六は童貞卒業出来ないって事だな」


「いぃぃぃやぁぁぁだぁぁぁあ!!もっと弄んで欲しくない部位!デリケートなんだから弄らないでくわえてちょーだい!女の子が!!」


「おや、こんな所にメスのカミキリムシが」


ギチギチギチギチ…


「にゃぁぁぁぁぁあ!?寒気がした!マジで背筋に液体窒素垂らされたくらいの寒気がしたから!!ゴメン反省した今生まれて以来一番反省しましたハイィィィ!!」


「…で、そんな馬鹿みたいな影響力がある言霊だからな。あまり使わないようにしてんだよ」


「そうだよなぁ。言霊を使うにしても、影響が最小限になるように加減してるしな」


「えぇ、まぁ…っと、そろそろ次のキャラ紹介に進んだ方が良いですかね」


「だな。じゃあ次は…壱声の言霊の話をした事だし、陽菜ちゃんの紹介にするか」


「…あれ?司会って俺じゃなかったっけ?」



鶴野陽菜

(つるのひな)


身長:140cm


壱声の妹で、中学2年生。

…なのだが、とてもそうは思えない程に言葉の使い方が間違っている。

本編中の寝言において義妹フラグが立った感じがしたが、別にそんな事は無い。

料理において「透明なクリアテイスト」という致命的欠陥を持ち、どんなに調味料を加えても味が付かない。

そして、気付けば腹ぺこ&家事出来ないキャラに。最近は詩葉が家事全般の師匠を務めているので、いつか改善されると信じたい。



「こんな感じですね……妹より設定の少ない俺って一体……」


「今日は地雷が多いな、壱声。気にし過ぎは毒だぜ?」


「まぁ…そうですけど。そうですけど…俺、あれですよ?あの説明的な文章皆無だったんですよ?極度の人見知りがする自己紹介の限界みたいな感じだったんですから」


「…それにしても、陽菜ちゃんの『透明な味』の原因って何なのかな?」


「……………………………………何だろうな」


「どうした?壱声。凄い汗だぞ」


「アハハ、何言ってんだよ四五六。このぉ」


ゴガンッ!


「いってぇ!?ごまかす為の小突きじゃねぇぞ今の威力!フル改造したスーパーロボットかお前!?」


「お前がいらん事を言うからだ」


「…しかし、あの異様に長かった間は気になる所だな。何かあるのか?」


「…え〜と。まぁ、その内分かるんじゃないですかね?HAHAHA」


「今時珍しいくらいの雑な外人スマイルね」


「わざとじゃないとしたら、可哀相なくらいにド下手くそなごまかし方だよな」


「さ、さて!次は副会長の設定でも公開しませう!?」


「上○さん口調になるくらいテンパってるんだね、壱声」


「そんな事無いさ無いです無いのだよ三段活用!」


「まんま○条さんじゃねぇk」


バキィッ!


「そげぶっ!?」



透葉仄香

(すかしばほのか)


身長:162cm


日本最大手の製薬企業・透葉製薬の社長令嬢。

品行方正、文武両道、容姿端麗…と、プラス方向の四字熟語を並べ立てても一切の偽り無し、というパーフェクト人間。

余りの完璧さに、方々でニュー○イプ説、スーパーコー○ィネイター説、ホム○クルス説…まぁ色々な憶測が飛び交っている。

が、実行が相手だと弄られてばかり。オロオロしたり顔を真っ赤にしたり思いっ切りデレたり…と、そのキャラの落差で萌えの転落死をした男子は決して少なくないとか。

また、最近は金銭感覚の異様なズレが表面化している。

とは言え、日常生活に支障が及ぶ物ではない。単に、チ○ルチョコと一軒家の価値を同列に考えている…つまり、「安い」から「普通」までの尺度が恐ろしく広いだけである。


ドSの俺と付き合えてる。つまりMって事だ。



「…と言うわけで」


「ちょ、ちょっと待って?最後の一文は何?完全に実行が勝手に書き足してるよね!?」


「いや、恋人しか知り得ない情報を提供してあげようというサービス精神だよ」


「だとしても、引き出す情報はもうちょっと選んで欲しかったのにぃ…」


「しょうがないな…じゃあ」


「うん、もっとまともな…」


「敢えて言おう…綺麗なピンクだ!!」


「って、一体何の話をしてるのよぉーっ!?」


ブバァッ!!バタバタバタ……


「かいちょー、四五六があらぬ妄想で鼻血ぶち撒けましたー」


「き…綺麗な…ピンク!何処であろうと…いや、俺の妄想通りの場所だとしたらバフッ!!」


ビシャア!ドブッ、ボタタ!ビシャッ!


「落ち着け四五六。手遅れだけど床が汚れる」


「出血量の心配じゃないんだね…」


「まぁ、パジャマの色だけどなぁ」


「…それはそれで可愛らしい情報ですね」


「いや、全く…その姿を想像しただけで…ゴフッ!」


ボタボタボタ…


「どうあっても止まらないんだな、お前の鼻血と妄想は」


「にしても…パジャマの色を公表されたリアクションじゃなかったな、さっきのは。一体何の色だと思ったんだ?仄香」


「えぅ…そ、それは…」


「それは?」


「…うぅ。実行のバカぁ…」


ブバァァァァァア!!


「…ごぼ、ごぼぐぼこぽ…」


「…自分の鼻血で溺れてやがる」


「じゃあ、そんな馬鹿の紹介を手早く済ませてしまおうか」


一二三四五六

(ひふみすごろく)


身長:178cm

体重:68kg


変態。

この男を語る上で、これ以上に適した言葉は存在しない。

脳内の思考を文字で表示すれば、モザイク加工が必須となる(本人談)。

「動く女性の敵」「歩く成人指定」「息をする猥褻物」「(何がとは言わないが)止まればいいのに」など、とても残念な二つ名に溢れている。というか、残念な二つ名しか無い。

最近は周りのツッコミが、ドM体質の四五六でさえただのダメージとして受け取らざるを得ないレベルになりつつある。

今後も残念な不憫な変態として、ぞんざいに扱われる事だろう。



「以上です」


「追加で触れてやる気は一切無いんだな」


「何か触れる事がありますか?」


「…何かあるか?」


「私にスルーパスするの?…う〜ん。じゃあ、四五六くんって一体いつからあんなキャラなのかしら?」


「確かに…いつから変態だったんだろう」


「あぁ、俺は一応アイツと付き合いが長いけど…小3の時に学校で、なけなしの手持ち30円を握り締め、女子に土下座しながら『頼む!この報酬で脱いでくれ!!』と懇願していた覚えはある」


実・仄・み

「「………………」」


「ついでに言うなら、『俺は自分の足で立つより先に、小さな英雄の方は一人前に起っていた』と自慢していたのも聞いた事がある。真偽は定かじゃないけどな」


実・仄・み

「「………………」」


「極めつけとしては…アイツの妄想の中では、今までの小・中・高に居た綺麗所の女子全員と『経験済み』らしい」


「…さて」


ジャキッ…ギュルゥゥゥウン!!


「…でかいドリルを持ち出して、どちらへ?」


「ん?決まってんだろ。調教かいはつすんだよ」


「…頑張ってください」


「ちょっ、止めようぜ壱声!?開拓されるのはやぶさかじゃないが、最初から極太は体の負担ってものがですねーっ!?」


「ギガァ…ド○ルゥ…」


「ドリル片手にそこを伏せても悪意しか感じませんですよ!?」


「ブレイ…クゥゥゥゥゥウ!!」


「ぶりゃぁぁぁあぅ!?」


「…斬新な断末魔だな。さて、次は…京の紹介か?」


「それでいいと思う」



宮下京

(みやしたみやこ)


身長:160cm


壱声のクラスメイトで、空手三段の実力を持つ。が、今の所その技量が活かされるのは四五六に制裁を加える時だけである。

また、みなもと同じく、元はただのモブキャラであった。

「みやみや」「キョウちゃん」など、多くのあだ名を付けられている為、滅多に本名で呼ばれない。現状、名前で呼んでいるのは壱声ぐらいである(四五六もあだ名で呼ぶ事は無いものの名字でしか呼んでいない)。

壱声争奪戦に本気で参戦しているかどうかは不明。



「…争奪戦って何ぞや?」


「何でもないよ」


「…いや、自分の名前が刻まれてる時点でスルーし難いんだけど」


「何でもないよ」


「…怖い事じゃないよな?」


「何でもないよ」


「俺が話し掛けてるのは村人Aなのか?」


「Cだよ」


「地味な違い!」


「…第三者が見てるともどかしくて仕方が無いんだけど。みなもちゃん、楽しい?」


「…幸せですよ」


「なら構わないけど」


「?俺を置き去りにして何の話ですか?」


「置き去りにしてるつもりは無いんだけどね」


「壱声ですから」


「………?まぁ、何かよく分からないけど。これで設定公開はおおよそ終わりか?」


「…ふ、フフ。その結論は早過ぎるぜ、壱声…」


「…生きてたのか。チッ」


「今日日、舌打ちを言葉にする奴は中々居ないぞ」


「で、何だよ」


「忘れるなよ…『ことラジ』のメインパーソナリティは、この俺だと言う事を!これを見よ!!」


「あら、それは…」


「…紙?」


「…にしか見えないが。結局何なんだ?」


「そんな態度で良いのか?俺がこの手に握っているこれはただの紙ではない…壱声!出来立てホヤホヤのお前の詳細設定なんだぜぇ!?」


「な…」


「なんだってぇー!?」


「個人的なリアクションに被んなや!!」


「つい邪魔したくなっちゃったぜ」


「はぁ…にしても、思い付きにも限度があるだろこの作者」


「…でも、折角の設定」


「まぁな…って事で、見せろ。否、公開しろ」


「そんな態度なら、このままシュレッダー行きだぜ?」


「ぶれいくぅぅぅう」


ギョルルルルル!!


「にゅぎゃぁぁぁぁぁぁあ!!?」


「念願の 壱声の設定 を 手に 入れたぞ !!」


「…色々とアレですけど、ありがとうございます」


「…あぅあぅ…ぐるぐるって…中でドリルがぐるぐるって……」


「…四五六は放っておくとして。それじゃ、俺の設定がどうなってるのか見てみますか」


鶴野壱声

(つるのいっせい)


身長:176cm

体重:67kg


言霊:決定力


本作の主人公。

名前の由来は「鶴の一声」から。

短所は無いが抜きん出た長所がある訳でもない。全体的な評価は「平均的なイケメン」と言ったところ。

自身の言霊の影響力の高さを理解している為、普段は滅多にその力を使う事は無い。また、使わざるを得ないような状況に巻き込まれない為に、基本的にやる気が無い風に装っている。

が、結局頼られると助けずにはいられない性分の為、何だかんだで色んな事に巻き込まれてしまう。

勉強が得意というわけではないが、頭の回転は早い。そこ、金○一とか言わない。

無差別にフラグを立てるのだが、主人公故の鈍感さでそれに一切気付かない…と言うより、相手の気持ちを感じ取る事は出来るのだが、自身の「好感度を上昇させる言動」が全て無自覚の為、何故好意を持たれているのかが分かっていない。

その為、好意的な態度を取られても、素直に受け取る前に戸惑ってしまい、うやむやにごまかしてしまう。

また、自分の中で恋愛感情という物がハッキリしていない節があり、今の所、みなもや詩葉も陽菜と同列の「守りたい大切な存在」という位置付けになっている。

京は「(対四五六的な意味で)気の合うクラスメイト」くらいの認識。が、いざとなったらどうせ守る。そして新たなフラグが立つに決まっている(無論自覚は無い)。

今後、能力の幅が何処まで広がっていくのか作者すら分かっていない、将来性有望な(チート的な意味で)主人公である。



「…うおぉぅ」


「何だかよく分からないリアクションね」


「いや、まさかこんな長文ぶち込んでくるとは思ってませんでしたから…」


「何だったら、『フラグ乱立師である(キリッ)』の一文で終わるかと思ってたけどな、俺は」


「俺もそんな感じの予想でしたけど…ちゃんと書いてきましたね」


「…うぅ、設定の量なら壱声に勝てると思っていたのに…」


「情報の質では最下位だもんね、四五六」


「ただの『変態としての立ち位置の再確認』だったしな。内容が」


「チクショォォオ!!」


「…さて、メインパーソナリティがぶっ壊れた所で。そろそろシメと参りますか」


「…あれ?ちょっと待ってください。此処が本編とは無関係だからって、四五六まで俺達が言霊遣いだって知識を得ちまってますけど。大丈夫なんですか?」


「ん?大丈夫だよ。この『ことラジ』で得た情報も、記憶も。この世界でしか保存されないからな。本編側には1バイトすら持ち越される事は無いんだぜ」


「うっわ、何てご都合主義…まぁ、お陰で助かるわけですけど」


「…壱声」


「ん?」


「納得出来たなら、そろそろ…ね?」


「おっと…そうですね。ゴホン…さて、今回の『ことラジ』主要キャラ設定公開スペシャル。如何でしたでしょうか?」


「と言っても、大した情報が出てる訳でも無いけどな。本当に基本的な部分だけを摘んだ程度だろ」


「まぁ、次回からまたシリアスパートに戻るし、その前の節目、みたいな物だからね。今回は」


「シリアスパート…って、どうなるの?」


「あ〜…まぁ、次に出て来る奴のお陰で…」


「強制力編とは比較にならないくらいに、とんでもない事になるな」


「久々のシリアス過ぎて、作者がちゃんと書けるか不安ですけどね」


「そうね…今回、ギャグパートが長過ぎた感も否めないし」


「まぁ、そんなダラダラしたギャグパートにも広い心でお付き合いいただき、まことにありがとうございました&ごめんなさい!次回からは、いよいよ!新たな言霊遣いが登場します!」


「久々に全力で暴れられるかと思うと、今から楽しみで仕方が無いぜ」


「ゆるい展開に飽きてきた…そんな皆様の為に作者も鋭意執筆いたします」


「グダグタな空気、さようなら。殺伐とした空気、こんにちは」


「不穏なワードが盛り沢山ですが、言霊遣いの受難のラジオ、第一回!此処で皆さんとは一度お別れです!」


壱・み・実・仄

「「まったねー!!」」






「…ハッ!?いやだから司会は俺なんだっt」


ザーーーーーーーーッ…



プッツン。





…さて、春間夏でした。



そんなこんなで、ダラダラ伸びてしまったギャグパートも一度閉店。

次回から再びのシリアスパートに入ります。


長い休みでしたが、自分の目覚ましとしましても一つドギツい代物をぶち込もうと思っておりますので、小さな期待をポイ捨てせずにお待ちいただければ幸いです。


では。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ