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言霊遣いの受難の日々  作者: 春間夏
第一章 「強制力」編
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序章

初めまして、春間夏と申します。


不慣れな点が多数ですが、温く見ていただけると助かります。


先ずはそれっぽい序章です。流し読みどーぞ。


 言葉には、不可思議な力が宿る事がある。

 例えば、「雨が降る」と言えば雨が降り、氾濫した川に「治まれ」と語りかければ流れが穏やかになる。

 言葉の通りに現象が起こる。それを昔の人々は「言霊(ことだま)」と呼び、それを自在に操る者を「言霊遣(ことだまつか)い」として敬い、現人神(あらひとがみ)のように扱った。


 しかし。言霊遣いが生むのは利点だけではなかった。


 その万能とも言える力を、ある者は味方に引き入れるべきと考えた。

 ある者は、自らの敵になる事を恐れた。

 ある者は、自分の地位を脅かしかねない、ただ疎ましい存在として捉えた。

 その思惑の違いから、言霊遣いという存在は、ある所では理不尽な扱いを受けた。

 それから保護するという名目で軟禁された。

 言霊遣いの力を利用した反目の抑止という建前で、言霊遣いを軟禁した国ごと戦争に巻き込まれた。


 それらの不自由から逃れる為に。何より、自らの存在が争いの中心となる事を嫌った言霊遣いは、万能である事を捨てた。


 ある者は物事を「決定」する力。「強制」する力。言葉にした事を「実行」する力を突き詰める者や、「説得力」を究める者……など、一人につき一種類の言霊だけを選ぶ事で、単体の脅威を軽減した。


 その結果、個人での力の幅は狭くなり、言霊を使う必要性も減り、その存在を重要視される事も危険視される事も少なくなり、言霊遣いはそれまでよりも平和に暮らせるようになった。


 それから何世紀もの時が流れ、現代。

 静かに受け継がれた言霊の力を持つ者たちの日々が、今動き出す。




…はい、お疲れ様でございました(笑)



次話から本編に入ります。まったりよろしくお願い申し上げまする。

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